今日は、楽しさについてのお話です。

素人になるほど面白い、というお話をしてみましょうか。

 

プロよりも、素人の方が面白い

よく、素人の人がプロを見て、「あれだけできたら、さぞかし面白いだろうな」とか言いますよね。

例えば、素人のスキーヤーがプロのスキーヤーを見て、「あれだけ自由に滑れたら、面白いだろうな」とか言ったりするものです。

他にも、普通の人がプロの絵描きさんを見て、「あれだけ上手く描けたら、面白いだろうな」とか言うものです。

でも実際は、どんなことでも、素人状態の方が面白いんですよ。

 

私はいろんなことをやっているんですが、それで面白いのは、「どんどん能力が上がっているのが実感できる」ことなんですよね。

「おお、こういうことができるようになった!」、「これもできるようになった!」みたいなことが、興奮するものなんですよ。

だいたい、「できるようになったこと」を何度繰り返しても、面白くないですよね。

スーパーマリオだって、今までスムーズにクリアできなかった場所が、できるようになるから面白いわけです。

超簡単にクリアできるステージって、面白みがないですし、すぐに飽きるものですよね。

 

多くの人が、「地位を手に入れること」とか「プロになること」、「有名になること」にワクワクすると思うんですよ。

でも、私にとっては「素人の状態になること」が、一番ワクワクするんですよね。

だって一番能力が上がる実感があるのが、素人の状態だからですね。

なので、私はあんまり「高い地位にとどまる」というのは、興味がないんですよ。

それは、面白くないからですね。

 

「地位を捨てる」ことにある面白さ

だから、私はそれなりに築いた地位でも、結構簡単に捨ててますよね(笑

写真加工技術だって既に手放してますし、FPSゲームも日本の年間インディーズランキングに入ったぐらいなのに、手放しましたし。

いや、まだやりたいことはやりたいんですよ。

でも、他にもっとやりたいことがあるから、やれていない、という感じなんですが。

 

今はストーリープロット技術に専念してますが、これは10年以上も研究していても、私はできるだけ素人でありたいと思ってますからね。

まあ、外にアピールするには、「私は日本でも数少ないストーリープロットの専門家だ」とか言いますけどね(笑

でも、研究する場合においては、そういう地位とか全くない方が気楽にできて、しかもまっさらに新しい理論を作れますからね。

すると、10年学んでいても、まだまだ能力を上げられることがたくさんあって、面白いんですよ。

 

言うなれば、「作るのが好き」という奴ですね。

「維持する」のはどうでもいいと。

だから、ビジネスでも一度立ち上げて軌道に乗せたら、後は興味ないんですよ(笑

なら、仕上がったら「じゃあ、維持はよろしくね」と、他の人やシステムに任せて、私は新たに作り続けると。

まあ、典型的な起業家タイプの性格なんだとは思います(笑

 

「地位を簡単に捨てる」という人の考え方

ほら、よく現実でもいますよね。

宇多田ヒカルはあれだけ売れていたのに、すぱっと歌手をやめて、いろんな新しい活動を始めてますよね。

高橋歩は、カフェバーを立ち上げてうまくいったら人に任せて、出版社を立ち上げてうまくいったら人にあげて、海外でフリースクールを立ち上げて、うまくいったらそのまま任せて、みたいなことをしてますし。

新庄剛志はプロ野球引退後、野球関連ならいくらでも活動できるのに、すぱっとやめてブラシアートを始めましたし。

そういう「地位には興味がない。素人が好き」という人って、実はちょくちょくいるんですよ。

 

でも、これを理解できない人は結構いるんですよね。

「せっかく努力して地位を築いたのに、どうして捨てるの? もったいない!」

「せっかく大きなビジネスを立ち上げたのに、どうして手放して、売れないことを始めるの?」

みたいな。

 

多くの人が、「地位を持てば、幸せ」、「多く稼げれば、幸せ」、「多くの人に認められれば、幸せ」だと思っているんですよ。

でも、一部のそんな地位を得た人が次にしたくなることは、「素人になりたい」ことなんですよね。

自分なりにできることをやりたい、みたいな。

私も結構短期間で地位を作ってしまう人なんですが、「賞賛されている」というのは、面白くないんですよ。

工夫して作って、能力を上げていくのが面白いんだと。

 

その人たちに共通するのは、「好きなことをしている人」です。

好きなことをしているからこそ、「好きかどうか」を判断基準にして選べるんですよ。

でも、好きなことをしていない人ほど、地位とかお金とか認められることとかを、判断基準にしているように思います。

 

逆を言うと、多くの人が「素人になろう」とするんじゃなくて、「地位を得よう」としているように思えます。

だから能力を上げる方に意識が向かずに、つまらなくなって、結果として地位も能力も得られなくなっているんじゃないかと。

スポーツとかゲームでも、よくありますよね。

「最初は最高に面白かったのに、競争とか評価され始めたら、急につまらなくなった」みたいな。

それと同じです。

 

まとめ

「能力を身につけて成長してゆく」という快感にはまったら、もうそれが楽しくて楽しくてしょうがなくなるんですよ。

すると、地位はどうでもよくなると。

地位がどうでもよくなるほど、実は能力が身について、なぜか勝手に地位がついてきちゃうんですよ!(笑

追いかけていたら相手は逃げていたのに、追いかけなくなったとたんに、相手の方からどんどんやってくると(笑

このカラクリに気づくことかな、とも思います。

 

なので、うまくいかない場合は、「素人になる」という方向に向かってみるのもいいんじゃないかと思います。

それで、思い切り楽しむ方に動くと。

すると、能力が上がる実感ができて、楽しくなって、能力も上がって、結果として地位や成果も出ちゃうんですよね。

こういう感性もありますよ、ということです。

私はこういう感性で、楽しくやっているところです(笑

 

まあ、参考にしてくださいませ。

ってことで、今日は「素人になるほど面白い」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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