今日は未来を予測するための、考え方のお話です。
「世の中を客観的に見られるようになると、冷静に判断できる」というお話をしてみましょう。
どうすれば自分で判断して、行動できるのか
ここ最近の私は、よく「自分で判断することが大切」って言ってますよね。
それは、今のような混乱した時代は何が正しいのか分からないので、力を持つ組織に頼れなくなるからです。
例えば災害時でも、災害が起きている直下ほど、自分の身は自分で守ることが大切になるものです。
でも、例えばニュースとか見ていると、結構揺さぶられることが多いと思うんですよ。
不幸なニュースとか、政治家の差別発言とか、災害時に便乗して私腹を肥やそうとしている人たちとか、いろんな「許せない」が渦巻いているわけです。
それで、怒りや哀しみ、無力感を持ったりすることもあって。
私の周囲でも、それに左右されている人がいたりして。
情報に左右されるばかりでは、何も作れない状況
でも、今はそういう情報に左右されるばかりでは、何も作れない状況なわけです。
じゃあどうすれば冷静に、自分の状況を判断して行動できるのか、ということですね。
そして、ころころと態度を変える周囲に振り回されずにすむのか。
そこで今日は、今の私たちが置かれた状況を客観的に見てみることにしましょう。
これが分かると、冷静になれて、自分で判断しやすくなるかと思います。
災害中に起こる現象
今は、コロナウイルスという災害中ですよね。
これは、巨大台風とか火山噴火、大地震、ゾンビの大量発生やゴジラの襲来などと同じように、一つの災害と思えばいいでしょう。
いや、ゾンビとかゴジラは今まで出たことないので、それらを災害に入れていいのかどうかは分かりませんが(笑
そこで、少し俯瞰して、私たちを取り巻く現実をいくつか見てみましょう。
まずは、こういう災害があると、「状況に応じて対処方法が変わるので、全体に通用する対処法がなくなる」という事態が起きます。
先日も触れましたが、今回のコロナウイルスでも、都会はウイルスでひどいのに、田舎は全然そんなことがなかったりするわけです。
それとか、旅行業界や観光業界では大雨洪水なのに、通販やスーパーマーケット業界は暖かい陽気が続いていたり。
そして、世の中のほとんどの人は、「望まない変化」を嫌うという傾向を持ちます。
なので、望まない変化が起きた時は、「できるだけ現状にいよう」という力が働きます。
まぁそれは当然で、人は「自分を変える」のは負担なので、豊かにならないことほど、できるだけ変えたくはないんですよね。
さらには、今回のコロナウイルスのような災害が起きると、多くの人が余裕を失い、「自分は被害者だ」と思います。
昨日の記事でも触れましたが、今はほとんどの人が「自分は被害者だ」と思い込んでいる状態です。
だから、「これ以上被害を受けたくない」と、自分に対してさらに被害を及ぼす可能性があるものは、たとえ小さなものでも排除しようとします。
また、豊かさを確保できそうであれば、できるだけ多くを確保しようと、欲望が出やすくなります。
つまり、より攻撃的になるし、嘆きやすくなるし、奪い合いや争いが起きやすくなる、ということです。
「対立関係が、より激しい争いになる」という現象
すると、「今まで対立していた関係が、より激しい争いになる」という現象が起きます。
例えばオリンピックで言うと、私たち一般市民からすると、オリンピックなんて4年に1度にある程度じゃないですか。
そして「オリンピックの自国開催」にもなると、50年に1度あるかないかぐらいの、珍しいお祭りでしかなくて。
すると、普通の人ほど、「こんな災害時に、そんな滅多にしないお祭りなんてやめればいいのに」と感じます。
それは、普通の人ほど、「オリンピック開催は、自分にとって非日常」だからです。
一方で建築産業とか観光産業、広告産業、それを推進してきた政治家にとっては、何年もかけて携わってきたことです。
すると、そういう人たちにとっては、「オリンピック開催は、自分にとって日常」です。
なら、その両者が現状維持を重視すると、どうなるでしょう。
互いにより攻撃的になるし、排除しようとするわけです。
だから、一般の人ほどオリンピック開催に攻撃的になり、一方で建築産業とか観光産業ほど、かたくなに「開催だ」と譲らなくなっていると。
理性を失いやすくなり、徹底的に相手をたたきやすい時代
これが、「今まで対立していた関係が、より激しい争いになる」という典型的な例です。
誰もが現状維持を重視して、「自分は被害者だ、これ以上失いたくない」と感じているから、自分の豊かさを減らそうとする要因を排除しようとします。
そういう時、対立関係にある存在は、まさに「自分にとって、より被害を増やそうとする相手」になります。
だから、理性を失いやすくなり、徹底的に相手をたたきやすくなると。
これがオリンピックだけでなく、政治でも、企業でも、地域でも、人種、年代、性別、所得層、職種、産業間、そして一つの産業の中でも、いろんな場所で複雑に絡み合って起きているわけです。
例えば、大学生が抱える問題と、老人が抱える問題は違うものです。
人が少ない田舎で畑作りをしている人と、都会の医療関係者が抱える問題は、全く違うでしょう。
他にも、例えば老夫婦が抱える問題、出産を控えた家庭が抱える問題、小さな子供を持つ家庭が抱える問題、それぞれが違います。
そういう人たちが、「現状維持をしたい」、「現状を脅かす要因は排除する」と攻撃的になるから、ますます混乱と争いが出てきます。
何が正しくて、どう対処すればいいのかが分からない状態
そしてこういう状況だと、どう全体で対処すればいいのか、分からなくなります。
というのも、そういう風にいろんな場所や社会で問題が複雑に絡み合ってしまって、「こうすればいいよ」という統一的な対策ができないからですね。
旅行業界や観光業界を助けようとすると、医療機関を犠牲にせざるを得なかったり。
大学生を助けようとすると、老人を犠牲にせざるを得なかったり。
田舎を救おうとすると、都会を犠牲にせざるを得なかったり。
そういう風に、利害関係が複雑になりすぎて、大きな対処ができなくなってしまいます。
何が正しいのかも分からなくなる
また、こういう状況では、何が正しくて、何が悪なのか、一概に判断できなくなってしまいます。
それは、こういう状況ほど欲望も出やすくなるので、腹黒い部分もちらついて、どれも疑わしくなっちゃうからですね。
例えばワクチンでも、開発側の利権や収益が、なんだか裏にちらついているわけです。
そもそも、「なんでファイザー社の社長が、自社ワクチンを自分に打ってないねん」とかツッコミを入れたくなるわけで(笑
観光業界への対策でも、それは救済なのか、私腹を肥やそうとしているのか、分かりにくくなります。
オリンピックだって、それが利権なのか救済なのか、判断ができなくなります。
たとえ客観的な数値が出てきたとしても、その数値が正しいのかどうか、正確に検証されているのかどうかも分からなくて。
実際、今まで政治的にゆがめられてきた数値とか、山ほどありますからね。
だから、何が正しくて、何が間違っているのか分かりにくくなると。
だからこそ、デマも増えるし、信じ込みやすくなってしまいます。
ブームが起きやすくなる
また、こういう混乱した状態だと、自分軸を持たない人ほど「周囲の判断」に乗ってしまいがちです。
それは、今まで自分で判断して生きてこなかったから、「自分の判断よりも、専門家や周囲、ニュースや有名人の判断が正しい」と思い込んでしまうからですね。
だから、ブームが起きやすくなります。
それはアニメやアプリのブームだけでなく、株価のブームとか、攻撃的なブームも起きやすくなります。
「トイレットペーパーがなくなる」というのも、一つのブームです。
だから、ブームは論理的な整合性がなくとも起こりえます。
特に、人々は現状維持を欲するので、「変化を作る動き」ほど反対意見が出てきやすいし、たたかれやすくなります。
また、攻撃的になっているので、例えば誰かが不適切な問題行動を起こした場合、度を超えて「よってたかってたたく」、という現象が起きます。
アニメのブームなら別にいいんですが、日用品がなくなったりとか、攻撃的なブームは怖いですよね。
だから自分の判断力を重視することが大切
これは言い換えると、「自分が豊かになるために、何をしたらいいのか分からない」とも言えるでしょう。
だから、動けなくなるし、「失いたくない」を重視して、攻撃的になり、できるだけ現状維持をしようとするわけです。
そういう現状維持を重視するのに、その反面で自分の判断基準は乏しいので、「少しの風潮で、その一方向に突き進みやすい」という、不安定な状況なわけです。
だから、動かない時は動かないのに、動き出したら一気に大きな流れになると。
なので、「今は、自分の判断力を重視すること」が大切になります。
そして自分軸を持つ人とか、レールを外れて生きている人ほど、こういう状況には強いかと思います。
それは、自分でリスクを計算して、自分なりに判断できるからですね。
「自分軸を持つ人を信じればいい」というわけではない
そして、当然、人によって対応が変わります。
すなわち、「自分軸を持つ人を信じればいい」というわけではありません。
例えば、堀江貴文氏とひろゆき氏は共に自分軸を持つ人ですが、以前、彼らが「自粛か、外に出るか」で違う意見を持っていたんですよ。
そこで、ツイッターで普通の人が、「彼らでも考えが違うことがあるのか」とコメントをしていたんですが。
でも、違って当然なわけです。
それは、自分軸で判断しているから、状況によって変わるんですよね。
なので、「堀江氏が正しい」とか、「ひろゆき氏が正しい」とかではなく、「彼らの状況では、そう個別に判断しているのが、それぞれに合っている」と言えると。
田舎に住んでいる人と、都会の医療関係者とは、「豊かさを作る行動」が違うのと同じです。
ニュースやマスコミに左右されないこと
裏を返すと、今はニュースやマスコミに左右されないことですね。
マスコミですら、今は何をしたらいいのか分かりません。
それは、「こうすれば、全体がよくなる」という方法論がないからです。
だから、彼らは「弱者の声を拾う」という大義名分で、今は反対意見しか言えない状況です。
そういう反対意見ばかりを見ていると、自分軸が失われます。
そして自分の判断基準がなくなってくるので、目先の情報に左右されてしまうと。
すなわち、安易に人の流れに乗ってしまって、ブームに乗ってしまうわけです。
まとめ
そんな風に、こういう世の中の状況が分かれば、「自分で判断して動いていい」と分かるかと思います。
混乱した状況では、自分軸を持つ人が強いものですからね。
そして、やはり数値にはそれなりの客観性はあるので、そこから自分なりに拾って、自分なりの判断を下せばいいでしょう。
例えば感染者数だけで判断するのではなく、重傷者数と死亡者数を加味して考えるとか。
そして、交通事故や他の病気とも比較してみるとか。
また、増減を見て、全体の流れを予測するとか。
そうやって、自分に適した情報を得て、行動を決定してゆくといいでしょう。
重要なのは、短期的ではなく長期的に見ることです。
今、「災害が来ている」ことは変えられないことです。
そもそも「全員が現状維持をする」なんて、もはやできない状況なんですよ。
それなのに、政府としては、それを満たさなきゃいけないと。
すると、一番妥当な解決策が、「お金を作り続けて、ばらまく」ことだろうと思います。
確かにそれは、「多くの人が現状維持をしうる力」になるんですが、当然それは、少し未来に大きなクラッシュを生み出すと予測できます。
というのも、「目先で最も安全な策は、長期的には最も危険な策」だからですね。
すると、「世界的に景気回復してきて、お金が使われるようになったら、一気にお金の価値が落ちる」という予測ができて、対策ができるかと思います。
そういう風に客観的に見ると、いろいろ自分で判断ができて、次の対策ができるかと思います。
ということで今日は、「世の中を客観的に見られるようになると、冷静に判断できる」というお話でした。
今日はここまで~。