漫画業界の長期的な流れを見てみる

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漫画業界の長期的な流れを見てみる

今日は昨日の「私がはまった漫画」記事の続きです。

漫画業界の長期的な流れを、少し見通してみましょう。

 

興味深かった漫画: 「肉女のススメ」(著:小鳩ねねこ)

昨日に引き続き、面白くて、かつ私の中で引っかかった作品をご紹介。

それが上記の「肉女のススメ」ですね。

 

最近はグルメ系漫画が一つのジャンルとして確立しつつありますが、これもそんなグルメ系漫画の一つです。

メインとなる登場人物3人が、とても魅力的でした。

そしてちゃんと、姉弟ネタも出てきます(笑

 

で、衝撃だったのが、このキャラクターデザインなんですよ。

この漫画では、一番の主人公の狼谷さんが三白眼(さんぱくがん:黒目が小さいキャラ)なんですよね。

普通、主人公クラスの女の子なら、瞳(黒目)が大きいのが当たり前じゃないですか。

「萌えキャラほど、瞳が大きくて当たり前」、みたいな。

でもこの作品では、一番メインの女の子キャラが三白眼で、しかもそれで十分にキャラが立っていて、魅力があるわけです。

 

しかも、「一番の主役女の子だけが三白眼」というのは、珍しいなと。

他のキャラは、瞳(黒目)が大きいんですよ。

だから、「一番魅力を持たせたいキャラを、あえて(今まででは不利だと思われていた)三白眼でデザインしている」わけです。

 

週刊少年サンデーで連載されている漫画「だがしかし」で登場する女の子もそうですが、女の子で三白眼ってのも、アリですよね。

というか、「だがしかし」の女性キャラデザインは大好きだったり。

女性を三白眼にすると、中性的なキャラになりやすいわけで。

「これは新しいムーブメントになりそうだな!」ってことで、印象深かったり。

 

「性差がなくなっていく」という方向性

漫画に限らず、これからのストーリー業界の長期的な流れとしては、「性差がなくなっていく」という方向性かなと思います。

今に始まったことではありませんが、男性キャラはだいぶ中性的になりましたよね。

女性的な男性キャラだけでなく、男性キャラを女性と見間違えたり、女装をしたり、女性的な趣味を男性が持つとか、もう当たり前の時代になりました。

 

で、ここ数年、人外(人と人以外のものが結ばれてハッピーエンドになる作品)とか、BLやレズビアンなど、結ばれる対象がどんどん広がっています。

これは全部、「性差がなくなる」という社会の動きとつながっているように思います。

 

アートは時代に先行する

私が過去に聞いたことがある言葉で、「アートは時代に先行する」という言葉があります。

アーティストは、時代の先を見る目があることが多いと。

だから、主流となるアートの動く方向を見ていれば、時代の先が見えるわけです。

 

例えば「ベルサイユのばら」が人気になったのは、当時の日本では女性が社会進出をし始めた時期でした。

で、「ベルばら」では、主人公の女性オスカルが男性以上に力を発揮するような物語だったことで、時代に合って大衆に受け入れられたわけですね。

同じように、シャネルが売れたのも、ちょうど欧米で女性が社会進出をし始めた頃でした。

シャネルは「女性はコルセットを外して、もっと身軽に生きようよ」というライフスタイルを提案して、それが時代に合ったわけですね。

 

それと同じように、今は同性愛や女装、男装、表現の自由に対する権利もどんどん広がりつつある時代です。

日本では全然報道されていませんが、ここ数年、アメリカやヨーロッパのニュースではLGBT(レズ・ゲイ・バイ・トランスジェンダーなどの性的少数派のこと)が認められる動きの報道がすごいですからね。

去年だったか一昨年だったか、ニューヨークタイムズ誌の一面ではいつもどこかで「○○州の同性婚法案がどうのこうの」と記事が出ていたぐらいですから。

日本でも、報道こそされていませんが、文化的には着実にその方向に動いているように感じます。

 

今は性別よりも、知恵と工夫が重要になる時代

実際、今は既に人の豊かさにとって、性差は関係ないんですよね。

農耕時代と、産業革命後の工業時代は、やはり体力があるほどいいので、男性優位の時代だったことでしょう。

ですがインターネットが登場して、知識社会が訪れると、知恵や工夫が豊かさを決めるようになりました。

もはや肉体的な力は必要ありませんし、努力や根性も必要ない時代になりました。

 

だから、今の時代は、知恵と工夫が一番大切なんですよね。

で、知恵と工夫は男性だろうが女性だろうが、関係なく出せる時代です。

なら、知恵がある人がお金を稼げばいいし、家では手が空いた側が家事や子育てをすればいいと。

これは若い世代ほど、ちゃんとこの流れを見抜けているように感じます。

 

まとめ

だから、今はそういう風に性差がどんどんなくなっている時代なんですよね。

で、ついに「女性キャラも中性的になる」という現象が起きてきているように思います。

女性が中性的な男性を好む流れが起きたのと同じように、男性も中性的な女性を好むようになる、という動きもありえると。

 

少なくとも、今は性差がなくなって、知恵や工夫が重視される時代なんですよね。

そしてそれが、大衆が好む作品にも影響されていくんじゃないかな、と予想したりします。

 

その一つの象徴が、「女性キャラで三白眼もありえる」という動きじゃないかな、という予想です。

いや、考えすぎかもしれませんが(笑

 

ちなみに私は、中性的な女性キャラは大好きです(笑

もっと出てきて欲しいものですね~。

 

ということで、今日は漫画業界の流れを、長期的な観点で整理してみました。

今日はここまで~。

By | 2016-12-12T20:32:35+00:00 2016年 12月12日(月)|日記|漫画業界の長期的な流れを見てみる はコメントを受け付けていません。