今日は、クリエイティブな精神面のお話です。

「技術は失敗率を下げるもの」という発想について、お話ししてみましょう。

 

とある漫画家さんとのやりとり

とある漫画家さんとやりとりしていて、「秘密結社鷹の爪」というアニメを教えてもらったんですよ。

このアニメ、作者さんが作画から動画編集、声の出演まで全部こなして作っているようで。

テレビ放送されるレベルから比べると、お世辞にも高いクオリティではないのに、既に10年も続いているとか。

それどころか、今ではそうそうたる企業とコラボレーションをして、活躍されているようで。

 

それで、その漫画家さんが印象深いことを言っていたのでご紹介。

技術レベルを上げるに越したことはありませんが、
例えそれが低くとも、ちゃんと実績を作れている人はたくさんいます。

そう考えると、技術というものは、成功を保障するものではなく、「大失敗をする確率が下がる」というだけなのかもしれません。

 

「技術は失敗率を下げるもの」という発想

この発想って、素晴らしいですよね。

すなわち、「技術は失敗率を下げるもの」という発想です。

 

私が最近よく言っていることで、「クオリティよりも世界観を重視しよう」ってのがありますよね。

その人の世界観がしっかりとできていれば、さほどクオリティがなくてもうまくいくんだと。

技術を高めれば、当然うまくいきやすくなるものですが、別に技術力は必須条件ではないと。

 

これはある意味、「普通のハイクオリティ」程度では費用対効果がよくない時代になってきたんだろうと思います。

私の周囲でもすっごいきれいな絵を描く人なのに、「給料が安い! こんなんじゃやってられない!」といつも嘆いている人がいるんですよ。

で、その人の絵を見てみると、確かに絵はきれいなんですが、独自の世界観がないんですよね。

ある意味、その人が仕事をできなくなったとしても、代わりなんていくらでもいるような絵柄で。

すると、「ありふれたものを作っていたら、やっぱり買いたたかれて当然かな」、と思ったりもするんですが。

 

今の時代は、「楽しむためのもの」×「希少性」

価値は、「有用性」と「希少性」のかけ算で作られます。

で、有用性については、「生活必需品」と「楽しむためのもの」があります。

今の時代、「生活必需品」はもうだいたい満たされてきているんですよ。

こだわらなければ食べ物はあるし、服もあるし、住む場所も確保できるし、日用雑貨はダイソーにでも行けば安くそろえられるんですから。

 

じゃあ今は何が重要なのかというと、「楽しむためのもの」×「希少性」なんですよね。

「レアキャラになって、他の人が人生を楽しめるようになればいい」というのが価値の主流となる時代です。

 

その場合、「クオリティ」という要素はさほど必要なくなります。

だって、レアキャラな時点で、比較対象がほとんどありませんからね。

クオリティという概念は、多くの比較対象があって初めて成り立つものなんですから。

独自のものに、クオリティも何もありません。

 

まとめ

そう考えると、今の時代、「技術とは、失敗率を下げるもの」という発想をするのが効果的なようにも思います。

今は「普通のハイクオリティ」だけでは売れない時代なんだと。

失敗はしませんが、それだけで高い価値を提供できるわけではないんですよね。

 

逆に、レアキャラになって楽しませるほど、価値が高まる時代です。

で、レアキャラになれば、技術力は関係なくなりますよと。

 

そういう攻め方を考えると、短期間で成果を出せるんじゃないかな、とも思います。

 

ということで、今日は「技術は失敗率を下げるもの」という発想について、お話ししてみました。

今日はここまで~。

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