ここんとこビジネスっぽいお話が絶好調なので、今日もそんなお話です。

「独自の世界観を作れば圧倒的になる」、というお話をしてみましょう。

 

注意

えーと、まず最初にご注意を。

今日の記事で紹介している事例は、結構心をえぐるような描写がある内容です

劣等感が強かったり、フラッシュバックに苦しむような人の場合、過去の苦しみを想起させるような場合があります。

もし、少しでも「やばそう」と思ったら、具体例はあまり見ずに、本文のみを見るといいでしょう。

本文はいつものように、まったり記事なので大丈夫です(笑

 

よろしいでしょうか?

 

とある詩人さんの例

では、今日ご紹介する事例です。

12番目の子 on Twitter(※結構きつい内面描写&気分がダウンする描写があるので、もし見る場合はご注意ください)

 

こんな感じの詩的作品を作られている絵描き&詩人さんですね。(比較的安全なものだけをご紹介してます)

 

もうすっごい特徴的な作品を作る人ですよね。

 

レベルの高い絵を描けなくても、圧倒的なクオリティを実現できる

この方のすごいところは、「自分の気持ちを、うまく言葉にできる」ということですね。

で、はっきり言って、この作者さんはすごい精神的に苦しんでいるという、普通の人から見ると「欠点が大きい」と感じられやすい性質を持っている方です。

でも、それをうまくクリエイティブな方面に生かした、いい事例じゃないかと思います。

 

この方の描かれる絵は、ほぼ小さな女の子だけです。

美少女でもなければ、整った線でもないと。

それどころか顔もないし、線も荒っぽくて、絵単体で見るとレベルが高いわけではありません。

この人よりもきれいな絵を描ける絵描きさんは、山ほどいるでしょう。

 

世界観を考えると、欠点が魅力になる

でも、この方が表現する「世界観」を考えた場合、この「欠点のように見えるもの」が最高の魅力になるんですよ。

自分の中にあるネガティブな感情を、あんな風に「顔のない女の子」が、不安定な線で描かれていると、今にも崩れそうな心情が生々しく感じられますよね。

どんなに美少女の絵を描けても、この「顔のない、荒っぽい絵」には勝てないわけです。

 

実際に、開始1年で既に多くの固定ファンがいて、個展も開いているようで。

そりゃ、これだけの世界観を仕上げられれば、強烈なファンがつくのは当然かなとも思ったりもします。

 

自分なりの世界観を作れれば、すぐにでも圧倒的になれる

すなわち、自分なりの世界観を作れれば、すぐにでも圧倒的になれる、ということですね。

「人と比べて、すごい能力」なんてなくてもいいんですよ。

ネガティブな感情でもいいし、つたない線でもいいと。

自分の中にある特徴や性質を元に、自分なりの世界観を仕上げればいいだけです。

それだけで、競合はいなくなる上に、自分にとって最高に有利な土俵で戦うことができるので、簡単に圧倒的なクオリティにできます。

 

これが、私の提案している「圧倒的なクオリティ」の作り方ですね。

圧倒的なクオリティを作るのにも、努力や頑張りなんて必要ないと。

才能を鍛える必要もなければ、才能を育てる必要もありません。

ただ、自分が既に持っているもので、世界観を仕上げればいいだけです。

たとえ自分の中にあるものがネガティブなものだったとしても、それを価値にすることができる、ということですね。

 

自分の何に価値があるのかは、自分では分りにくい

で、これぐらい強烈な世界観を作れている人でも、「自分の何に価値があるのか」というのは、自分では分りにくいものなんですよね。

例えば、この作者さんが運営している通販ページがあるんですが、実際に見てみるといいでしょう。(このページは安心して見ていただけます(笑))

現時点で販売しているのは、きれいな絵で仕上げられたポストカードや生絵画のみです。

個展を開けるぐらいの作者さんなのに、さほど多く売れているような印象ではないと。

 

なぜ、あんなにすごい世界観を作れているのに、この通販ではさほど売れていないのか。

少し考えてみるといいでしょう。

 

一番の魅力は、世界観

これは、お客の立場から見れば、結構すぐに分かったりします。

それは、「どうして作品集じゃないんだ!」ってことですね。

 

この方が持っている一番の強みと価値は、あの荒っぽくてはかない絵で仕上げられた、内面をえぐるような詩的表現なわけで。

その今にも壊れそうな心理の表現が最高に素晴らしい部分なのに、それを売れていないからですね。

売っているのは、比較的美しいイラストのみで。

まあこれはこれで趣があっていいんですが、ビジネスをする側から見ると、「売れるポイント」を外しているんだと。

 

お客は「世間一般的な評価軸」なんて求めていない

作るなら、真っ先に作品集かなと思います。

おそらく、この作者さんの中に、「自分のあの荒っぽい絵は、価値がない」、「自分の言葉には、価値がない」という思いがあるんじゃないかと思います。

で、「売るなら、きれいな絵じゃないとダメだ」みたいな、世間一般的な評価軸を持っていると。

 

でも、お客はそんな「世間一般的な評価軸」なんて求めていないんですよ。

世間の評価なんて、どうでもいい。

その作者さんが持つ世界観が好きなんだと。

荒っぽくて、ネガティブな内容もあって、心をえぐるような、そしてはかない描写が好きなんですよね。

これが、お客なら分かるのに、作者の本人が分からないと。

 

ファンが求めるのは、私たちが持つ独自の価値観や世界観

私たちだって、同じです。

「自分のこの感性には、価値がない」とか、「自分独自の言葉や物語には、価値がない」と思い込んでいて、「売るならみんなが評価するような、きれいな絵や言葉、物語じゃないといけない」と信じ切っているんですよ。

お客さんやファンは、作者さんが持つ価値観(自分軸)に触れていたいわけです。

でも、作者自身が世間一般の価値観(他人軸)がいいと思い込んでいると。

 

その思い込みから解放されましょうよ、ということですね。

お客さんやファンの人が求めるのは、私たちが持つ独自の価値観や世界観です。

「私はこういう人間だ、これでいいんだ」、「私はこういう価値観を持っています!」と、堂々と出せばいいと。

その価値観こそが、価値を生み出すわけですね。

 

まとめ

だから、世間一般的な価値観なんて、どうでもいいんですよ。

今の時代は、自分の価値観を大切にして、それを一つの世界観として作り出すことです。

すると、簡単に圧倒的なクオリティを実現できます。

 

「みんながこれを評価しているから、こうする方がいい」というアプローチは、今まではそれでよかったでしょうが、これからはどんどん落ちていくでしょう。

逆に、「みんなはこれを評価しているけど、私はこれを評価する」というアプローチが、これから上がっていく、ということですね。

自分独自の価値観こそが、価値を生み出すようになった時代だということです。

 

ということで、今日は「独自の世界観を作れば圧倒的になる」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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