「これからこの業界が売れる」(二)

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「これからこの業界が売れる」(二)2016-11-29T09:04:59+00:00

Project Description

  • ジャンル: 作家向け読み物
  • 公開日: 2014年3月

概要

このページでは、作家にとっての、これから上昇する業界と作家スタイルについて説明しています。

  • 本が売れなくなった時代に、これから上昇する「業界」、「ジャンル」とは?
  • 貴方の物語を売れるようにする、変換方法とは?
  • これからの上昇作家に共通する「キーワード」とは?

これからの「時代」を見抜くための考え方

前回を簡単にまとめると、紙媒体の出版業界はこれから落ちる一方で、そして大手作家のみが生き残って中間層以下は全滅という様相を呈してくる……ということでした。だとすれば、新規参入者は、よっぽどの実力がない限り売れないということになるものです。

ですが、ある業界が落ちたということは、「人々がその業界から他の業界に移った」とも見ることができます。ならば、その「人が集まりつつある業界」に移ればよいのです。

そのため、現在の出版業界を取り巻く状況から再確認して、これから「上がってゆく業界」を絞り込んでみましょう。

人類が経た第一の革命、「農耕革命」

そのために、少しスケールの大きな視点で、私たちの歴史を見てみることにしましょう。

私たちは現代を生きてますが、学者のアルビン・トフラー曰く、人類が生まれてからこれまでの間、人類は三つの大変革を経験していると言います。

一つ目の革命は、一万年前に起こりました。それが、農耕革命です。

500万年前に人類がサルから分化して、ずっと人類は狩猟とか採集をして生きてきました。なので、小さな集団で、獲物を探して各地を転々としながら生きていました。

ですが、一万年ぐらい前に、人は農業や牧畜を行うようになりました。これで、人は「定住」というものをするようになります。

人が一つの場所に集まって暮らすようになるために、「共同体」や「国家」という概念が生まれました。また、農耕によって富を蓄積できるようになったので、貧富による格差や権力差、地位、階級などが生まれます。

第二の革命、「産業革命」

そうしてずっと農耕をしながら人は生きるんですが、次に第二の革命、産業革命が起きます。二百年前ぐらいのことです。

工業的に生産性を上げることで、少数の人でも飛躍的に農作物を生産できるようになりました。そのため、それまでは八十%ぐらいの人は農業に従事していたのが、仕事が一気に工業関係にシフトして、工業関係の従事者が八十%を越えるようになったほどです。

それほど大きな「社会的な大転換」が起こったわけです。

ですが、この産業革命も、百年とか二百年かけて移り変わったので、「人の一生」というスケールで考えると、まだゆっくりでした。

第三の革命、「情報革命」

ですが、ここから第三の革命が始まります。それが、「情報革命」です。

情報革命の開始はいろいろあるでしょうが、私はインターネットが登場してから劇的に変わり始めたと思います。そのため、十~二十年前ぐらいから始まって、おそらく二十年程度のスパンで変革が完了するぐらいかと思います。

つまり、今、まさに人類史上三度目の、極めて大きな変革の中に、私たちはいるということです。しかも、今までとは比べものにならないぐらいの変革スピードで、私たちが今まで持っていた「常識」が覆されてゆく、そんな時代にいるわけです。

「技術」の革命による、「重要度」の変化

第一の革命では、狩猟採集社会から農耕社会にシフトしました。第二の革命では、農耕社会から工業社会にシフトしました。そして第三の情報革命が起こることで、工業社会から知識社会へと移ります。

農耕の発達によって狩猟採取の重要性が落ちました。そして、工業の発達によって農耕の重要性が落ちたのと同じように、情報の発達によって、工業(=モノ)の価値が落ちることになります。

というのも、情報や知識があれば、モノは比較的簡単に作れます。作れなくても、価格.comみたいな価格比較サイトで、世界中で最安のモノを手に入れられるわけです。そうなると、農業がたどった道と同じように、「工業製品」も一部の人たちが作るので十分にまかなえるようになるわけです。

すると、これから何が重要になってくるのかというと、「モノ」から「体験」へと人々の価値観が移り変わってゆく……ということです。

「モノが多いのが豊か」から「体験ができることが豊か」へ

産業革命が起きるまでは、「食べ物の生産」が最優先でした。「食べ物をたくさん作れる国ほど、豊かな国」だったということです。

ですが、産業革命が起きたら、食べ物の優先順位が落ちて、「工業製品の生産」が最優先になりました。すると、「工業製品をたくさん作れる国ほど、豊かな国」と変遷しました。

それと同じように、今、「『製品』の生産」は、急激に価値が薄れつつあります。では、情報社会で求められるものは何かというと、知識であったり、革新するアイデアであったり、未知の体験であったり、人の感性や知識に関するものになります。

例えばスティーブ・ジョブスとかは、彼は製品を作って売っていたというよりも、「感性を売っていた」のです。「音楽を何千曲と入れて持ち歩きながら、外で楽しむ体験」「手元の小さな端末で、どこでも情報にアクセスでき、そしてエンターテイメントとしても楽しむ体験」そういう「体験」を売っていたということです。

これはストーリーライティングでも音楽でも漫画でもゲームでも同じで、これから「モノ単体」の価値は急激に落ちていくわけですね。

「作品を売る」から「体験を売る」へ

産業革命後、食べ物がいっぱいあっても腐るだけで、家の中に食べ物を多く確保する必要はなくなりました。それまでは、どれだけ食糧を確保できるかが豊かさの証でしたが、今では必要最低限あればいいものです。

今、私たちだって、必要なだけの食べ物を買ってきて食べているものです。

それと同じで、これからの時代では、家の中に工業製品を山ほど所有する必要はなくなっていきます。今までは、どれだけ多くの「製品」を所有しているかが豊かさの証でしたが、これからはモノを家の中にため込む必要はなくなってゆくことになります。実際に若者であればあるほど車やモノに固執せず、モノは必要最低限あればいいという風潮が出て来つつあります。

そして、これからは「何が体験できるのか」という方にウェイトが置かれるようになってゆくわけですね。同時に、それが新時代の「価値」になるということです。

ストーリーライティングを「体験」として売る時代

情報革命が起こってから、人々は「モノ」「ステータス」「便利さ」などよりも、「体験」に重点を置くようになりました

実際、情報革命が起きる前までは、自転車やバイクでの旅行はヒッピーとか金がない世代の旅行手段で、金持ちは飛行機をどんどん使っていました。ですが今では逆に、世界では自転車やバイクでの旅行が金持ちのステータスになっていて、お金がない人ほどLCC(格安航空機)に乗って旅行しているものです。「どれだけ世界中の有名観光地を見るか」というステータスから、「どれだけ旅そのものを楽しめるか」という体験に価値が置かれていくようになったということです。

同じように、昔は携帯電話は金持ちのステータスでした。ですが今ではスマホや携帯を持たないのが豊かさのステータスになっています。時間のない貧乏人ほど、スマホや携帯を何台も持っているものです。これは、「携帯電話」というモノから、「情報に縛られない生き方」という体験に価値が移ったということです。

昔のお金持ちは、給仕を多く使ってパーティーをしていたものです。ですが今ではお金持ちはホームパーティーを頻繁にして、自分たちでもてなすのが一般的です。逆に貧しい人たちほど、居酒屋などで給仕を使って、飲み食いをしているものです。これは、「給仕を使う」という便利さから、「みんなで料理を楽しむ」、「もてなすことを楽しむ」という体験に価値を置くようになったということです。

これからどんどん「体験」が重要になる

テレビなどで広められた、私たちが持っている「お金持ち」像というのは、いわゆる二十世紀型のお金持ちのイメージです。では二十世紀型のお金持ちはどんなものかというと、一言で言うと「アメリカ資本主義的な金持ち」です。「お金やモノがあればあるほど豊か」だと思っていた時代だということです。

ですが、世の中にモノや情報が溢れるようになった現代では、本当は既に「モノ」から「体験」へと価値が移っています。いわば、「豊かな体験を多く積めるほど豊か」である時代だということです。それが、いわば二十一世紀型のお金持ち(正確には「お金持ち」ではなくて「豊かさ」持ち)になるわけです。

そしてこの「豊かさ意識」は、既に多くの場所で発生しつつあるので、時代に聡い人はひしひしと肌で実感していることでしょう。実際、既に「観光」と「娯楽」が世界最大の産業になっています。そのため、既に世界各国は工業よりも、体験ができる観光に力を入れ始めています。業界の例で言うと、音楽業界では、モノであるCD販売は落ちるばかりで、一方で体験ができる野外フェスはどこも盛況です。日本でも、例えばリアルで体験できる脱出ゲームが大人気になっていたりするものです。

このように、人々は「モノ」ではなく「体験」を買うようになってきています。そしてこれからさらに、この傾向が一般的になってゆくのです。

ストーリーライティングを「モノ」から「体験」にする

では、これからの時代の作家に求められることは何なのか。

小説やシナリオは、ただ単純に本やゲームなどとして見れば、「モノ」に含まれます。これではこの先、どんどん落ちてゆくばかりです。既に、モノそのものは価値がなくなりました。小説など、オンライン上にいくらでも無料で転がっています。また、Amazonなどでは著作権切れの名作がどんどん公開されていて、そしてこれから月日が経てば立つほど、さらに名作が公開されるのです。その名作たちに対抗するなど、並大抵ではできません。

ですが、これを「体験」として売ればよいのです。

そのためにどうすればいいのかというと、「小説を売る」のではなく、貴方の「作品の楽しみ方」を売るのです。すると、モノではなく、体験を売ることができるようになります。

「モノ」を通して「体験」を売っている例

例えば、「ヴィレッジヴァンガード」という店があります。これは業種で言うなら「本屋」になるのでしょうが、本を売っているエリアはわずかしかありません。そのほかには、どう考えても役に立ちそうにない、でも気になる妙なグッズやアイテムが所狭しと置かれています。パーティーグッズや鞄、財布、インテリア、お菓子、アロマ、AV機器、CD、アクセサリー……などなど、「モノ」という次元で見れば、全く訳が分からない店になるでしょう。

ですが、その店に入ると、まるで「おもちゃの秘密基地」に入ったかのようなワクワク感が得られるのです。全くもって「無駄グッズ」、「絶対に自分では買わないようなもの」なのですが、でも、毎日が楽しくなるような、そんなアイテムが所狭しと置かれているのです。

つまり、ヴィレッジヴァンガードという店は、「モノ」を売っているのではありません「楽しい毎日」という「体験」を売っているのです。

貴方の作品を通して得られる「体験」を出す

貴方の作品も、同じです。小説やシナリオという「モノ」を売るのではなく、貴方の作品で楽しめる「体験」を売るのです。

ハヤブサというプロレスラーは、事故で全身不随になりました。ですが、今は「シンガーソングレスラー」として、歌を歌っています。彼の歌は下手ですが、歌単体を売っているのではありません。「全身不随な状態からでも、復帰を目指す男の歌」という「楽しみ方」があることで、「前向きに生きる姿を感じられる」という体験を売っているのです。

ある書家がいて、彼の書はとても下手でした。でも、彼は「書」を売っているのではありません。「全身不随で首から上を使って書いた書」という「楽しみ方」があることで、「努力の結晶」という感動体験を売っているのです。

本屋に本を並べれば売れる時代は終わりました。既に、「モノ」では売れなくなったのです。貴方独自の、貴方の作品を通して味わえる「体験」を、これから人は求めているのです。

「体験」を与えるための方法

では、どうすれば、そのような「体験」を得られるのか。どうすれば、人に与えられるのか。

それは、貴方自身が、貴方の人生を味わう方法を見つけ出すことです。そして、それを人に教えることです。

貴方がこれまで体験したこと全てが、貴方にとっての資産です。引きこもっていたとしても、平凡だと思っていたとしても、劣等感にさいなまれていたとしても、文章力がなかったとしても、それら全てが貴方の長所であり、武器であり、資産なのです。

「平凡な人」など存在しない

この世界に、「平凡な人」など存在しません

例えば、ある高校生がいたとしましょう。その人は、自分に特徴がないと思っています。

ですが、よく見てみましょう。その人は、山口県の瀬戸内側にある町に住んでいます。海沿いの、静かな田舎です。そして彼は、山で遊んだり、海で遊んだり、いろいろな場所で友達と遊んでいるのです。

すると、「山口県の瀬戸内沿岸という、海沿いの田舎町に住んでいる、男子高校生の平凡な日常」……これだけでも、強烈な個性があると分かるでしょう。もしこのような本があったとしたら、どのような内容を想像するでしょうか。きっと、山口県の瀬戸内側にしかない、そういう特色ある場所を説明して、その土地独特の特色や名産物、ローカルでの楽しみ方などが紹介されていることでしょう。そして「そんなことがあるの!?」というような驚くような習慣や、「なにそれ面白そう!」という、その土地でしかできない楽しみ方などが紹介されていると予想できるものです。

貴方の「人生を味わう方法」を見つけることが大切

たった「生まれて、育った場所」という一つの切り口ですら、このように「楽しみ方」を作れるのです。もしそのほかの趣味趣向、性格、環境など、その人を形作る特徴を多く取り入れたら、どれほど個性的なものができあがるでしょうか。先に紹介した本よりも、さらに密度が高く、バリエーションに富んだ「楽しみ方」を得られるのです。すると、人間一人が持っている特性というのは、限りなく大きいものだと分かるでしょう。

だからこそ、貴方自身が、貴方の人生を味わう方法を見つけ出すことが大切なのです。

先に紹介した高校生は、「自分の人生を思いっきり味わい尽くす方法を考えよう」と思った瞬間、自分の人生の楽しみ方を知るのです。そして同時に、それを人に教えられるようになるのです。結果的に作るものは小説かもしれませんが、売るのは小説ではなく、全く別の「体験」という次元のものを売るのです。

「物語」を「体験」に変換する方法

ここまで説明したように、既に「小説」や「シナリオ」は売れなくなってきています。ですが、それを「体験」にすれば、これからどんどん売れるようになるということです。

では「体験にする」とはどういうことなのか。

先に例としてあげた瀬戸内の高校生の場合、ストーリーライティングとしては「山口県の瀬戸内沿岸という、海沿いの田舎町に住んでいる、男子高校生の平凡な日常」という物語を作ることになるでしょう。

ですが、これを「体験化する」とは、例えばその物語でローカル色の強い食べ物が出てきたら、読んだ人がそれを実際に味わえるようにすることです。それは、実際にあるレストランやショップなどを紹介することかもしれません。場合によっては店舗と手を組んで、商品を販売できるかもしれません。他にも楽しめる遊びがあれば、それを「リアル」で読み手が味わえて、楽しめるようにするということです。

実際に「物語」が「体験」になった例

アニメの世界では、「聖地巡礼」という楽しみ方があります。これは、アニメの舞台となった場所を実際に訪れて、楽しむというものです。これは、作品だけでなく、場所に触れて楽しむという「体験」を味わっているのです。

他にも、その作品に出ていた声優のライブであったり、監督の講演会であったり、原画展であったり、様々な「体験」を味わえるものです。これらは「物語」を通して「体験」を提供しているとも言えるでしょう。ただ単純に作品を味わうよりも、はるかに高い楽しみを提供できていると分かるでしょう。

そして、この「体験を味わうこと」こそが、これから上昇してゆくジャンルになるのです。

「読む」だけでは味わえない感動を伝える

そのため、「読んで楽しむ」だけではとどまらない、その人独自の体験を作ることが大切になります。

どのような「体験化」ができるのか、以下に代表例を列挙してみましょう。

  • 「食べる、味わう」という体験: 実際に食べられるようにする。レストラン紹介や、食べるものと一緒に提供する。
  • 「見る」という体験: 実際のものを見るようにする。原画展、物語の舞台を見る、制作現場を見る、など。
  • 「参加する」という体験: イベントなどにリアルタイムで参加できるようにする。生放送やライブなど、生での体験共有。
  • 「聴く」という体験: ライブなどで、音楽や話を聞くという体験にする。
  • 「楽しむ」という体験: 実体験できたり、ゲーム体験をして楽しめるようにする。
  • 「所有する」という体験: コレクションできるようにする。
  • 「作る」という体験: 実際に作れるようにする。ノウハウなどとして提供。
  • 「教える」という体験: 実際に、誰かに「教える」ことができるようにする。
  • 「研究する」という体験: 研究できるようにして、実際に自力で発見できるようにする。
  • 「考える」という体験: 謎や問題を与えて、考えられるようにする。謎解きゲームや、脱出ゲームなど。
  • 「対話する、話す」という体験: 実際に話すことができる体験にする。ファン同士の交流の場や、ファンイベントなど。
  • 「達成する」という体験: 実際に障害を配置して、達成できるようにする。
  • …etc.

体験化のキーワードは、「ライブ」です。つまり、「生」での楽しみを味わえるようにしてゆくことが大切になります。これらをいくつも組み合わせることで、より高い体験を提供できるようになります。

自分にとっての「大好き」を重ね合わせる

これらは、難しく考える必要はありません。そして、やりたくないことや嫌なことをする必要は一切ありません貴方にとって簡単にできて、そして大好きな内容をかけ合わせればいいだけです。

例えば、「私は人と話すのが苦手だから、他の店舗などと対話したり、ファンとのやりとりをするとかできない」という場合でも、全く問題ありません。そういう場合は、例えばホームページを作るのが好きであれば、ネット上で「こういうお店で味わえます」などの店舗紹介などをするなど方法もあるでしょう。「この店で買えます」と教えたり、「こうやれば、主人公の作った料理を作れます」とレシピを教えたり、「物語の舞台はここです」と説明するのでもよいでしょう。

「物語を売る」から「体験型エンターテイメントを売る」へ

大切なのは、「体験」を与えることです。他のイベントや店舗などと組むことが大切なのではありません。工夫をすれば一人でも十分にできますし、そのクリエイティビティーを発揮することが大切になります。

つまり、「小説を売る」のではありません。貴方らしい「体験型エンターテイメント」として昇華したものを売るのです。その中核の要素として、ストーリーライティングがある……ということです。

繰り返しになりますが、既に小説単体では売れなくなった時代です。ですが、「その一手間、一工夫」で、これから上昇できるジャンルに変換できて、多くの人に求められる作品になるできるのです。

自己対話が必要な時代

だからこそ、これからの時代は、自己対話が必要になります。自己対話を経ることで、自分を知り、自分の人生を楽しむ方法を手に入れることができるのです。

他の人に「私の文章の添削をしてください」などと言っても、これからの時代は全くの無駄になるでしょう。「面白い物語」など、インターネット上に無料で山のようにあるのですから。

それよりも、貴方自身の特性を知ることが、最も大切なのです。そして「楽しみ方」を知った時、貴方が最も輝くのです。

そして同時に、それこそが「これから売れる業界」になるのです。

つまり「体験を売る」こと。それを通して作品を売るのです。これが、これから上昇してゆくジャンルになるでしょう。

新時代の作家

これは、言い換えると「作家によって、全くスタイルが違う」とも言えます。

今までは、作家と言えば、文章を書いて出版社に送るだけでよいという楽な時代でした。ですが、既にその程度では稼ぐことはできない時代になりました。これからはその人独自の特性と結びつけることで、才能を発揮してゆくようになります。

そのため、「これからの作家像」というのはとてもバリエーションに富んだスタイルになるでしょう。

ある人は、幼稚園や老人介護施設で読み聞かせをするかもしれません。ある人は、SMショップでアイテムの使い方を教える小説を書いているかもしれません。トレッキングの使い方を教えながら、雑誌に記事を連載しているかもしれませんし、幼児用のおもちゃを実演しながら、その本を売っているかもしれません。

一つ言えるのは、情熱的にできることで、大好きなことで、得意なことなど、その人の持っている才能を全てかけ合わしている状態である、ということです。そうすることで、強力な力を発揮しているでしょう。

まとめ

  • ストーリー作品を、「モノ」から「体験」にしよう。
  • 「小説を売る」のではなく、貴方の「作品の楽しみ方」を売ろう。
  • 「自分の人生を味わい尽くす方法を考えよう」と考えると、人に「体験」を与えることができるようになる。
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クレジット

http://www.flickr.com/photos/birgerking/3145391821/ by birgerking (modified by あやえも研究所)
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