解説
今回も、作家向け王道プロット本「ストーリー作家のネタ帳 イベント編1―キャラクターの王道プロット15種」の中から、プロット例を作ってみました。
この「見下される」という王道プロットは、男性向けのバトルものでは頻繁に使われるものになります。男の子向けのライトノベルでも、よく使われるかなと思います。主人公が敵や周囲、社会から見下されることになるので、「劣等生」、「落ちこぼれ」、「落第生」、「最弱」みたいなモチーフがよく用いられます。
ネタ帳では二つほど作成例を紹介していたので、それとはかぶらないように、少しだけ別展開の例を作ってみました。それが、「最大の敵だったキャラが味方になり、黒幕と戦う」という展開ですね。この形は、アニメ「ポケットモンスター」や漫画「青の祓魔師」、漫画「BLEACH」辺りで用いられているかなと思います。
メインプロットのみ記述しているので、実際に用いる場合、第二幕前半はさらにサブプロットを使って構築することになります。恋人役も全然登場しないので、その辺りもサブプロットで構築することになります。
ちなみに恋愛要素を絡ませたい場合、「武器を異性の人物にする」という手法もあります。このプロット例の場合、短剣ではなく、「戦う異性」にするわけですね。主人公が男性の場合、女性の戦士が戦い、主人公を守るでしょう。主人公が女性の場合、男性の戦士が戦うと。こうすると、例えばゲーム「Fate / stay night」のような基本プロットになるかと思います。もちろん、他にも味方や一般市民を恋人役にする方法もあります。
このように変化を加えることで、単純なプロットラインから、様々なストーリーバリエーションを作り出せることになります。
今回は少し応用的な内容なので、もっと基礎的なプロット展開は、ネタ帳をご覧くださいませ。
それにしても、アクションが多いイラストは、作りごたえがありますね~。いろんなポーズを作れて面白かったです。
クレジット
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