解説
今回は、作家向け王道プロット本「ストーリー作家のネタ帳 イベント編2―世界観・状況の王道プロット15種」の中から、新たにプロット例を作ってみました。
この「英雄が無能者になる」王道プロットは、男性向け、もしくは女性向けで威力を発揮するかと思います。いわば「ハーレム系」の物語にしたい場合、こういう形がうまくいきやすいんですよね。
主人公が新しい世界に入って、そこで個性豊かな様々な異性の人々と出会っていきます。主人公が男性の場合、美少女ばかりの環境に入るでしょう。主人公が女性の場合、美男子ばかりの環境に入ると。そして彼ら、もしくは彼女らと親しくなってゆき、主人公が最後にみんなを助ける、という形になります。
なぜ最初に主人公が英雄でないといけないのかというと、それが最後に全員が抱える問題(その土地や環境が抱える大きな問題)を、主人公が英雄の能力を使って解決するからですね。いわば、最初の英雄設定は、クライマックスを解決に導くための壮大な前振りだということです。このプロットで言うと、最初の「主人公が生徒会長で学園を支配している」という設定は、一見意味がない設定に見えて、実は最後の最後に使うことになります。
で、第二幕前半で、それぞれ一人一人のキャラクターと仲良くなっていきます。ゲームシナリオの場合、ここで分岐に入って、各キャラクターのルートに入ることでしょう。
一人の特別な恋人役を作ってもよし、全員とハーレムを作ってもよしの、使い勝手のいいプロットになります。そういう意味でも、男性向け、もしくは女性向けで使いやすいプロットなんですよね。ちなみにディズニー映画「カーズ」も、このプロットになります。
詳しい作り方は、「ストーリー作家のネタ帳 イベント編2」をご覧くださいませ。
クレジット
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