今日は、時代の流れについてお話ししてみましょう。

今は「今までの努力」を捨てられる人ほどうまくいく、というお話です。

 

AIが音楽を自動で作る時代

ブログを読んでくださっている方から、「こういうサイトがあるよ!」と教えてもらって、それがすごかったのでご紹介。

Jukedeck

 

簡単に言うと、「AIが音楽を自動で作ってくれる」というサービスです。

欲しい音楽の雰囲気とプレイ時間、そして盛り上がりが欲しい場合は盛り上がり開始の時間を指定すると、AIが30秒程度で望む新曲を作ってくれると。

1ヶ月5曲までは、クレジット記載さえすれば無料で利用可能のようです。

それ以上の場合は有料になりますが、それでも実際にこのレベルの音楽発注をする相場から考えると、超破格の安さで、しかも超スピードで希望の曲を得られることになります。

 

実際に私も作ってみました。

映画の予告編風音楽

なんかそれっぽいでしょ!(笑

「こういう映画の予告編、ある!」みたいな(笑

 

もはや「作曲家に曲を依頼する」という時代は消えつつある

もはや、「作曲家に曲を依頼する」という時代は消えつつあるように思います。

10~15年以上昔は、ゲームや映像作品などの曲を作る場合でも、作曲家さんにお願いして作ってもらっていたんですよ。

でもここ5~10年ぐらいで、時間的な調整が必要ない音楽については、多少のお金を払えばロイヤリティーフリーで良質な音楽を手に入れるようになりました。

 

例えば10年以上昔は、ゲーム用BGMは1曲あたり5,000円~15,000円程度払ってもらうのが相場でした。

でも、私が5年ぐらい前に作ったFPSゲーム「アルフール小国物語」では、当時の価格で8,000円~9,000円程度払えば、数百曲という音楽を使えるというサービスを利用しました。

フリーの音楽は「この曲、聴いたことがあるな」という場合が多いんですが、海外サイトで少しでもお金を払えば「ほぼ誰も聞いたことがない音楽」を安価で手に入れられるわけです。

私の場合、イギリスでいい曲を作っている音楽家を見つけたので、その人から購入した、という形になります。

 

これからは、どんどんAIに作ってもらうようになる

ただしそれは「仕上がった曲」を手に入れるので、曲のテンポや長さは調整できませんでした。

それは、別途発注しないといけなかったわけですね。

それが今では、曲のテンポや長さも調整できた上に、すぐに必要な音楽を手に入れられるようになったと。

すると、より映像と音楽を合わせることもできますし、それで盛り上げることもできるわけです。

 

はっきり言って、これからのクリエイティブ産業では、どんな分野でもこういう「AIに作ってもらう」という形になっていくでしょう。

例えばイラスト分野では、既にfreepikが「1ヶ月に1,000円程度払えば、膨大なイラストライブラリから必要なイラストを自由に使ってかまいませんよ」みたいなサービスで席巻しています。

そして、「あなたの望む仕様に合わせたイラストに仕上げます」というAIのイラスト作成サービスが出てくるのも、時間の問題でしょう。

同じように、「あなたの望む仕様に合わせた映像を生成します」みたいなAIサービスが出てくるのも、時間の問題かもしれません。

 

「今までの努力」を捨てられる人ほどうまくいく

こういう風に変化が激しい時代では、「今までの努力」を捨てられる人ほどうまくいくように思います。

今まで学んできた技術やノウハウが、技術進歩によって一瞬で「高コストな作業」になってしまうわけです。

そういう場合、「好きではない作業」については、さっさと「今まで努力して身につけてきた技術」を捨てられる人ほど、時代に乗れるようになると。

 

例えば江戸時代ぐらいでは、「布を織ることができる女性は、内職ができるので食いっぱぐれることはない」と言われていました。

だから、昔の日本では、嫁入りの時に機織り(はたおり)の機械を持たせていたとか。

「鶴の恩返し」でも、女の姿となった鶴は、布を織って恩返しをしますよね。

それぐらい、「布を織る」というのが身近にあった時代で、なおかつ「お金になって役立つ技術」でした。

 

でも明治時代ぐらいになって、産業革命の技術が国内に入ってくると、次第に布は機械で大規模に作れるようになりました。

すると、「被服ができる女性は、食いっぱぐれることはない」ということで、嫁入り道具に足踏みミシンを持たせるようになったと。

 

技術が進化すると、より上位の技術が求められる

そういう時代に、いくら「今まで血がにじむほどの努力をして、布を織る技術を学んだから」と言ってそれに固執しても、無駄ですよね。

機械で大規模に布を作れるようになった時代には、「布を作る技術」ではなくて、「布を仕入れてそれを加工する」という、より上位の技術が求められるわけですから。

 

それと同じで、今では服そのものも機械が作るようになり、ユニクロとかしまむらに行けば、自分で作るよりも安価に服を入手できます。

すると、「その服で何をするか」というより上位の技術が求められます。

なら、デザインだとかコーディネートだとか、そういう技術が求められるようになると。

 

素人でも、一流に勝てる時代

今は、そういう「今まで学んだ技術の価値がなくなる」ということがきわめて短期間で起こっている時代です。

これは裏を返すと、「技術を持たない素人でも、時代に合わせることで、それまでの一流に勝てる機会が得られる」ということです。

「私は音楽を作れない」、「私はイラストを作れない」という場合でも、最新技術に頼ればいいんですよ。

すると、実は素人であるほど、最新技術に初期から参入できて、競争力を得られるんですから。

 

じゃあ、そんな風にAIがどんどんいろんなものを作るようになると、最終的には何の勝負になるのか。

それが、「何を表現したいのか」という次元での勝負ですね。

究極は、「自分という個性の良さを伝えること」になるでしょう。

「私のような感性を持つと、こんな風に幸せに生きられますよ」という、価値観の戦いになるかと思います。

 

だからこれからの時代は、「私はこんなにも豊かで幸せ」という身近な豊かさを見つけられる人ほど、豊かになる、ということです。

その豊かさを表現していると、他の同じような境遇にいる人がいると、「私もそんな風になりたい!」と言って、まねをしたがります。

なら、自分なりのその豊かさを実現する方法や、楽しみ方を分かち合えばいいと。

 

まとめ

なので、これからの時代は、どんどん「上位の技術」に乗り換えるほど、うまくいくかと思います。

チャンスは常に、新しい場所にあります。

それは裏を返すと、「今まで必死で学んできたこと」や「今まで頑張って確保してきたポジション」を、どれだけ手放せるか、ということになるでしょう。

そういう風に、「技術」はどんどん手放して、新しくしていくわけです。

 

その一方で、「感性」は変えないと。

私たちがそれぞれ持つ、個性のよさを見つけてその良さを実現すればするほど、豊かになります。

 

今は素人の状態でも、大丈夫です。

むしろ、「素人だからこそ、今までのプロに短期間で勝てるようになる」という時代になってきている、ということですね。

すると、どんなに素人でも、「自分の良ささえ見つけることができれば、飛躍できる」と分かるでしょう。

技術は、感性を表現するための手段に過ぎないんですからね。

ある意味、「目的や使命がある人ほど、うまくいく」と言えるかもしれません。

 

ということで、今は「今までの努力」を捨てられる人ほどうまくいく、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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