写真加工技術「PhotoDramatica」 Page07:色変換

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写真加工技術「PhotoDramatica」 Page07:色変換 2016-11-29T09:02:49+00:00

色変換

色変換のしくみ

⚠ この項目では、写真と絵、現実の色の違いについて説明します。
理論が不要な人は、この項目を飛ばして構いません。

色は、「色相」「彩度」「明度」の三つの要素で構成されています。色相は赤、青、緑といった色の周波数の違いで、彩度は鮮やかさ、明度は明るさになります。

写真と絵、そして現実の色は、以下のような違いがあります。

  • 絵の色は現実の色と比べて、以下のような傾向にある。これらは「記憶色」という傾向に(全てではないが)従っている。
    • コントラスト(明度差)が高くなる。
    • 彩度が全体的に高くなる。(以下の例外を除く)
    • 黄色は全体的に彩度が低くなる。赤に近い黄色は、色相が赤に寄る。
    • 緑は青方向に色相がずれ、彩度が多少低くなる。

    色相と彩度の変化

  • 絵では、夕暮れや夜など、シチュエーションごとに象徴的な色やフィルターが使われることがある。
  • 夜などの明るさがない場所では、青以外の色相はすべて彩度が落ちる。
  • 色の面積が広い場合、彩度は低く見える。逆に色の面積が狭い場合、彩度は高く見える傾向にある。

これを実現することで、HDR合成でトーンマップした写真の色を、絵の色にすることができるようになります。

トーンカーブでコントラストを調整

ここから、調整レイヤーで調整してゆきます。

トーンカーブにおいて、以下のように調整します。

1. 「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「トーンカーブ」で、コントラストが高くなるようにトーンカーブがS字に調整します。明るさ、暗さがバランスよくなるように調整します。

2. 白い紙に描いたような感じを出したい場合、黒の底上げを行います。
トーンカーブの調整

 

3. 表現としての「白飛び」「黒潰れ」も、ごちゃごちゃした部分を隠すことができて時には効果的になります。その場合、明るい部分を持ち上げるか、黒い部分を強めます。
トーンカーブ調整後

色相・彩度を調整

色相、彩度を以下のように調整します。

1. トーンカーブの調整レイヤーの下に、「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「色相・彩度」で色相・彩度の調整レイヤーを作ります。このレイヤーを「全体調整レイヤー」と呼ぶことにしましょう。

 

2. 色相・彩度の調整レイヤーの調整項目で、以下の要領で調整します。

2-1. 「編集」で「グリーン系」を選び、色相を+方向に動かします。+15~+25程度でいいでしょう。これで緑が青の方向に動きます。また、彩度が強すぎるようであれば、必要に応じて彩度を下げます。緑のように見えて黄色の色相である場合があるので、変更する色相に黄色も含まれるように、必要に応じて色相・彩度の適用範囲の調整スライダーを調整します。緑の面積が広い場合、彩度は低めに設定します。
 

2-2. 「編集」で「イエロー系」を選び、イエローの彩度を落とします。イエローが目立たず落ち着くぐらいまで落とす程度でいいでしょう。黄色の面積が広い場合、彩度は低めに設定します。

 

2-3. 青空の場合、「編集」で「シアン系」を選び、必要に応じて彩度を落とします。

 

2-4. 全体調整レイヤーの、「編集」で「マスター」を選び、彩度を高めます。これによって、とても鮮やかな背景絵を生成することができるようになります。
全体の彩度調整後

 

3. 必要に応じて、個別に彩度を調整します。

部分的に彩度が強すぎる場所がある場合、個別に色相・彩度調整レイヤーを作り、部分的に彩度を落とします。

青空を調整

青空を含む場合、以下のように調整することで、青空を綺麗に表現することができます。

1. 先ほど作った全体調整レイヤーの上に、再び新規に色相・彩度調整レイヤーを作ります。

 

2. 調整レイヤーのレイヤーマスク部分を選択し、青空の天頂部分のみ適用されるように指定します。「編集」で「シアン系」を選び、色相を+方向に動かし、ブルーを強めます。必要に応じて彩度も高めます。
空の調整後

夕方の場合

夕方の場合は、夕方用に撮影した写真に対して、前述の方法を以下のように修正します。

1. 全体調整レイヤーを作成後、その上に「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「カラーバランス」の調整レイヤーを作成します。

 

2. カラーバランスで、シャドウ、中間色、ハイライト、それぞれにおいてレッドとイエローを強めます。

 

3. 夜が近いイメージを出したい場合、空に青系統の乗算レイヤーを追加します。
夕方の処理

曇りの場合

曇りの場合は、前述の方法を以下のように修正します。

1. トーンカーブはS字になるようにしますが、明るい領域のレベルも抑えて、さらに薄っぺらくなるようにします。

 

2. 空に青みがあったりする場合、空の部分の彩度を最大まで下げて灰色にします。

3. もし空の部分が明るくなりすぎの場合、空の領域のみ明るさを落とします。手順としては、空の領域を選択して、「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「トーンカーブ」を先述のトーンカーブの下、もしくは上に作り、トーンカーブを下の方にずらして明るさを低くします。

4. 全体調整レイヤーで、マスターの彩度を低めに設定します。
曇りの処理

夜の場合

夜の場合は、前述の方法を以下のように修正します。

1. トーンカーブはS字になるようにしますが、曇りと同じか、もしくはさらに明るい領域のレベルを抑えます。

 

2. 全体調整レイヤーで、マスターの彩度を大きく下げます。

 

3. もし空の部分が明るくなりすぎの場合、空の領域のみ明るさを落とします。手順は「7-5 曇りの場合」と同じです。

 

4. 夕方と同じように、カラーバランスでシャドウ、中間色、ハイライト、それぞれにおいてブルーを強めます。
夜の処理

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