写真撮影

撮影方法

撮影時の共通点として、以下の事が挙げられます。

  • 手ぶれ防止のため、三脚を用いて撮影する。水準器のある三脚で水平に撮影できると、後々の画像調整が不要になり、楽になる。
  • 晴れの場面では晴れの時間に撮影する。夕方は早朝もしくは夕方に撮影する。夜などの光量が確保できないものは、曇りの日に撮影してそれを後ほど加工して夜にする。
  • 撮影時、明るければ明るいほど色は鮮やかに出て、ノイズが少なくなる。そのため、色彩を出したい背景では、光量を確保できる方が望ましい。夏場は特に色が鮮やかに出る。逆に夕方や深夜などでは鮮やかさはあまり必要ないため、光量について考慮する必要はない。

カメラの設定は、以下のように行います。

  • カメラはオートモードではなく、マニュアルモードで撮影する。
  • カメラのISO値は、以下の基準で設定する。
    • 明るい場所であれば、ISO値は低ければ低いほどノイズがなくなる。ただし車などの速い速度で移動する物体が含まれている場合に限って、ISO値が低いとシャッター速度が遅くなるため、ぼけてしまう可能性がある。その時はISO値を少し上げること。
    • 逆に薄暗い場所ではISO値は自動設定にすることを推奨する。そうしないとシャッター速度が遅くなり、三脚を用いたとしても手ぶれが入ってしまう場合がある。
  • カメラから距離的に数十cm程度の近い物体を撮影する場合、ぼけを防ぐためにマクロモードで撮影する。
  • 画像サイズはある程度大きい方が望ましい。ハイビジョン映像の背景で用いるとしても、3200x2400pixel程度あればよい。
  • ストロボ発光は使わない。発光禁止モードで撮影する。

注意事項としては、以下の事が挙げられます。

  • 当然ではあるが、写真で撮影できる範囲に限られる。大空からの撮影や、非現実的な背景には用いることは難しい。(ただし、写真と写真を部分的に組み合わせて合成することは可能なので、工夫すれば可能になる)
  • 晴れの場面では晴れの時間に、夕方は夕方に撮影するなど、ドラマのロケのように天候に左右され、その時々に別途撮影しなければならない。そのため、長時間カメラを固定できない場所では「寸分違わぬ全く同じ構図で昼、夕方、夜のバージョン違いを作る」のはきわめて難しくなる
  • 使える構図が限られる。例えば極端な俯瞰にしたい場合、撮影には脚立を使うなどの工夫が必要になる。
  • 撮影不可な場所、撮影禁止な場所は撮影できない。店の中や学校の中など、撮影許可が必要な場所もある。
  • 人が多い商店街や、車通りが多い道などは、撮影のタイミングが難しいこともある。

カメラ別の撮影方法

RAW形式で保存可能なカメラの場合の撮影方法

RAW形式で保存可能なカメラの場合、RAW形式で撮影、保存します。
そして現像する段階において、露光量を最小から最大まで変えながら、5枚程度現像します。

RAW形式で保存できないカメラの場合の撮影方法

RAW形式で保存可能でないカメラの場合、露出補正を最低レベルから最高レベルまで変化させながら、5枚程度撮影します。
例えば、露出補正が-2から+2まで調整できる場合、-2,-1,0,+1,+2の5つの状態で明るさを変えながら撮影します。 RAW形式で保存できないカメラの場合、以下のような注意点があります。

  • 木々や緑が含まれている場合、風によってぶれる場合がある。その場合は近距離に緑を入れないような構図にする必要がある。もし近景に入れなければならない場合は、5枚でHDR処理をするのではなく、1枚のみでHDR処理をする。色の質は多少は落ちるが、できないわけではない。
  • 雲の移動が速い日などは、なるべく速く連続撮影する必要がある。
  • 海や川、池の水面などは揺れがあって同一にはできないが、少々異なっていても合成したら違和感がなくなるので大丈夫。

シチュエーション別の撮影テクニック

それぞれの背景別の撮影テクニックを以下に示します。それぞれの画像は、左側が元写真、右側が加工後です。

背景が「室外、晴れ」の場合
「室外、晴れ」 左:元写真、右:加工後

色は明るいほど鮮やかに出る。そのため、太陽が出ている時の方が撮影に望ましい。

背景が「室外、夕方」の場合
「室外、夕方」 左:元写真、右:加工後

夕方ぐらいがよい。空の色は後で赤くすることも可能なので、実際に夕焼けでなくてもよい。

背景が「室外、曇り」の場合
「室外、曇り」 左:元写真、右:加工後

曇りの日に撮影する。地上の風景よりも空の方が明るくなりがちなので、雲が多い(空が比較的暗い)方が後々の明るさ調整作業が楽になる。

背景が「室外、夜」の場合
「室外、夜」 左:元写真、右:加工後

曇りの日に撮影する。加工する段階では風景よりも空が明るくなる傾向にあるので、真昼よりも比較的空と風景の明かりのバランスが取れた、夕方に入り始めぐらいがよい。
窓の明かりが必要な場合、曇りの昼間に風景のみを撮影して、夜に別途明かりのみを撮影する。そして明かり部分を抽出して、後ほど追加で合成すればよい。明かりだけを合成するので、少々カメラの位置がずれていたとしても加工段階で調整できる。
星や月は別途、手作業で追加する方が綺麗に出せる。

背景が「室外、雨」の場合
「室外、雨」 左:元写真、右:加工後

雨の背景を作りたい場合、曇りの日を選んで、後ほど雨をその上から加工で追加する。雨が降っている最中は、雨がノイズとして入るために望ましくない。雨上がりが地面も濡れていてベスト。

背景が「室内、明かりがある」場合
「室内、明かりがある」 左:元写真、右:加工後

室内は明るさの確保が最重要項目になる。特にカーテンを閉めた状態では、蛍光灯だけでは足りないため、他にもライトなどを照らして部屋を明るくする必要がある。このとき、机などの影がいくつもできないように注意すること。
白い壁紙を使っている部屋の場合、ライトを全方位に向けると部屋の隅が白潰れを起こしてしまい見にくくなってしまうので、ライトの方向は一方向に限るとよい。

背景が「室内、明かりがない(夜など)」の場合
「室内、明かりがない(夜など)」 左:元写真、右:加工後

室内の明かりがない場合は、ある程度の光量を確保できさえすればよい。蛍光灯のみの撮影でも問題なく使用できる。

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