声優さんへのアイデア&アドバイス

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声優さんへのアイデア&アドバイス 2016-11-29T09:05:03+00:00

Project Description

はじめに

これから声優活動を始めたい方に
声優・ボイスの機材の選び方や、収録方法を知りたい方に

 

おかげさまでフルボイス仕様のゲームも作ることができて、いろいろと面白いことを学ぶことができました。
今回は、ネット声優さんに向けた、私が気付いたちょびっと役立つ(かもしれない)アイデアを公開です。
どっちかというと、監督視点での内容ですね。

「声を出すのが好きで好きでたまらないっ」とか「役になりきって演技してるのが好きっ」という人は本当に輝いてますよね。
応援してますよ~、という意味でも、少しでも楽しみながらいい声を多くの人に届けられる、そんなヒントを記載してゆければと思います。

少しでも参考になれば嬉しいです。

1.どこでもボイストレーニング&演技力UPできる

やっぱり声に携わると、ボイストレーニングは重要ですね。
でも、「自分の部屋だと近所迷惑になったり、なかなか発声練習できる場所がない」とか「カラオケぐらいしか、ボイストレーニングできる場所がない」とか、ちょくちょく耳にしたりします。
実際、なかなか声を出せるような場所って無いですよね。

ですが、工夫次第でなんとかなると思うんですよ。
うちで担当してくれた声優さんに、こんな人がいました。

その人は演技や歌など声を出すのが好きで、家は実家で大きな声を出せないような環境でしたが、小売店で働きながらネットでも声優さんをやってるお方でした。
んで、その人は声を出すのが好きなので、働いている店で店内アナウンスをやり始めるんですよ。
すると、お客さんや店の人から「今のアナウンス、すごくいい声の人ですね」と言われるようになったらしいです。
今もその人は、着実に声を出すのを楽しみながら声優活動をやっていたりします。

考えてみると、これってすごいことですよね。
家では全然声を出せないので、代わりに職場をボイストレーニングや声の練習の場所にしちゃったんですから!
そう考えると、ちょっとした工夫次第で、どんな場所でもボイストレーニングや演技力の練習はできるんじゃないかと思います。

例えばお店で働いているのなら、お客さんが来たときにお腹から「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言ってみるといいでしょう。
すると、それだけで丸一日ボイストレーニングができる環境が得られるんですよ。
そしてしっかりといい笑顔を作って対応すれば、演技力の練習にもなりますしね。

店内アナウンスとか、会議の司会とか、毎日の挨拶とか、考えてみれば日常生活そのものを十分にボイストレーニングや演技の練習の場所にすることができるんじゃないかと思います。
それだけでなく、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と元気よく声を出せば、お店の雰囲気もがらりとよくなり、多くの人から喜ばれることになると思います。

すると、先ほどの声優さんのように、お客さんから「いい声ですね」と人気が出ることもあるのです。
なら、声の関係でいい出来事をどんどん引き寄せちゃうものなんですよ。
すると、声優とは全く関係ないような小売店の仕事でも、大好きな声の仕事を引き寄せる力となるものなんですよね。

貴方の環境でも、ひょっとするとちょっとした工夫次第で日常そのものをボイストレーニングや演技力の練習をする場所に変化することができるかもしれません。
それを考えてみると、今の環境がさらに楽しく、そして大好きな声を出すことで喜んでもらえるようになれるかもしれません。

せっかくですから、今の環境を十分に活用しちゃいましょう!

2.サブキャラは実はチャンス

どこかに声の応募をして、メインキャラの担当にならなかったとしても、実はサブキャラ担当はすっごいチャンスだと思いましょう。

これは開発側の事情になるんですが、声優さんの募集・選考って結構膨大な作業になるんですよね。
なので、何度も募集はしにくいものなんですよね。
実際、一つの会社では同じ声優さんがいろんな作品に出るってことがありますよね。
それは単に、声優さんの募集が大変だからです(笑)。

そして、これも開発側の事情を話すと、声優さんに限らず、どんな担当においてもある一定の割合で交代せざるを得ないことってあるんですよ。
スケジュールが合わなかったり、事故があったり、モチベーションの問題だったり、健康問題だったり。

そのことも考えて、開発側はそんな事態になってもできるだけ早くフォローできるようにと、メインキャラの声優さんが入れなくなった時は、この人にやってもらいたいという候補の方をサブキャラ担当として確保しておくことが多いんです。
そうすれば、開発側は新たに声優さんに交渉するよりも既にやってもらってる人に依頼する方が楽ですしね。

そういうこともあって、サブキャラ担当というのはどんなチームであってもチャンスに満ちたポジションだったりします。

なので、たとえ脇役だったとしても、是非とも全力で取りかかって下さればと思います。
先送りせずにどんどん処理してゆきましょう。
すると、さらにチャンスが舞い込んでくると思いますよ。

3.こんなサンプルボイスがあるといいかも

ゲーム製作時の声優さんを募集した時、多くの声優さんのサイトを巡ってサンプルボイスを聴かせていただきました。
そんなとき、こういうサンプルボイスは嬉しいな、とかこういうセリフがあるとインパクトあるな~、とかこういう形で配布してくれると親切設計だな~、というのがあったので、以下でそのいい点をどどんと公開しますね。

3.1 -2~+2(もしくは-3~+3)ぐらいまでの、声の高さを変えたサンプルボイス

これは、あるとかなり参考になります。
これだけでもその人の声の音域が分かりますので、どの配役に合いそうな声の質かをイメージしやすくてすごくよかったです。

できれば、それぞれのファイル名は、ファイル名順に並び替えた時、低い声から(もしくは高い声から)順になるようにしていただけていると、とても嬉しいです。
多くのファイルをダウンロードして、PC上で聞き込みますので。

3.2 激しい喜怒哀楽がある「演技力」を聴かせるサンプルボイス

ほとんどの声優さんのサイトで、いろんな性格別の声が置いてあると思います。
お嬢様系だったり、寡黙系だったり、幼馴染み系だったりとか。
それだけでなく、「演技力」を見せるようなボイスがあったらインパクトあるんですよね。

そういう演技力を見せるサンプルボイスってすごく少なかったですので、それがあるだけでも、聴き手に「うおっ、すごっ!」と強い印象を与えることができるかなぁと思います。
実際、声優さんを決定後に初めて「この人、こんなに演技力があったの!?」と驚くこともあったほどです(笑)。

その演技力を見せるセリフというのが、激しい喜怒哀楽を入れ込んだセリフですね。
叫びに近い感じでしょうか。
最も激しい感情を込めたセリフがあれば、演技力についてすごく参考になりますし、深い印象が残せるかと思います。

3.3 全て、もしくは代表的なサンプルボイスを一つにまとめた圧縮ファイル

私がサンプルボイスを聴くときは、一度全部サンプルボイスをPCにダウンロードしてから聴き込むようにしてます。
というのも、選考をする際に「聴き比べ」をするからですね。「あの人と比べて、この人はどうだったかな?」と聴き比べることが多々あるためですね。何度も繰り返し聴き込むために、「ボイスを一括でダウンロード」します。

その時、全て(もしくは代表的なサンプルボイス)を一つのファイルにまとめた圧縮ファイルがあると、サンプルボイスを一つ一つクリックしてダウンロードする手間が省けて、すごく助かりました。
こういうのがあると、親切だなぁと嬉しかったです。

ということで、是非サンプルボイスをまとめた圧縮ファイルを作って、それを目立つところに置いておいて下さると、親切設計になるかと思います。

4.マイクは高価なものでなくてもいい

声優さんには大切なマイクについてですね。
マイクは重要ですが、指向性のボーカル用のダイナミックマイクであれば、ん万円もするような高価なものは必要ないと思います。

というのも、高価なマイクというのはスタジオ録音を前提とするものであったり、その後にしっかりと加工編集することを前提としているように思います。

通常のボーカル用マイクというのは、人間の声の周波数のみを拾うようになっています。
高価なものは、音質をよくするためにより広い音域の音まで拾っちゃうんですよね。
すると、自宅録音とかではノイズまで拾ってしまうので、しっかりとした録音環境がない場所で高価なマイクを使うのは逆にノイズを増やすことになってしまうことにもなります。

あまりに激安のものは質がよくないかもしれませんが、あまりにも高価なものも最初は必要ないと思いますよ。
スタジオ録音の場合は、録音用のエンジニアがいて、その人が専門のマイクや録音機材を揃えていますので、声優さんがマイクをスタジオに持ち込むこともないですしね。

それよか、例えばしっかりとしたボイストレーニングを受けたことがないのであれば、1日で体験できるボイストレーニングの教室に行ってみるとか、そういう方に投資してみるのもいいかもしれませんね。

まあ、音のエンジニアリングにも興味があるのであれば、機材を揃えるのも楽しいと思います(笑)

5.ノイズを減らす機材

自宅録音する場合、やっぱりノイズとの戦いになりますよね。
ヘッドセットをPCに直結してる人とかいるかもしれませんので、一応機材についても軽く説明しておきますね。

マイク

↑こういう感じの、ボーカル用のダイナミックマイクがいいでしょう。
ヘッドセットは、やっぱり顎を動かしたりするとノイズが入りますから。

コンデンサマイクは、音声加工をしない人にはオススメしません
というのも、コンデンサマイクは音声加工をすることを前提としたマイクなので、収録して無加工だと薄っぺらい音になります。
その点、ダイナミックマイクはある程度声に厚みを付けてくれるので、無加工でも声に厚みがあるいい音になってくれます。

ちなみに管理人がオススメするマイクを以下で紹介してみましょう。

初めての方向けマイク:

初めての方はSONY PCV80Uがいいでしょう。
これは安価で、マイクスタンドやオーディオインターフェースなどがセットになっているので、コストパフォーマンスは最高のものです。

アマチュアを卒業したい方向けマイク:


アマチュアレベルから卒業したい方には、SHURE SM58がオススメです。
これはプロの現場でも普通に使われているもので、ネット声優さんでも多くの方が使われているものです。

アマチュアレベルを卒業するようになると、生だったりライブ的な活動もするようになるでしょう。
収録なら構わないんですが、手でマイクを持つような仕事や活動の場合は、他人がつばを飛ばしたようなマイクは使いたくないですよね。

すると、自分専用のマイクを持ちたいところです。
このSM58は自宅での収録だけでなく、スタジオでの練習や収録、ちょっとした司会やライブなどの幅広い用途で使えるマイクです。
なら、例えば「近所のヒーローショーで、司会のアナウンス役をしてくれる人がいないんだ」とか「近所のお祭りで、声のお仕事をしてくれる人が見つからないんだ」といった突発的なお仕事でも、「ならマイクや簡単な機材持参で行けるよ」と答えることができるものです。
そんな風に、チャンスをつかみやすくなって、より活躍の機会を増やしてくれるでしょう。

マイクスタンド

録音をする場合、マイクスタンドは必須です
マイクを手に持つと、距離にムラが出る上に手を握ったノイズが入りますので。
卓上マイクスタンドなら、1000円とか2000円で売ってます。


購入するなら、卓上の場合はKCのデスクトップマイクスタンド MDS-1500辺りが安くてよいでしょう。

 


立って発声したい場合、CLASSIC PRO マイクスタンド辺りが安くてよいでしょう。

ポップガード

こんな感じの、マイクの前に置いて
息がマイクに当たることによるノイズを防ぐものです。
ライブでは不要ですが、収録する場合はあった方がいいものです。


こんな風
に設置します。
これがあると、なんだかスタジオっぽいですよね!(笑)
ま、なくてもいいですが、あった方がいいでしょう。
針金とストッキングで自作してもOKです。


購入するなら、キクタニ ポップブロッカー PO-5S辺りをオススメします。

オーディオインターフェース

録音する上で、ノイズを防ぐ一番効果があるものが、このオーディオインターフェースですね。

PCのマイク端子にマイクを直接繋いでいると思いますが、これはノイズが山ほど入る上に、声をゆがませたり劣化させる最大の元凶ですので。
オーディオインターフェースがあると、かなりクリアな音になると思いますよ。

とにかく安く、音質をよくしたい方向け:


とにかく格安でいい場合、PLANEX PL-US35APがいいでしょう。
PCに直接つなぐよりかは、だいぶマシになるかと思います。

セリフだけでなく、歌ったりしたい方向け:


少しお金を出してもよいのであれば、BEHRINGER XENYX 302USB辺りがいいかと思います。

これは音量調節やミキシングもできて、プリアンプもあるので、設定すれば声に厚みを加えることもできて、これだけでもある程度よい「声の厚み」になるでしょう。

また、PCで音を再生しながら、自分の声とミックスしつつ、PC側には声のデータのみ送る……ということが可能になるので、「歌ってみた」などで「PCで再生される曲をヘッドホンで聴きながら、ボイスのみを収録する」といったことも可能になります。

アマチュアレベルから卒業したい方向け:


「アマチュアレベルからは卒業したい」というような方であれば、Roland UA-55をオススメします。
これはプロが使うようなものなので、自宅だけでなく、スタジオでもライブでも使用可能になります。

大きめなスピーカーとアンプがある場所なら、音源の入ったノートPCと、このインターフェースとマイクを持って行けば、簡単なライブや司会、声の活動は十分に可能になります。
(楽器の生演奏を加えたりするなら、ミキサーなどもうちょい高度な機材も必要になりますが)
ライブや司会など、生で声のお仕事をしたり、そういうチャンスを得たい人にはこちらがオススメです。

6.ノイズを減らす環境整備

部屋のノイズをできるだけ抑えるための、いろんなテクニックをご紹介しておきます。

  • 部屋の窓、扉を全て閉めましょう。
    できれば雨戸も閉め、カーテンも閉めます。
    カーテンの部分に毛布などをつるすのも、効果があります。
    (カーテンレールに大きめの洗濯ばさみで固定します)
    また、カーテン部分に厚めの服を掛けておくのも外からのノイズを防ぐのに役立ちます。
  • 蛍光灯の音、時計の音などは普段気付かなくても結構大きな音を出しています。
    時計は外し、蛍光灯も必要な程度に抑えておきましょう。
  • エアコン、ファンヒーターなども切ります。
    夏場とか熱くても気合いで乗り切りましょう!(笑)
  • PCのファンは相当大きなノイズになります。
    できるだけPCと離れるか、PCに布団を掛けるなどしてノイズ対策をしましょう。
    ただし、PCの冷却ファンは直接ふさがないように。
  • 録音時は、自分の服のこすれる音などにも注意を払いましょう。

7.マイクの設置方法

マイクの設置方法を記しておきますね。

  • マイクと顔との距離は、20~40cm程度。
    歌手がライブで歌ってるような、マイクと唇と触れるぐらいに近いのは、収録ではNGです。
    録音中は最初から最後までマイクと口の距離を一定に保つようにしましょう。
  • マイクの高さは顔の正面、もしくはこころもち上から口の方に向くようにしましょう。
    そうすると、自然と声が出しやすい姿勢になります。
  • 息がかからないように、ポップガードやウィンドスクリーンをマイクの前に置きます。
    ま、これはなくてもOKです。
  • マイクのコードとPC電源などの電圧の高いコードは重ならないように注意しましょう。
    コードが重なると、ノイズが入りますので。
  • マイクがPCやノイズの出る方を向かないようにしましょう。
    マイクはカーテンやつるした布団など、音を吸収する素材の方に向けます。
  • できれば台本は手に持たずに、譜面代を使いましょう。
    譜面代はたぶん持ってないでしょうから、本棚などで適当に代用しましょう。

8.録音・編集用ソフトの紹介

いろんな録音・編集ソフトがあるとは思いますが、フリーで素晴らしいソフトがありますのでご紹介します。

使い方は、この辺が参考になるかなぁと思います。
基本的な作業はこれで全てできますので、オススメですよ~。

9.音割れしない工夫:マイク音量(ピーク値)の調整

録音した音が音割れをしていたとかあった場合、それは収録するマイクの音量に問題があります。

ボイスはできるだけ大きな音で拾いたいのですが、逆に大きすぎると音が歪みます
そのため、マイクの音量を適切なものになるように調整する必要があります。

マイク入力の確認

まずは、上記の場所を確保し、マイクなどのセッティングを完了して、マイクを(オーディオインターフェースを介して)PCに接続します。

そして、録音するソフトを立ち上げましょう。
(ここではAudacityを例にしています)

↑このようなメーター部分で、音量を確認できます。
マイクのマークのある方(右側)が録音用の入力音量を示しています。

↑メーター部分を右クリックして、「入力をモニター」を選ぶことで、マイク音量を表示させることができます。
(メーター部分を左クリックでも同じ処理になります)

((参考)Audacityで間違ってメーターを消してしまった場合、「編集」→「設定」→「インタフェース」→「メータツールバーを有効」で表示できます)

実際にマイクにしゃべってみたりして、マイクの音が拾われているのか確認しましょう。
声に従ってゲージが変化すれば、きちんと接続されていますので大丈夫です。

マイク音量調整

ここから、マイクの音量を調整します。
マイクの入力音量は、オーディオインターフェースにある「Input Volume」(などの調整するつまみ)で調整します。

ここで注意が必要なのは、「ピーク値」になります。
ピーク値とは、マイク音量が大きすぎて声がゆがんでしまった場合に表示される警告です。

↑これがピーク値を示す赤いマークですね。
録音する場合、このピーク値に絶対に当たらないように、できるだけ大きな音量に調整します。

そこで、録音する時と同じマイクとの距離で、マイクに向かって、「パッパッパッ!」とか「デュッデュッ!」とか、炸裂音を何度か繰り返し言いましょう。
そしてセリフの最中でも、ピーク値にぎりぎりかからない程度にマイク入力音量を大きくします。

↑ピーク値に触れてしまった場合、赤いマークが出ます。
(Audacityでは一度でもピーク値まで触れれば、赤いマークはずっと出っぱなしになります。
そのため、いったん「入力をモニター」をクリックして解除することで、赤いマークを消すことができます)
赤いピーク値を示すマークを消して、マイクの入力音量を少し下げて再度調整しましょう。

↑オーディオインターフェースにある「Input Volume」を調整して、ピーク値にぎりぎり触れない程度のできるだけ大きな音量に調整します。

これでマイク音量の調整は完了です。
これで音割れしない、ちょうどいい音量で収録できるようになります。
あとは、調整した距離を保って収録しましょう。

10.オーディションについて

声優として自分で楽しむだけでなく、他のチームや作品、もしくは商業への声優募集に応募することもあるかもしれません。
その場合、オーディションを受けても落ちまくって意気消沈してしまう場合があったり、一次審査で落ちたりして「自分には実力がないんだ」と思ってしまう人もいるかもしれません。
ですが、一次審査や幾度も落ちた、イコール「実力が全くない」ということではないことも多くあります。
むしろ、必要な能力を少し改善しただけで、一気にブレイクする可能性もあります
そのあたりについて、少し触れてみましょう。

10.1 オーディションで審査する内容

オーディションは、どの組織やチームでも、だいたい3段階で選考することが多いと思います。
小さなチームで一度の応募・審査で結果を発表したとしても、審査過程では次の3段階で審査しているものです。

★ 1次審査: 発声量(声がお腹から出せているかどうか)
★ 2次審査: 演技力
★ 3次審査: キャラと声質が合っているか

 

大手オーディションでは、3次審査ぐらいまであるものでしょう。
その場合、上記の流れで審査をしていると思えばいいでしょう。

そしてこれは、基礎的な力から順にチェックしていることになります。
つまり、発声量がなければ演技力がいくらあってもだめで、演技力がいくらあってもキャラと合っていなければだめ、という風に、土台からチェックしていく形になります。

10.2 どの分野を鍛えればいいのかの判断

大手オーディションを受けた時に、どの段階で落ちたのかを知ることで、自分がどの分野を鍛えればいいのかの目安にすることができます。

  • 1次審査で落ちた場合: 発声量(声がお腹から出せているかどうか)を重点的に鍛えればよい
  • 2次審査で落ちた場合: 演技力を重点的に鍛えればよい
  • 3次審査で落ちた場合: 能力はあるので、後は数を受けまくればいい

上記のように、自分がどこを鍛えればよいのかの目安にすればよいでしょう。
1次で落ちた場合は発声量、2次で落ちた場合は演技量、3次の場合はキャラに合わなかっただけ、と思えばいいでしょう。
そうすることで、何を鍛えればよいのか、道筋が見えてくるものです。

実は、1次審査で落ちまくっていたとしても、演技力が元々すごくて、声質も多くのキャラと合うよい声なのに、発声練習が足りなかっただけで1次で落ちていた……ということもあります。
そんな場合は、きちんと発声練習を学んでトレーニングをしただけで、一気にブレイクした……ということもありえます。
1次審査で落ちまくっていたからといって、声優として全てのスキルが劣っているわけではないのです。

10.3 トレーニングについて

以下で、できるだけ一人でもできるトレーニング案を考えてみました。
(私は監督であって、声や演技が専門ではないので、あまり参考にはしないように)

発声量を改善する必要がある人:

まずはボイストレーニングをしっかりしましょう。
「お腹から声を出す」ということをイメージして、パワーのある声を出すようにします。

ただし、ボイストレーニングについては、最初は独学よりも、一度だけでも音楽教室で基礎を学んでおくことを強くオススメします。
というのも、最初に間違ったトレーニング方法を身につけてしまうと、変なクセがついてしまい、後で矯正するのが大変なことになってしまう危険もあるためですね。
そのため、独学でボイストレーニングをする前に、まずは一度近所の音楽教室で「ボイストレーニング体験1時間」みたいな教室を探して、受けるようにしましょう。
その後、コツが分かったら独学で重ねてゆくとよいでしょう。

演技力を改善する必要がある人:

声優は役者でもあるため、演技力が重要になります。

私が一人でもできるトレーニング方法を考えたとすると、次のような方法もあるかもしれません。

  • 好きなアニメやドラマを録画しておく。(まだ見ていない方がよい)
  • そのアニメやドラマで、一人のキャラの台詞を全て書き出す。(漫画などの原作がある場合は、それを利用するといいかも)。
  • その1キャラの台詞を自分で演じて、収録する。
  • 実際にプロが演じている演技と自分の演技を比べて、修正してゆく

こういうアプローチなら、一人でできて、いい研究と学習になるんじゃないかと思います。

3次選考や最終選考まで残る人:

もしオーディションで3次審査や最終選考まで残る力があれば、声優としての実力は十分にあります
ただ、「キャラに合わない」という相手側の事情なだけです。

なので、この段階まで来ている人は、後は「オーディションを受けまくるだけ」です。
とにかく数をこなすことですね。

すると、きっといつか「当たる」ものが出てくるでしょう。

11.まとめ

とりあえず雑多な感じですが、アイデアや方法について説明してみました。
これが少しでも参考になると嬉しいです。

そして、楽しみながらボイス活動をしましょう!