今日はお休み日記です。

ついでに、練習についてと、損切りについてのお話もしておきましょうか。

 

前半と後半で、クオリティが変わってる!

引き続き、新作本のチェック&修正をしています。

ようやく半分程度、修正が完了した段階です。

 

ちょっと分量の多い作品を作っていると、「前半よりも、後半の方が明らかにクオリティが高くなってる」ってこと、ありますよね。

例えば漫画家さんでも、連載初期の絵よりも、数巻を経た後は明らかに画力が上がっていたり、とか。

特に新しいことをしていると、それが1作品の中で出てきちゃうんですよね(笑

今書いている本でも、明らかに後半の方が理屈としてまとまって書けていて。

作品を作っている段階でも、それぐらいクオリティって変わるものなんですよね。

 

「いきなり実戦」というスタイル

ちなみに私の場合、あまり「練習作品」は作らなくて、「隠れた練習」もあまりしないスタイルです

本番や実戦が成長の場、みたいなノリですね。

 

そもそも練習が必要なのは、「本番や実戦の場が限られている時」か、「チームプレイが必要になるとき」だけなんですよね。

本番がない場合は、当然別のことで代用しなきゃいけないので、これはある意味当然でしょう。

あとは、チームプレイで連携が発生する時も、練習をすることで周囲に合わせる必要があるでしょう。

 

でも、個人でやっているクリエイターとか、指揮側に立っているリーダーや経営者には、練習は必要ないように思います。

だいたい、クリエイターやリーダーは、毎日が本番にできますからね。

だから、根っからの起業家とかクリエイターほど、じゃんじゃん本番に飛び込むタイプが多いんじゃないかと思ったり。

 

で、私にとって「練習作品」に当てはまるものは、プロトタイプ作りだと言えるでしょう。

プロトタイプ作りは練習と似たようなものですが、「最終的に、それ自体を本番に組み込む」というのを前提としたものです。

そうやって、小さいところから実戦形式で仕上げていくことで、好きなこともできるし、モチベーションも上がりますからね。

そして早い段階でフィードバックを得て、いいものにしていくと。

 

ビジネスでは「どれだけ損切りがうまくできるか」が重要になる

練習の話ついでに語ると、起業家が大切にすることの一つとして、「どれだけ損切りがうまくできるか」があるように思います。

すなわち、あらかじめ「こういう予想だから参入する。現実がその予想と違ったら撤退する」というシナリオを作っておいて、それを前提として進めていく、みたいな。

だから、何度失敗しても立ち上がれるようなスタイルにできるわけです。

 

想像したら分かるでしょうが、起業家が「不退転の思いで行うぞ!」なんてこと、言いませんよね(笑

そういう「失敗してはいけない」なんて言うのは、たいていが維持管理する人ばかりです。

そしてそういう「失敗してはいけない」と思う人ほど、「戦力の逐次投入」をしてしまうようになるわけです。

「戦力の逐次投入」は、戦争でも最も愚かな策の一つだと言われていますが、それは「前提とするシナリオが崩れているにもかかわらず、損切り&撤退をするどころか、さらに戦力を加える」からですね。

それはほとんどの場合、損失を広げる結果にしかならないと。

 

そういう「失敗したらアウト」だと思い込むようになると、本当にダメになっちゃうんですよ。

というのも、「失敗したらアウトだ」と思うから、「絶対に成功させよう」と思うようになって、損切りができなくなってしまいます。

損切りができないのは、起業家にとっては致命的ですからね。

だから、本当にダメになっちゃうと。

 

「10年以内に9割の企業がつぶれる」におびえなくていい

例えば、よく言われることに、「日本では10年以内に9割の企業がつぶれる」とかあるじゃないですか。

起業家はそんな数値は、ほとんど参考にしないと思うんですよ。

だって、ダメになったらつぶして、他の新しいビジネスをすればいいんですからね(笑

 

そもそも「会社は1つしか作っちゃいけない」とか、「会社は1つしか所有しちゃいけない」なんていうことはありません。

そして、「1つうまくできなければ、全てうまくできない」とか、「1つずつやらなければ、全てうまく回らなくなる」なんてこともありません。

「赤字になったら、人生が崩壊する」とか、「赤字になって撤退したら、全ての事業がダメになる」とかいうこともありません。

 

だから、もし「こりゃダメそうだな」と思えば、売り上げが先細りになった段階だったり、初期投資額を使い切った段階(赤字が10円とか100円とかいう段階)で撤退すればいいだけです。

例えば「初期投資額を使い切る」というのが、一つの損切りライン(撤退条件)にできますからね。

それでも、今まで出した利益(月々の報酬)があるので、トータルでは十分な利益に終えることができます。

もし最初から赤字だったとしても、初期投資額以上の損失になることはありません。

 

だから起業家ほど、たとえ「10年以内に9割つぶれる」とか言われたとしても、気にしないでしょう。

それどころか、「ああ、それぐらいかもしれないね~。今はもっと短いかも」とか言いながら、嬉々として新しいビジネスを作っているわけです。

こうして損失を少なくして、うまくいかないものはどんどんつぶして撤退しつつ、当たるものを見つけて利益を出して、豊かになると。

なら、どんどんつぶせばいいと分かります。

 

「10年以内に9割つぶれる」と語る人は、たいてい「だから新規ビジネスはやめといた方がいい」なんて文脈で使うものです。

なぜそういう発想になるのかというと、それを語る人が、「一度でも失敗したらアウトだ」と思い込んでいるからでしょう。

すなわち、損切りの重要性を理解できていない人とか、損切りができない人ほど、「10年以内に9割つぶれる」におびえてしまうわけです。

そしてそういう人は、実際に一度の失敗で人生を崩壊させてしまいます。

 

まとめ

新しいことをするのに、不安になることはありません。

もっと気軽に入って、もっと気軽に出るぐらいで、いいように思います。

損切りする条件を設定できていれば、不必要に恐れることはありません。

一番恐ろしいのは、当初思い描いていたシナリオから外れているにもかかわらず、損切りができないことです。

損切りができないと、一度の失敗がアウトになりますからね。

 

それに、やっぱり実戦が一番面白いですからね。

だから、起業家とかクリエイターほど、「いきなり実戦」みたいなノリでもいいんじゃないかと思います。

すると、楽しくできて、かつ人に喜んでもらいつつ、自分らしいことができるんじゃないかと思います。

 

ということで今日は、つらつらと練習についてと、損切りについてのお話をしてみました。

既に日記の長さではなくなっているような気もしますが、ここはスルー方向で(笑

今日はここまで~。

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