今日は、ビジネスっぽいお話です。

本質を見抜ければ、思いっきり突き抜けても大丈夫、というお話です。

 

「なかなか話題にならない」という問題

「大好きなことで売れたいけど、なかなかうまくいかない」みたいなことって、ありますよね。

作品を作ってもなかなか売れなかったり、うまく特徴をつけられなかったり、話題になれなかったり。

 

じゃあ、どうすればいいのか。

そういう場合、よく私が言っていることですが、「思いっきり突き抜けてみる」というのも一つの手かと思います。

でも、多くの人が「ぶっ飛んだものにすると、買ってくれる人がいなくなる」と思いがちですよね。

なので、今日はそんな人のために、「本質を見抜ければ、思いっきり突き抜けても大丈夫」、というお話をしてみましょう。

 

「ピクルス味のポテトチップス」、というぶっ飛んだ商品

面白い記事があったので、ご紹介。

ケトルチップス ディルピクルス味(コストコ通)

 

上記記事を見たら分かりますが、いわゆる「ピクルス味」のポテトチップスを紹介しています。

ピクルス(キュウリの酢漬け)味のポテトチップスって、日本ではありえないでしょ。

ちょっと「ピクルス風味」で調べてみると、なんか「ピクルス味の歯磨き粉」とか、「ピクルス味のリップクリーム」とかいろいろ出てきたんですが(笑

欧米人って、そんなにピクルスが好きなんだろうか……。((((;゜Д゜)))

 

で、この商品の味がすごかったらしいので、その部分を引用してご紹介。

うわぁ〜ピクルスだ!!(゜o゜) これ、めっちゃピクルスです!(中略)

もはやピクルスがチップスになりました!ってくらいに容赦なくピクルスの味でした!

ピクルスにも色々な味があるのでなかなか説明が難しいのですが・・・とにかく、海外のピクルスの味なのです。

ポテトチップスのフレーバーだし、どうにかポテトに合う味に整えようとか、万人受けする味に調整しようとかそういうのは一切無視で、これこそがピクルス味だ!みたいな、メーカーさんのマジ度が伺えるような衝撃的な味でした。

 

これぐらい突き抜けてくれると、いっそすがすがしい

もうね、こういうの大好き!(笑

これぐらい突き抜けてくれると、いっそすがすがしいですよね。

万人受けとか、ポテトに合うようにとか、そんなの完全無視。

どこまでも容赦なくピクルス、みたいな(笑

 

普通の人がまず考えるのは、「できるだけ多くの人に売れるものを作りたい」なんですよ。

でも、そういうものはもう誰もが考えて、やってるんですよね。

すると、必然的に競争になって、市場を奪い合うようになってしまうわけです。

まあそういう競争スタイルもアリだとは思いますが、クリエイティビティーを発揮できる余地は少ないかなと。

 

逆に、これぐらい突き抜けた発想は、気持ちいいですよね。

ある意味、「これが大好きなたった一人を、圧倒的に満たす」みたいなスタイルです。

「私はこのカップリングが大好きなんじゃぁぁぁあああ!」という場合、変に世間体を気にするんじゃなくて、思いっきり妄想を炸裂させて、ぶっ飛ばしましょうと(笑

でも、ウケ狙いでそれを出すのではなくて、真剣に「おいしいピクルス味」を追求してリリースするわけです。

 

本質を射貫けば、興味のない人にも売れる

でも、「突き抜ける」という場合、どうしても「その趣味趣向を持つ人の数が限られる」という問題があります。

ならどうすればいいのかというと、ここで大切なのは、「奇抜なものにする」のではなくて、「本質を射貫く」ということです。

本質を射貫くと、その趣味趣向を持たない人にも、面白さやおいしさ、楽しさを伝えることができるようになります

 

上記のピクルス味で言うと、上記サイトの人は、なぜわざわざ未知の「ピクルス味」を買ったのか。

それを、こう分析しているわけです。

実は今回、ピクルス味のポテトチップスを選んだのは完全に私の独断なんです。

というのも、ピクルスはいわゆる「酢漬け」なわけでして、そう考えるとなんちゃらビネガー味、と言われているポテトチップスって美味しいものが多いですし、サワークリーム系のフレーバーも大好きだし、湖池屋のすっぱムーチョが大好物な私にとっては、すっぱい味のポテチは絶対好みだと思ったんですよね。

 

これが本質なんですよ。

ピクルスの本質は酸味で、酸味のあるポテトチップスはたいていおいしい。

だから、ピクルス味もおいしいと推測できると。

 

普通の人は、「ピクルス味のポテトチップス」と聞いても、日本人ならほとんどの人が買わないでしょう。

でもこの説明があれば、「あ、確かにおいしそう」って分かりますよね。

それは、おいしさの本質を射貫いているからです。

 

自分の趣味趣向の本質を見抜こう

多くの人が、「私の趣味趣向はニッチで、誰も興味を持たない」、「ごく一部の人しかこの好みを持たない」と思い込んでいます。

だから、売れない、みたいな。

それは、「私の商品は、ピクルス味のポテトチップスだ。だから誰も興味を持ってもらえない」と言っているのと同じです。

 

でも、その良さには、必ず何かしらの本質があるものです。

人間が「これいい!」と感じる要素って、実はさほど多くありません。

どんな趣味趣向でも、必ずどこかで、人間の原始的欲求と結びついています

それを見抜けるかどうかが、大切なんじゃないかと思います。

 

まとめ

そんな風に、「思いっきり突き抜ける」というのも、一つの手段かなと思います。

その場合、自分の趣味趣向で、どんな本質なのかを知る必要があります。

本質を見抜ければ見抜けるほど、どんな人にでも興味を持ってもらえて、売ることができる、ということですね。

 

この本質を見抜くことは大切なので、また機会があればいろいろ語ってみることにしましょう。

 

ということで、今日は「本質を見抜ければ、思いっきり突き抜けても大丈夫」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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