今日は、クリエイティブなお話です。

目立たせたい場合、「少しやり過ぎたかな?」ぐらいがちょうどいい、というお話です。

 

東方バトルに特化した動画

面白い動画があったので、ご紹介。

 

サムネイルは2Dアニメ風ですが、中身はディズニー・ピクサー風味な造形のキャラクターで、東方のバトルを演じた3D動画です。(作者さんは韓国系のワールドワイドなお方っぽいです)

もうね、これだけできりゃ、世界中どこのアニメーション会社でもやっていけるだろう!みたいなクオリティですよね。

 

動画「12分間全てが戦闘シーン」という構成

で、見たら分かるんですが、13分もある動画で、イントロとエンディングのスタッフロールを除くと、12分間全て戦闘シーンなんですよ(笑

しかも、ボイスはばっさりカット、ストーリーもばっさりカット、効果音もばっさりカット。

見せる部分は、戦闘シーンの演出のみ!

 

すごい徹底ぶりでしょ。

「そこまでやるか!」みたいなノリで。

 

自分の能力を示したいとき、こういうパフォーマンスがいいように思います。

すなわち、目立たせたい場合は得意技に集中して、「少しやり過ぎたかな?」ぐらいがちょうどいい、ということです。

 

目立たせたい場合は、圧倒的なものにすること

まぁいつも言っていることですが、目立たせたい場合、何らかの部分で圧倒的な要素を作る必要があります

そういう場合、大好きなことや得意なことに集中して、好きでもなくて得意でもない部分はばっさりカットする方が、圧倒的なものを作りやすくなります

まぁそれは当然で、私たちの資源(お金や時間、体力など)は限られていますからね。

まんべんなく配分していると、特徴が作れないんですよね。

 

そういう場合、「どういうスタイルにするか」と、「どれだけ割り切れるか」が重要になります

上記の東方動画でも、普通の動画って、「ストーリーがちゃんとあって、ボイスもちゃんとあって、効果音もちゃんとあって、ちゃんと感動できて、ちゃんとまとまっている動画」が優れた動画だという判断じゃないですか。

でも、独自スタイルを作るというのは、その「ちゃんとする」をしないわけです(笑

まじめにちゃんとしないわけですね(笑

 

苦手なものをばっさりカットしたら、こうなった

たぶん、この作者さんは戦闘シーンの演出が好きなんだと思うんですよ。

でも、ボイス収録も面倒だし、効果音探しとかエフェクトも時間がかかるし、ストーリー構築も苦手だと。

なら、苦手な部分を全部ばっさりカットして、独自スタイルを作ればいいわけです。

で、できたものが上記のようなスタイルだということですね。

 

普通は「みんなが楽しめる形にしなきゃ、楽しんでもらえない」と思いがちです。

だから、苦手なことも頑張ってやろうとしたり、弱点を克服しようとしたりするんですが。

でもそうでなくて、独自スタイルを作って、それを圧倒的にすることでも楽しんでもらえるんですよね。

そういう独自スタイルを作ることが、クリエイティビティーです。

今までは価値がないと思っていたもの(戦闘シーンの演出だけやたら好き、という奇抜な趣味趣向)に、工夫をすることで、価値を作ったと。

 

どれだけそのスタイルで割り切れるか

後は、どれだけそのスタイルで割り切れるか、ですよね。

実は、一番覚悟を必要とするのは、最初の1ステップのみです。

最初に「こればっかりやりたいけど、そうすると、今までのファンが逃げちゃうかも」という恐怖を振り切れるかどうか、です。

 

実際、得意分野に集中し始めると、多少のファンは出て行きます。

でも、しばらくすると、出て行った以上に多くの「あなたのそのスタイルが好き!」という人が現れます。

その一時的なドローダウン(下落)を乗り越えられるか、ですよね。

多くの人が、その一時的な下落が始まったばかりの段階で、「ああ、フォロワー数やアクセス数が減った。やっぱりダメだ」と恐怖を覚えて、元に戻してしまうわけです。

そして、ずっと新しいことに挑戦できなくなると。

 

そこで私が提案するのは、どれだけドローダウン(下落)を許容できるかを決めて、それを損切りラインとして設定することです。

「もしフォロワー数がこの数まで減ったら、このスタイルはやめる」、「もしアクセス数がここまで減ったら、このスタイルはやめる」と、あらかじめ決めておくと。

許容しうる損失をあらかじめ決めておくことで、小さなドローダウンにビクビクすることなく、安心して自分の戦略を実行できます。

で、もしその損切りラインを越えて損失が出たら即撤退、そうでなければ結果が出るまで継続して試してみる、という流れですね。

 

まとめ

だから、こういう独自スタイルを見せる場合、「少しやり過ぎたかな?」というぐらいがちょうどいいように思います。

割り切って、少しやり過ぎるぐらいの方が、特徴を前面出せますからね。

 

実際に、「自分の作品で、『やり過ぎ!(褒め言葉)』と言われるなら、どうするだろう?」と考えてみるといいでしょう。

精度を突き詰めるのか、分かりやすさを突き詰めるのか、ロジックを突き詰めるのか、感度を突き詰めるのか、衝撃度を突き詰めるのか、いろいろあるでしょう。

そういう発想が、新たな道を教えてくれるかもしれません。

そしてそういう風に割り切れると、自分の作品を目立たせることができるんじゃないかな、と思います。

 

今回の動画についてはもう少し話せることがあるんですが、ちょっと別テーマになるので、それについてはまた明日お話ししてみましょう。

 

ということで、今日は目立たせたい場合、「少しやり過ぎたかな?」ぐらいがちょうどいい、というお話でした。

今日はここまで~。

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