概要

(公開日:2013年11月)

PhotoDramaticaの公開から3年、写真加工技術がより進化して戻ってきました!

最新の写真加工技術「PhotoDramatica-PRO」では、より絵のように見せる色変換理論を筆頭として、従来の技法から多くの改良が施されています。

主に、以下のようなノウハウが追加されました。

  • アーティストが表現するような最新の色変換理論と、その実現方法
  • 曇天、夜、室内といった光量の少ない場面でも、より絵のように実現する方法
  • 水彩風表現への対応
  • 美しく、そして簡単なフリンジ(光の際)表現
  • 1枚のjpeg画像を絵のように加工するノウハウ
  • 雨や星空を簡単に追加できる「天候作成キット」付録

サンプル

通常加工

1枚のjpeg画像を元に加工

水彩風加工

実績

こちらの無料背景素材集(「繁華街・ショップ」「公園」「住宅街」「学校」「神社」「」「」)は、PhotoDramatica-PROをベースにして、多少レタッチも加えて仕上げられています。

この画像作成にかかった時間は、以下の通りです。(Photoshopのバッチ処理を利用して一括生成しているので、1枚1枚生成する場合よりも短い時間で生成できています)

  • 枚数:場面数87 x 差分0~8枚
  • 作成画像枚数:562枚(差分込み)
  • 作成日数:13日(写真撮影日を含まず)
  • 作成時間数:55時間
  • 1日あたりの平均作業時間:4時間10分程度
  • 背景1場面(差分を全て含む)あたりの平均作成時間:38分
  • 背景1枚あたりの平均作成時間:約6分

特徴

HTMLと動画で分かりやすく、詳しく解説

この教材は、主にHTMLのテキストと動画で構成されています。動画では、処理過程の最初から最後までを通して説明していて、HTMLのテキストでは具体的な数値や詳細を記しています。

動画で一連の流れを素早く身につけ、そして一度流れを身につけた後は、テキストですぐに具体的な内容を参照できるようになっています。

また、動画は「新しい技術紹介動画」2本と、「天候ごとの加工工程動画」7本で構成されていて、昼間・夕方・夜間・曇天など7種類のシチュエーションごとの加工プロセスを、最初から最後まで収録・解説しています。これによって、夕方はどう加工するのか、雨はどう加工するのかなど、それぞれ具体的にプロセスを把握することができます。

一度作業に慣れれば、誰でも1枚あたり10分~20分程度で、1枚の絵のような背景を仕上げることができるようになるでしょう。(ただし、夜間などで星空や月を追加する作業がある場合は、さらに多少の追加作業時間は必要になるでしょう)

進化した色変換理論

PhotoDramatica-PROになって、色の変換理論がより進化しました。

アーティストが表現するような色の理論を新たに追加し、さらにより幅広い表現を実現するノウハウも追加されています。1枚の写真でも、今までの変換方法から、水彩風、ハイコントラストなどの様々な表情をつけて、多くのバリエーションを作ることができるようになります。

また、今まで不得意としていた夜間の表現も、新たな方法論を導入することで、より簡単に、より美しく表現することが可能になりました



1枚のjpeg画像からの加工方法

自分で撮影するだけでなく、Webからjpegでの写真を入手して、加工するというアプローチもあるでしょう。1枚のjpeg画像の場合、従来のままではピクセルごとの色相差やノイズが多く出てしまったり、極端な色の変化になることが多く、あまり使えないものでした。しかしそれをできるだけ改善して、1枚のjpeg画像でもある程度よい発色にする方法を記載しています。

また、1枚のjpeg画像からのバリエーション派生も、(実際の撮影よりはクオリティは落ちますが)やろうと思えば可能です。空や天候の調整や、夜間の窓の明かり、室内で窓を暗くするなど、特にゲーム制作などで差分を作る際に多く参考にできるでしょう。

水彩風の表現に対応

アニメやノベルゲームの背景にも耐えうるように、水彩風表現も可能になりました。これにより、従来では違和感が出ていた背景を、よりアニメやゲーム風キャラでも違和感がないように仕上げることができるでしょう。(ただし、水彩風に仕上げるにはある程度の色彩感覚が必要です)



天候作成キットを付録

付録として、夜空の合成や、雨・雪を合成するためのpsd画像素材を付属しています。これによって、夜空や雨、雪といった天候を、ファイルからドラッグ&ドロップで簡単に追加できて、簡単に差分を仕上げることが可能になります。

ファイル中では、雨粒や雲など、全て別レイヤーで入れているので、編集も簡単で、自在に好きなシチュエーションを作成できるようになっています。

この技術の用途

ゲーム制作チーム・背景画像クリエイター

PhotoDramatica-PROは、ゲームやアニメで用いる背景画像のベースとして使うことができるでしょう。「写真起こし」に代表されるように、写真をベースに背景を作ることは既に日常的になっています。この技術を用いて絵のような背景を作り、その上で独自に調整・仕上げをすることで、背景作成の工程を大幅に削減できるでしょう。

例えばノベルゲームでは、「立ち絵用背景」と「全画面CG用背景」の2種類あるものです。

「全画面CG用背景」では、PhotoDramatica-PROは写真撮影をベースとしているので、奇抜な角度のCGでも、欲しい角度で撮影ができれば背景画像のベースとして使用できるでしょう。全画面CG枚数が増えるたびに、背景コストが多くかかるので、枚数を制限せざるを得ない……そういう場合も多くあるのではないでしょうか。そういったコスト負荷を、この技術で大きく改善できるでしょう。

一方で「立ち絵用背景」は、最も威力を発揮する分野になるでしょう。写真撮影ができれば、自分の好みの場所を背景に加工できるのです。

また、写真を撮影できなくとも大丈夫です。例えば、「Stock Photo系サイト」というのをご存じでしょうか。これは簡単に言うと、写真の画像データを販売しているサイトのことです。こういったStock Photo系サイトは全世界に多くあり、フリーや安価なものから、高くても一流のカメラマンが撮影した最高の構図で提供しているような写真まで、様々な写真があります。これらのサイトを利用することで、普段は撮影できないようなショップ内や学校内、豪邸や宮殿はもちろんのこと、その内部、南国のビーチや巨大都市の空撮写真、果ては中世ヨーロッパのお城の内部まで、世界中のありとあらゆる写真を、部屋にいながら取得できるのです。

写真配布サイトは、Stock Photo系サイトにとどまりません。例えばCreative Commonsという、再利用可能なライセンス形式があります。これでは、「無条件でフリーに使ってもらって構わない」「スタッフクレジットに撮影者の名前を掲載すれば使用OK」「商用利用でないならOK」などの区分があり、それに従うことで無料で使用できるものです。こういったサイトで探せば、写真を無料で使うことも可能になるのです。他にも、様々なライセンス形式があります。世界中にあるそういった「利用できる写真」を使うことで、部屋にいながらにして、ありとあらゆるシチュエーションの画像を入手できる時代になったのです。

以下で、フリーのStock Photo系サイトを紹介している記事をご紹介しましょう。(注:フリーの場合は撮影者の名前をスタッフクレジットに記載する条件や、撮影者に通知する条件がある場合もありますので、それぞれの使用ライセンスを確認するようにしましょう)

フリーでもこれだけ多くあります。商用を含めると、世界中に膨大な写真があるのです。フリーのものは大抵が普通の人が撮影した写真になりますが、商用StockPhotoサイトでは1枚あたり数百円~数千円払うだけで、プロが撮影した最高の構図・発色で写真を手に入れることができるでしょう。そして、これらのサイトは今後もさらに増えてきて、コストも劇的に安価になってゆくでしょう。これは、全世界で毎年どれだけの写真が撮影されて、インターネットに公開されているのかを考えると、簡単に予想できることです。

PhotoDramatica-PROではこのような使用を想定して、どのようなjpeg画像を選べばよいのか、そして1枚のjpeg画像を元に美しく仕上げる方法を紹介しています。そうすることで、「写真撮影をするコスト」すらも劇的に改善できるでしょう。

このように、背景画像を作成する際に写真加工をベースに仕上げることによって、制作チームにとっては今まで膨大な費用がかかっていた背景コストを、劇的に下げることができるでしょう。1枚の背景画像を作成するのにどれぐらい時間がかかっているでしょうか。基本的な打ち合わせからラフの作成、ラフチェック、原画作成、原画チェック、仕上げ、仕上げチェック……それらをトータルすると、とてつもないコストになるものです。ですが、写真加工をベースにすることで、写真を探すのに数十分、加工・仕上げに数十分という信じられないスピードで、しかも今までのクオリティを維持しながら仕上げることも可能になるのです。コストだけでなく、開発期間の短縮にも大きく貢献できるでしょう。

また、背景画像クリエイターにとっては、1枚の背景画像を短時間で仕上げることによって、大幅な効率化を実現できるでしょう。

PhotoDramatica-PROを導入することによって、そういう大きなコストダウンや競争力を得ることも可能になるのです。

イラストレーター

イラストレーターの方で、背景を苦手にする人にとっては大きな力となるでしょう。

写真そのものを背景にすると、大きな違和感が出て、結局背景なしにした……ということは多いのではないでしょうか。

キャラクターを描き、その背景に何か欲しい……そういう場合、カメラを持って、合いそうな場所で撮影すればよいのです。そのイラストに合うような角度で撮影して、それをPhotoDramatica-PROの技術で絵のように変換すれば、イラストに合った背景を追加できるでしょう。

写真家・アーティスト

写真家やアーティストにとっては、この技術は「新しい表現力」として大きな力になるでしょう。

今や、ただの写真だけでは素人でも撮影できるようになりました。そこで、写真に新たな表現を加える、そのような表現力が必要とされている時代です。

PhotoDramatica-PROは、適度な「難しさ」を持っています。この技術は、フィルター1つかけるだけで変換できるような簡単なものではありません。それは言い換えると、素人がアプリか何かを使えば一瞬で作り出せるものではないと言うことです。この技術は「ソフトウェア化」できないほどの、高度な技術です。ですが、ごく一部のアーティストしか使えない……というものでもありません。学べば誰にでもできるように、分かりやすく理論化されているものです。また、このサイトのこの技術そのものが、メジャーではないということも挙げられるでしょう。

つまり、この技術を真剣に学ぶ人は少ないため、貴方の写真に強烈な個性を加えることができるということです。

この技術では、多くのパラメーターで構成されています。言い換えると、それら多くのパラメーターを研究して、自分なりの表現・個性を作る余地が多くあります。水彩風にしたり、コントラストの強いホラー調にしたり、カットアウトやぼかしを多用してラフっぽく見せたり、ハイライトやシャドウを追加して幻想的に見せたり、彩度を高くしてパステル調にしたり、それらを変化させて変幻自在な写真を演出したり……などなど、可能性は様々です。「貴方なりのパラメーター」を追及することで、「世界に貴方しかできない写真表現」も夢ではありません

古い20世紀の写真表現では、「写真の違い」を生み出す要素には限界がありました。しかしこれからの新しい時代、21世紀の写真表現は、新たに「加工技術」というものも表現力として武器になる時代です。

写真展で、様々な個性のある写真を演出してみるのもできるでしょう。「これ写真なのか絵なのか分からない」というだけでも、面白くなるものです。

写真の売り込みにしても、ただ写真を撮影するだけのカメラマンは数多いるものです。しかし、「加工までできる」カメラマンは少ないものです。そういった時、例えば「水彩風に仕上げられます」「絵のような雰囲気で提出できます」というアプローチができれば、どれほど目立って見えるでしょう

アーティストの方も同様で、新たなビジュアル表現をしたい場合でも、従来の「写真」とは別の表現が可能になるでしょう。

現在、どれだけの「写真」が使われているのか、周囲を見渡せば驚くほどあるものです。書籍や雑誌、記事、企業のセールス用のポスター、チラシ、小冊子、企業の看板、Webサイト……ありとあらゆる媒体が「写真」を使っているものです。そして、その中で「写真」ではなくて、「『絵のような写真』にすれば、もっと雰囲気がよくなるのに……」と思えるものは、想像以上に多いものです。それはすなわち、この技術によって得られる大きな「チャンス」でもあります

この技術「PhotoDramatica-PRO」によって、そのような新たな可能性を作り出すことも可能になるのです。

記事などの編集者

記事や内容を掲載する時、写真を用いることはよくあることです。写真ではなくイラストを使えば様々な表現が可能になるでしょうが、イラスト発注をすれば多くのコストがかかってしまうのが現実です

そこで、PhotoDramatica-PROを用いることで、写真をより幅広く表現することができるようになるでしょう。

PhotoDramatica-PROで簡単にできることは、「コントラストが高く、威圧感があるイラスト風」もしくは「淡い雰囲気のする水彩風」です。共に、「絵のような写真」という領域で、カラー写真に用いることができるでしょう。

例えば旅行記や心の触れ合う話など、心温まる内容であれば水彩風で表現できるでしょう。一方で、時事問題や何かを訴えかけるような内容であれば、コントラストを高くした写真を用いることで、威圧感を与えることができるでしょう。

「ただの写真」を掲載している雑誌や記事は、既に溢れるほどあります。ですが、そこに違った表現をすれば、より目を引くことができ、新たな表現が可能になるでしょう。

内容物

本教材の内容物は、以下の通りです。

•  HTMLのテキスト教材
詳細を記したテキストです。Webブラウザで閲覧。

•  動画教材
全体的な処理の流れを理解できる、動画です。(合計約90分)

•  天候作成キット
雨、星空、月、雪を簡単に追加できるpsdファイル(テンプレート)です。

動画では、以下のものについて、一連の流れを最初から最後まで通して説明しています。たった数時間の学習で、将来を大きく変化させうるきっかけにできるでしょう。

新しい技術概要(約14分)

昼の加工手順(約11分)

昼(ハイコントラスト)の加工手順(約8分)

夕方の加工手順(約9分)

夜(明かりあり)の加工手順(約10分)

夜(明かりなし)の加工手順(約12分)

曇天・雨の加工手順(約10分)

室内の加工手順(約7分)

1枚のjpeg画像を処理する注意点(約6分)

(注)この教材はノウハウを記した「教材」です。変換用のソフトウェアではありません。

注意事項

  • この教材はソフトウェアではありません。HTMLテキストと動画で構成された「教材」です。
  • 必須ソフト:Photoshop、Dynamic Photo HDR。水彩風加工をする場合はDynamic Photo HDRが必須です。水彩風が不要な場合や、写真撮影をせずにWebから画像を取得する場合は、Photoshopのみで大丈夫です。
  • 閲覧には、Internet ExplorerやChrome、SafariなどのWebブラウザと、動画(mp4)再生用のWindows Media Player、もしくはQuickTime Playerなどが必要です。
  • 無料公開されている「PhotoDramatica」を既にマスターしていることを前提としています。
  • Photoshopをある程度使えるスキルが必要です。レイヤー、レイヤーマスク、チャンネルなどの操作をある程度理解できていることを前提としています。
  • ゲーム用背景などで使われる場合、本技術は「写真起こし」の過程で使われることを想定しています。加工後、従来通り手作業である程度修正して仕上げるという流れを想定しています。
  • 水彩風加工は写真撮影が前提で、その上撮影条件が厳しいため、難易度が高くなっていることをご留意下さい。
  • 解説動画のソフトウェアバージョンは、Photoshop CS6、Dynamic Photo HDR 5を使用しています。(Dynamic Photo HDR 6からインターフェースが大幅に変更されているので、ご注意ください)
  • 教材内で追加の新規ソフトを紹介していますが、体験版でOKなので、追加で購入するソフトはありません。

ライセンスについて

この教材は、一人が閲覧するごとに追加購入を必要としています。もし二人以上で閲覧される場合、人数分ほど購入願います。
三つ以上ライセンスを購入される場合、お得な割引も用意しています。詳細は、こちらからお問い合わせください

また、以下の行為は禁止されています。

  • 本教材、もしくはライセンスのレンタル、リース、または貸与
  • 本教材、もしくはライセンスの第三者への譲渡
  • 第三者が複製できるように本教材の一部もしくは全部、リンクアドレスなどを公開すること

購入

お買い上げは、現在メロンブックスDLからの購入が可能です。

写真を絵のようにする写真加工技術「PhotoDramatica-PRO」

(仕様)ダウンロード販売で提供中。
形式:zip圧縮 約 890MB
(内容)HTML+動画(Webブラウザで閲覧)
この教材はソフトウェアではありません。「教材」です。
再度注意事項をご確認ください

(価格)480(税込)
(購入方法)ダウンロード販売で購入できます。

メロンブックスDLから購入

販売サイト:

領収書の発行

メロンブックスDLで購入された場合:メロンブックスDLで発行される領収書をご利用下さい。

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