今日は、ビジネスにおける考え方についてお話ししてみましょう。

なぜ「与える者は得られて、欲する者は持っているものまで奪われる」のか、その原理を説明してみましょう。

 

「欲しいものを手に入れる方法」は、学校では教えてくれない

私たちには、欲しいものがたくさんありますよね。

食べ物も欲しいし、いい住環境も欲しいし、いい制作環境が欲しかったり、面白いこともしたいし、旅行にも行きたいし、それを簡単に得られるお金はすごく欲しかったり。

実際、私もすっごい欲しいです!(笑

でも、それが簡単に得られればいいんですが、なかなか手に入らないものです。

 

だいたい、そういう「欲しいものを手に入れること」という方法論や考え方は、人生でもすごく重要なノウハウじゃないですか。

それなのに、学校では全然そういう大切なことを教えてくれませんよね。

学校で教えるのは、「教えたとおりにやりなさい。我慢しなさい。上の言うことには従いなさい。すると、人生うまくいきますよ」という内容です。

まぁ我慢できる人はそれでいいんですが、私たちは我慢できないから苦しいわけで(笑

 

学校では教えてくれない、「欲しいものを手に入れる方法」

一方で知恵のある人は、知恵を使って遊んで暮らしているんですよ。

それは、周囲からはしんどそうな生き方に見えても、本人からすると「楽しくて楽しくてしょうがない」みたいな生き方です。

「こういうことができたら面白いな」と楽しみながら、より高みを目指しているような。

ドラクエのレベルを99にするのと似たようなもので、周囲は「よくあんなことできるな」と思いつつ、本人は楽しくて楽しくてしょうがない、みたいな勢いなんですよね。

 

そんな「学校では教えてくれない、欲しいものを手に入れる方法」こそが、私たちが欲しいものじゃないかと思います。

だから、このブログでも、いろんな観点から「大好きなことで、自分のビジネスを立ち上げるための考え方」とか「お金を得るための考え方」を説明しているわけですが。

 

「与える者は得られて、欲する者は持っているものまで奪われる」という法則

なら今日は、その中から、「お金を得るための考え方」について説明してみましょう。

ビジネスの基本法則として、「与える者は得られて、欲する者は持っているものまで奪われる」という法則があります。

以前も少しだけ触れましたが、分かる人にはなんとなく分かりますよね。

「与えると売れることもあるから、お金が得られるんだろうな」っていうのは、ぼんやりとでも理解できるかと思います。

 

でも、分からない人にはさっぱり分からないと思うんですよ。

「与えれば減るばっかりやん」と思ってしまうわけです。

 

ということで今日は、そういうビジネスの基本法則「与える者は得られて、欲する者は持っているものまで奪われる」についてお話ししてみましょう。

これが分かれば、お金だけでなく、自尊心も自信も、ファンも仲間も、いろんな豊かさが得られるようになるかと思います。

 

「お金を生む資産」と「お金」のどちらを大切にするか

ここでは、「お金が欲しい!」ということで説明してみましょう。

別に欲しいものがお金でなくても、自尊心でも自信でも、ファンでも仲間でも結果は同じになるんですが、お金が一番分かりやすいのでお金で説明してみましょう。

自尊心が欲しい場合、以降の「お金」を「自尊心」と置き換えて見ていくといいでしょう。

 

で、もうすっごい結論から言うと、「お金を生む資産」と「お金」のどちらを大切にするか、ということになります。

「お金を生む資産」を大切にすると、そこからできたものを与えられるので、お金が入ってきます

逆に「お金」の方を大切にしてしまうと、一番楽にお金を得られる「お金を生む資産」を切り売りしてしまうわけです。

だから、お金を欲すると、結果としてお金を失ってしまうことになります。

 

「与えること」にも工夫が必要

サラリーマンの家庭に育った人とか、ビジネスに疎い人ほど、「与えること」ってよく分からないものなんですよね。

先に触れたように、「与えれば減るばっかりやん」と思ってしまうわけです。

でも、ちょっと見方を変えるだけで、これは全然工夫がない、つたないものに感じられるようになります。

 

それを理解するために、ここで少し、「与えること」の反対である「買うこと(得ること)」で考えてみましょう。

私たちが何かを買う場合、特に高額になるほど、いろんな工夫をしますよね。

価格比較サイトを見たり、店頭で見比べたり、試着してみたり、送料とか自分のライフスタイルに合っているかとか、似合うかどうかを考えたりするじゃないですか。

それを一切せずに買うのは、とてもつたないものに感じられますよね。

「それ、無駄な買い物になりやすいよ」みたいに言いたくなるものです。

 

それと同じで、「与えること」にも工夫が必要です

「与えれば減るばっかりやん」と思う人は、「お金を与えればいいの? なら寄付すればいいのか」とか、「大切なものを与えればいいの? なら大切なスマホをあげよう」とか、安直に発想してしまうわけです。

与える場合は、買う場合以上に工夫をして、価格を検討したり、店頭で見比べたり、試着できるようにしたり、相手のライフスタイルに合うようにしたりと、考える必要があります。

そんな検討を一際せずに与えると、「それ、無駄な与えになりやすいよ」と言いたくなるのは、分かりますよね。

 

「買う(得る)」と「与える」のどちらに比重を置くか

そんな風に、「買うスキル(得るスキル)」ばっかりで、実は「与えるスキル」をあまり考えていなかった、ということが多々あるわけです。

すなわち、「買う(得る)」と「与える」のどちらに比重を置くか、ということです。

 

これを、農園の例で見てみることにしましょう。

私たちは一人一人、自分だけの農園を持っています。

そこに自分らしい木々がなっていて、何らかの実ができるとしましょう。

そして、その実を売ることで、お金にできるとします。

言い方を変えると、私たちは何かしらの「お金になる木々」を持っているわけです。

 

ここで、「与えること」を大切にし始めると、自然と「お金を生む資産」に目が向き、木々を大切にするようになります

実をつける木々があるからこそ、お金を得られるわけで。

それ以外にも、木々をはぐくむ土地であったり、土壌であったり、健康だとか、時間だとか、モチベーションとか、そういう基礎的なことを大切にするようになります。

 

でも、「買うこと(お金を得ること)」の方を大切にすると、「楽に大きなお金が得られる資産」ほど使い勝手がいいと分かります。

で、できる実が高額で売れるものならいいんですよ。

でも、たいていの場合、「自分の農園になる実は、どれも売れない」という問題があるわけです。

すると、「木そのもの」とか、土地とか、土壌とか、働き手とか、そういうものを売るのが手っ取り早くお金にできますよね。

だから、「お金が欲しい、お金が欲しい」と言っていると、自分にとって大切な時間や生きがい、楽しさ、モチベーションなどを切り売りすることになってしまいます

で、結果として「お金を生む資産」が減っていって、お金もどんどんなくなっていく、という流れになります。

 

「自分の実は、どれも売れない」という問題をどうするか

ここで重要になるのが、「自分の農園になる実は、どれも売れない」という問題です。

これをどう対処するかで、全く変わってきます。

 

例えば、自分の農園では、レモンができるとしましょうか。

でも、周囲では甘いリンゴがもてはやされているわけです。

すると、レモンなんてさっぱり売れないと。

 

そこで、「お金そのものの方が大切」と思うと、こう思うようになるんですよ。

「自分の農園は、レモンみたいな酸っぱいだけの、ダメな作物しか育たない。なんでこの農園だけ、レモンなんだ。こんな農園に、価値はない」みたいに。

で、「あの農園は、最初から甘くておいしいリンゴが育つ。ああ、神は不公平だ。私はなんて不幸なんだ」と。

 

そして、レモンの木を切り取って、無理矢理にでもリンゴを育てようとします。

でも、土壌がレモンの土壌なので、リンゴなんて育つはずがないんですよ。

育ったとしても、全然甘くないリンゴで、周囲とははるかに劣るもので。

そして最終的に、「何をやってもダメだ。人生終わった」となってしまうと。

 

与える人は「価値がないものでも、価値を高めることができる」と分かっている

一方で、「与えることの方が大切」と思うと、全く変わってきます。

それは、「レモンの価値を見つけて、工夫で味わえるようにして、楽しんでもらおう」という発想になるわけですね。

だって、「与える工夫」が先に来るので、「価値のないものでも、工夫で価値を高めることができる」と分かっているからですね。

だから、ジュースを作ったり、調味料を作ったり、化粧品を作ったり、香料や香水を作ったり、入浴剤を作ったり、ケーキを作ったりと、いろんな可能性を試すことができます。

 

もちろん当たらないものもあるでしょうが、本質を突き詰めていくと、外すことはありません。

そしてたまに、その中からヒットするものが出たりするんですよ。

すると、一気に面白くなります。

だって、「こんな農園の実に、価値なんてない」と思っていたのが、どんどん「欲しい!」と言ってくれる人が出てくるんですからね。

自分を変えることなく、無理にリンゴを育てることもなく、「元々育っていたもの」をどんどん使うだけでいいんですから。

 

努力をせずに、工夫で価値を高める

ここには、努力なんて必要ありません

だって、レモンは元々育っていたんですから、それを収穫して加工すればいいだけですからね。

でも、周囲は違います。

レモンを育てる土壌もないし、ノウハウもありません。

だから、今まで「自分だけクソでゴミ」だったものが、一気に「自分だけの長所」になるわけです。

 

工夫というのは、こういうことです。

努力なんて必要ありませんし、競合に勝とうとする必要すらありません。

「価値がないと思っているものに対して、価値を見つけて、独自の価値を高める」

この発想が持てるかどうかだけです。

 

まとめ

私たちは工夫次第で、価値がないものに価値をつけられる、ということですね。

そのために、「お金そのもの」よりも、「お金を生む資産」を大切にするわけです。

で、そんな発想ができるようになるために、「買うこと(得ること)」よりも「与えること」を大切にする、ということです。

 

「万人が認める価値を作る」のではなくて、「自分が価値を作り出して、それを周囲に分かち合う」というスタイルです。

「こんな自分、ゴミだ」という無価値な自分に価値を見つけられて、自尊心を得られて、そしてお金にもなる。

これが楽しくないはずがないじゃないですか!

価値を高めれば高めるほど嬉しくなって、人にも喜んでもらえるので、自発的に「もっと高みを目指したい」となります。

こういうのが、楽しく困難を乗り越えられるスタイルじゃないかな、と思います。

 

買うことにワクワクする人は多くても、与えることにワクワクすることって、少ないですよね。

せいぜい、誰かの誕生日プレゼントを選ぶ時ぐらいかと思います。

でも、この楽しみを誕生日だけで終わらせるのは、もったいないですよね。

どんどん価値を高めて、与えて、喜んでもらう。

日常には「買う喜び」だけでなく、そういう「与える喜び」という発想もあってもいいように思います。

 

こういう考え方があれば、より与えることで、より多くを得られると分かるんじゃないかと思います。

 

ということで、今日はなぜ「与える者は得られて、欲する者は持っているものまで奪われる」のか、その原理を説明してみました。

今日はここまで~。

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