今日は、結構どうでもいい趣味趣向のお話です。

キャラクターに魅力を感じるポイントを考えてみる、ということでいろいろお話ししてみましょう。

 

男性向けで、女性キャラにぐっとくる瞬間

先日、とあるお方から「このアニメ作品、途中からトーンダウンしたのでおすすめですよ」という情報をいただいたんですよ。

で、そのお方は同時に「よく分からないけれども、あのお姫様キャラが、いまいち親しみが持てなかった」とも言っていて。

そのアニメは男の子向けのアニメで、主人公とライバルがお姫様を取り合うような構図だったんですが、言われてみると確かに「萌えポイントがなかったかな」、みたいに感じたり。

 

男性向けで女性キャラにぐっとくる瞬間って、「女性っぽい弱さ」を見たときに起きるような気がします。

例えば先日紹介したゲド戦記のメインプロット例でも、主人公は恋人役の少女に対して、「強くてたくましい女の子だ」と思っていたと。

でも、実は全然強くなくて、陰で泣いているのを見てしまう……というシーンがあったりします。

ああいうときに、男の子はぐっときて、「守ってあげたい!」みたいに思うものなんですよ。

弱さが、男の子心をくすぐるんだと。

 

で、「ドジキャラ&泣き虫」みたいに手軽に弱さを味わえるのでもいいんですが、強力なのは「ギャップ」ですよね。

外見の強さと内面の弱さが乖離していて、外見にはそぐわないその弱さを知ったときに、「うぎゃー! やられたー!」みたいになると(笑

特に、たいていの場合、内面が弱いほど外面を強そうに見せる心理が働くものですからね。

私が知っているクリエイターさんで、「白衣+眼鏡女子って設定が大好き!」という人がいるんですよ。

それもおそらく、「白衣+眼鏡」っていうのは外見的強さ(知的な強さ)の象徴なので、その弱い内面とのギャップを味わっているんじゃないかな、と推測したりします。

 

男性向けの萌えってのは、最終的にはそういう「女性っぽい弱さ」につながるんじゃないかな~と。

冒頭で紹介されたアニメでは、お姫様役にそういう側面がなかったので、魅力がないように感じたのかなと思います。

 

女性向けで、男性キャラにぐっとくる瞬間

一方で、女性向けで男性キャラにぐっとくる瞬間って、まさにその逆の「男性っぽい強さ」を見たときに起きるように思います。

例えば恋愛物語の男性キャラでも、ある種の「芯の強さ」みたいなものがありますよね。

恋人役の少女を守るために、大切なものを犠牲にしたり、自分が脅威を得るとか、そういうシチュエーションが格好いいですよね。

とある腐女子の絵師さんが、「イケメンオッサンがボロぞうきんのように痛めつけられて、それでも目の奥には消えない決意のような光を宿している、そういうシチュエーションがええねん!」と言っていましたが、そんな感じで。

 

実際に、女性が好む男同士の戦いっていうのは、そういう「絶対に譲れないものを持つ同士の戦い」みたいなものじゃないかと思います。

男性向けでの男同士の戦いって、「どれだけ困難な敵を倒すか」という逆転劇に焦点が置かれますよね。

でも女性向けでは、「主人公には、守らなきゃいけない人がいる。でも敵にも守らなきゃいけないものがある。そんな二人が相容れることができなくなって、戦わなきゃいけなくなった!」みたいな流れになると。

そして両者がボロボロになるまで、もしくは片方が優勢の場合、もう片方をボロボロにするまで戦うと。

でも、どんなに打ちのめされても、目の奥にある輝きは失わない……みたいな。

 

で、主人公は敵の胸ぐらをつかんで、「どうしてお前はそこまで意気地になる!? あいつらにそれだけの価値はないだろう!?」と叫ぶと。

すると敵は、「お前にはそうかもしれない。だが俺にとっては、そうじゃないんだ」と語ると。

で、敵は戦闘中にもかかわらず、「それは激しい雨の日のことだった……」と、回想的説明に突入するわけです(笑

そして回想が終わるまで主人公は胸ぐらをつかんだまま説明を聞いて、終わったら「興が冷めた」と敵を解放すると。

その後に、主人公と敵とを陥れる黒幕が判明して、主人公と敵とは協力して黒幕を倒してハッピーエンド、みたいな。

 

まあ話はそれましたが、女性向け(というか腐女子向け)の場合、そういう「内面の強さ」と「譲れない部分」が一番重要なポイントになる、という印象です。

いや、これはかなりの想像なので、違っているかもしれませんが(笑

男性にとって女性向け(というか腐女子向け)の趣味趣向って、その心理に興味があっても、なかなか立ち入れない恐怖の巣窟ですよね……(笑

 

まとめ

そんな感じで、男性が感じる女性キャラのきゅんと来るポイントと、女性が感じる男性キャラのきゅんと来るポイントは、違いがあるように思います。

それが、「強さ」と「弱さ」で出ているんじゃないかな~と。

 

男性向けの場合は、女性キャラには女性的な弱さの演出が大切で。

一方で女性向けの場合は、男性キャラには男性的な強さの演出が大切になると。

そういうのが、魅力的なキャラクターを実現するキーワードになるのかもしれません。

 

ってことで、今日はキャラクターに魅力を感じるポイントをいろいろ考えてみました。

あ、今日のお話は適当に書いただけなので、あんまり本気にしないでください(笑

今日はここまで~。

この記事をシェア:
Share