今日も精神的なお話をしてみましょう。

「願いが叶わないことが、必ずしも悪いことではない」、というお話です。

 

とある漫画家さんが語っていたこと

先日、とある漫画家さんから雑誌掲載のご連絡をいただいたんですよ。

そのときに、そのお方が印象深いことを言っていたのでご紹介。

○○社で担当がつく前は、△△社や××社の方に投稿もしていて、
むしろそっちの方がメインで、と思っていたのですが、
たまたま○○社で担当がついたので、こっちでやってみることに決めました。

いわば、「第一志望を逃した」状態だったのですが、
逆にそれで良かったのかもしれません。

自分にとってベストだと思っていることが、必ずしもベストだとは限らないのかもしれないですね(笑)

 

その方はずっと「萌え系をメインでやっていきたい」と思っていたんですが、担当がついたのはそれをメインにしない、別の会社だったようで。

でも実際に別ジャンルをやってみると、意外と「萌え系以外もアリかも」と挑戦できるようになったと。

 

失敗や回り道がいいことになることも多い

こういうのって、とても建設的というか、健康的な考え方ですよね。

で、こういう話を聞くと、「願いが叶わないことが、必ずしも悪いことではないな」って感じるんですよ。

むしろ、失敗したり、回り道をしたり、妥協したりすることが、実はよかったことなんだと分かることも多いわけです。

 

私たちは「これをやりたい」と思っていても、意外とその中心点はズレているものなんですよ。

例えば私の場合でも、最初は「ゲームを作って生きられたら最高だなぁ」と思ってました。

ですが、それからアニメに移ったり、FPSゲームとか、技術開発とか、心理学とか、本の執筆とか、いろいろ好き放題に楽しんでいて。

 

それらに共通するのは、「新しいことに触れて、自分で試して、分析して、研究する」という過程だったんですよね。

私は制作そのものよりも、研究や理論開発をする方が性に合っていたと。

だから、今では「研究や理論開発ばかりして生きられたら、最高だなぁ」と思っていたり。

 

飽きっぽい性質は、実はいいこと

私は似たようなことをずっとするのには向いていなくて、常に新しい感覚に触れていたいんですよ。

簡単に言うと、飽きっぽい性質なんですよね(笑

長くて3年ぐらい、その分野でだいたいの法則を理解できたら、ひとまず興味がなくなるような流れです。

旅好きの人が「いろんな見知らぬ土地に住みながら、旅してみたい」と思っているのと同じように、私も「いろんな見知らぬ分野に入って経験しながら、いろんな分野を旅してみたい」という思いが強い、ということですね。

 

少し前までの私は、それを「失敗した」と思っていたんですよ。

「ゲームも最初はよかったけどダメになった、アニメも最初はよかったけどダメになった、FPSゲームも最初はよかったけど、最後でつまずいた」と思ってました。

でも実は、だいたいその世界を知って、モチベーションが落ちたからエネルギーが落ちただけだったんですよね。

 

自分の性質が分かれば、それを人生に組み込める

それが分かったら、「じゃあこの性質を利用すればいいんだ」と分かります。

私はいろんな業界の常識を知っているので、今までの経験を元に、新たな業界で使える理論を組み上げて、法則にして仕上げればいいんだと。

すると、最高に楽しみながら、それぞれの土地で喜んでもらえます。

で、その土地になじんだら、新たな土地へ向かうわけです。

 

これに気づいてから、「ああ、これでよかったんだ」と分かったんですよ。

旅人にとっての旅と同じように、私も新しい世界に触れて、深く親しむことが「好きの本質」だったんですから。

 

まとめ

そんな風に、失敗したり、回り道をしたりすることは、長い目で見ると悪いことではなかった、ということも多いんですよね。

すると、冒頭の漫画家さんとか私のように、「第一志望を逃した」、「別ジャンルに移った」という状態でも、「実はこれはこれでよかったかも」と思えるんじゃないかと思います。

 

こういう思考ができると、今ある豊かさに気づけますからね。

すると、目の前にあるチャンスを見つけやすくなるんじゃないかと思います。

 

ちなみに今の私はというと、完全に本の執筆からは離れてます。

で、今は新しい世界に訪れて、ここでさらに新しいことをいろいろやっているところだったりします。

既にプロジェクトは(小さいながらも)動き出しているので、お楽しみに。

 

ということで、今日は「願いが叶わないことが、必ずしも悪いことではない」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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