“君は、設計図も作らずに建てられた家に、住みたいかい?”

なぜ、プロットが必要なのか

このページでは、物語を作る上で、なぜプロットを作ることが重要なのか、その理由を説明してゆきます。

物語を作っていて、以下のような問題に出くわすことはないでしょうか。

  • 盛り上がる物語が作れない
  • つじつまが合わなくなり、筆が止まる
  • 物語の途中で、展開が思いつかなくて、筆が止まる

これらの問題は、プロットを作り込むことで、解決することができます

物語を作る流れは、家を建てる流れと同じ

「ストーリーライティング」と聞くと、多くの人が、原稿用紙やパソコンに向かって執筆している姿を想像するかもしれません。

ですが実際の過程では、テーマを決めたり、話の流れを決めたり、キャラクターや世界観を作ったりなどと、「執筆の前段階で必要なこと」が多くあるものです。実際に執筆作業している作業は、ストーリーライティングの最終工程でしかありません

これは、家造りと同じです。

実際に家を建てる作業は最終工程でしかなく、良質な建築物を造りたい場合、構造や設計に多くの時間をかけるものです。

プロットとは、「物語の設計図」

犬小屋程度の家であれば、設計図を作る必要はないでしょう。しかし人が住むぐらい大きな家になると、設計図なしで家を造り始めるのは無謀なことでしかありません。

もし設計図なしで場当たり的に作り始めてしまったら、どうなるでしょう。きっと、様々な場面で「こんなはずじゃなかった」というつじつまが合わなくなり、仕様変更が起こり、遅々として作業が進まなくなるでしょう。もし複数人数で巨大建築を作ろうとするのなら、設計図なしで作るのは、もはや絶望的だと分かります。

これと同様に、プロット(設計図)なしに物語を作るのは、倒れる家を造るようなもの(破綻する物語を書くようなもの)だと思いましょう。

大規模なほど、詳細な設計図を

よって、次のように言えます。

大きい物語であれば、設計図であるプロットは必須。

大きければ大きい物語であるほど、プロットは詳細に作成する。

プロット(設計図)があることで、執筆(建設)時の問題を事前に防ぎ、スムーズに物語を組み上げることができるのです。

それだけでなく、設計技術を学ぶことで、良質で大規模な物語を、破綻なく実現できるのです。

まとめ

  • 物語の破綻を防ぐために、プロット(設計図)を作ろう。
  • 大きい物語ほど、プロットをしっかりと作る。
  • 大きければ大きい物語ほど、詳細なプロットを作る。
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