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「片思い」ストーリー展開

解説

今回も、作家向け王道プロット本「ストーリー作家のネタ帳 イベント編1―キャラクターの王道プロット15種」の中から、プロット例を作ってみました。

この「好きになる」という王道プロットは、見ての通り恋愛物語では王道中の王道とも言えるほど、よく使われます。特に少女漫画ではどの作品でも使われているぐらい、基本的な王道になります。有名どころでは、漫画「君に届け」、漫画「彼氏彼女の事情」などで使われています。

ここでの「恋人役(青年)の事情」をいろいろと変化させることで、様々な物語に変化します。また、その事情によって、初期設定が変わってくるわけですね。

このプロットでは、主人公が相手と接点のない状態から、接点を作り、仲良くなってゆくことになります。だから、「付け足し」も可能ですし、サブプロットとして用いる場合でも使い勝手のいい内容ですね。

この例では最後にようやく二人が手を繋ぐというゆっくりな展開ですが、これを第二幕前半に持ってくることもできます。例えば第二幕前半で、困難を起こすと同時に、「初めて少女が青年の家に行く」、「初めてみんなとデートをする」、「初めて二人きりでデートをする」、「初めて手を繋ぐ」などの出来事を済ませておきます。そしてクライマックスで「初めて告白をして、キスをする」、という流れにすることもできるでしょう。

ちなみに「ストーリー作家のネタ帳」では、第二幕後半からの流れとして三つの別展開を紹介しています。ネタ帳の作成例ではそのうち二つしか紹介できなかったので、今回その紹介できなかった一つを作ってみました。

残り二つの展開事例は、「ストーリー作家のネタ帳」をご覧くださいませ。

今回は恋愛ものということだけあって、キャラクターにいろんな表情や細かい仕草を作ってみました。派手なアクションではなくて、「少しだけ内股」とか、「うつむき加減な表情」みたいな部分にこだわってます(笑)。

クレジット

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