今日は、作家向けについてのお話です。

弱小作家ほど、今はKindle Unlimitedがチャンスかも、というお話です。

 

Kindle Unlimited、始まりましたね~

だいぶ昔の記事ですが。

Kindle Unlimitedは出版側にとって神か悪魔か(ITmedia)

 

開始されてからだいぶ経ちましたが、Kindle Unlimitedが始まりましたね~。

月額980円で、Kindle Unlimited対応の電子書籍なら読み放題、というもので。

初回30日は無料で利用できるので、例えば私の本でも、(1ヶ月以内に全部読めれば)無料で読めるというものです。

ちなみに私が書いた本は、全部Kindle Unlimited対応です。

 

本も「定額読み放題」の時代になってゆく

時代の流れとして、本についてもこういう「定額読み放題」という形は定着していくと思います。

特に電子書籍であるほど、「定額読み放題」の流れには逆らえないように思います。

なにせ、電子媒体は配信が簡単ですからね。

 

まぁよく言うことですが、これは音楽業界を見れば分かります。

音楽業界は全てのコンテンツ産業の中で一番未来を走っているんですが、今では1曲1曲を買うというよりも、チャンネルを契約するとか、音楽そのものを無料にして、その他の部分(ライブとかグッズとか)で稼ぐ形になってます。

1曲1曲の単価は、昔と比べてもかなり落ちていますよね。

昔はシングル曲に500円~1000円とか払っていたのが、今では数千~数十万曲が500円~1000円ですから。

 

「月額か永久所有か」という違いはあるにせよ、1曲の音楽なんて、1ヶ月も聴けば飽きますからね(笑

実質、「1曲の寿命」が短くなった今では、月額制と同じようなものじゃないかと思います。

 

今までの体制で利益を得ていた人ほど、新しいスタイルを拒絶しやすい

こういう変化は、特に今までの収益方法で利益を得ている出版社や作家であるほど、拒絶しやすいものです。

例えば電子書籍が出たときも、「紙の方が読みやすい」、「レイアウトも紙には及ばない」となって、多くの出版社や作家が拒絶したんですが。

それで、端末の売り上げ(お客の数)に比べて、電子書籍作家がきわめて少ない状況になりました。

すると電子書籍が出始めた初期の頃は、弱小の作家でも目立つことができて、さほど実力がない人でも地位を確保できるようになったんですよね。

 

よく言いますが、利益を作るのは市場規模ではなく、競争率です。

競争率が低いほど利益率が高くなって、少しの労力で大きなリターンを得ることができます。

すなわち、実力が低くても、稼げるということですね。

 

今のKindle Unlimitedは、電子書籍が立ち上がった頃と同じような状況

そして今のKindle Unlimitedの状況は、電子書籍が立ち上がった頃と同じような状況にある、ということです。

お客の数はいるのに、力を持つ人が軒並み不参入になっている状況です。

実際に、多くの出版社や電子書籍作家が、軒並みKindle Unlimitedから外れたようで。

私自身、Kindle Unlimitedが始まった直後は、「もう電子書籍を売ることで利益を得る時代ではなくなったな」と感じてしまったぐらいですから。

それは、「既得権益を確保し続けたい」という思いから、そんな風に考えてしまうんですよね。

 

でも実際は、「電子書籍で『本単体を売る』という時代ではなくなった」だけなんですよね

今は、弱小作家であるほど、Kindle Unlimitedに参入する方がいいかと思います。

すると、読んでもらえる機会が圧倒的に増えますからね。

それに、今は力が強い作家が軒並み外れている状況なので、相対的に目立ちやすくなります。

で、本そのものの収益を得るのと同時に、他の関連分野(グッズやサービスなど)でも収益を得ていく形にするといいでしょう。

 

だから、今のところ私は、Kindle Unlimitedには積極参入という方向性です。

私の本も、今のところは全てKindle Unlimited対応を続ける予定です。

 

ただし、Kindle Unlimitedに適応する工夫が必要

ただし、多少のKindle Unlimitedに適応する工夫は必要でしょう。

例えば漫画でも、紙面の漫画をそのまま電子書籍にしても、文字が細かすぎたりして読みにくかったんですよ。

でも、文字を多くして、4段組ぐらいにしてコマを少なくすれば、スマホとかでも読みやすくなると。

そうやって、電子媒体での漫画スタイルを確立してきたわけですね。

 

そういう工夫と同じで、価格帯や売り方も調整する必要があるでしょう。

例えば今までは、普通の電子書籍では「安い価格帯で、少なめの分量やクオリティ」が利益を上げるのに効果的でした。

でも、Kindle Unlimitedの場合は、「高い価格帯で、それなりの分量やクオリティ」が効果的になるかもしれません。

 

すなわち、Kindle Unlimitedでは、電子書籍でのマイクロコンテンツのように「1作品を細かく切り分けて売る」という形は逆効果になりそうだということですね。

なにせ、読み手が1冊1冊を買うのは手間ですからね。

「いいものを、まとめて、一気読み」というスタイルになりそうです。

そういうこともあって、連載形式よりも、完成品をどばっと提供する方が受け入れられるかもしれません。

 

まとめ

そんな風に、弱小作家にとっては、これから1年間ぐらいは、Kindle Unlimitedが一番「収益を上げて地位を作りやすい、おいしい場所」になるかと思います。

実際に漫画でも、力のある人は「1巻だけKindle Unlimited対応」みたいな売り方をしています。

読み手にとっては、そういう「プロだけど細切れ」作品に魅力を感じません。

一方で、ハイアマチュアでも「全巻Kindle Unlimited対応、しかも細かいダウンロードを必要とせずに、最後まで一気読みできる」みたいな売り方をしていれば、読み手にとってはそれは魅力的に感じます。

すなわち、ハイアマチュアが、プロに勝ちうる状況が生まれている、ということですね。

 

未来はどうなるかは分かりませんが、こういう変化のある場所にチャンスがあるかと思います。

特にこれから1年間、しかも行動が早ければ早いほど、地位を確立しやすいかと思います。

私も当然、時代の変化について行く方向です。

 

ということで、今日は「弱小作家ほど、今はKindle Unlimitedがチャンスかも」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。