おかげさまで、新作本「劣等感を手放して、幸せになる方法(仮題)」が一通り書き上がり、チェックもできたので、誤字脱字チェックをしたらリリースになります。

今回は心理学本になるので、お楽しみに。

で、今日はその本から、いい内容があったので、抜粋してご紹介しましょう。

 

いじめに対する「問題行動」

以前の記事で、「体罰は問題の先送りにすぎない」と説明しましたよね。

「なら、いじめ問題とか、どうすれば解決できるの?」という、本当の解決策について、一つの提案をしてみようかと思います。

いじめは、どうすれば終わるのか。

 

ちなみに、劣等感を持つ人は、三つのモードがあります。

  • 受け身モード: 「どうせダメだ」と、あきらめて受け身になる。防衛的になる。いじめられる側になる。
  • 逃避モード: 関わり合いを避け、問題から逃げるようになる。傍観者になる。
  • 過剰補償モード: がむしゃらに頑張るタイプ。できない人には攻撃的になる。いじめる側になる。

これらはどれも、「問題行動」なわけですね。

だから、これらの行動では、問題は解決できないわけです。

 

「どうせ○○だから」と言っている人は、受け身モードです。

潜在的に、「どうして頑張らないんだ!」と言われて、社会からいじめられる対象にされがちです。

いつも逃げている人は、逃避モードです。

いじめがあったとしても、何もせず、傍観者となり、救うことも止めることもしません。

「頑張る」と言っている人は、過剰補償モードです。

だから、「頑張る」と言う人は、潜在的に人をいじめる側に立ちうる、ということです。

頑張らずに幸せになっている人とか見ると、腹立つでしょ(笑

 

いじめをどう解決するのか

なら、「劣等感のない人」は、どう解決するのか。

それを、新作本から、引用して説明しましょう。

以下、引用です。

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本当の解決方法は、「情緒的なつながり」を作ることです。

例えば、教育研究家の本吉圓子氏は、保育園でケンカが起こった時は、このような解決をしていたと言います。

二人の子どもが、一つのおもちゃを巡って取り合いをしているとしましょう。その場合、本吉さんは、二人の気持ちを代弁するのです。片方の子には「君は、おもちゃを取られそうになったから、怒ったんだよね。分かるわ、その気持ち」と語ります。もう片方の子には、「貴方は、あのおもちゃで遊びたかったんだよね。だから欲しかったのよね。その気持ち、とっても分かるわ」と言うのです。

すると、必ず後からおもちゃを奪おうとした子が、身を引く……というのです。

本吉さんは気持ちを理解してあげることで、互いの怒りを抑えて、平和的に解決するのです。

 

実はこれは、大人でケンカを止めることができる人も、この方法を使っているのです。大人同士で、互いにケンカしていたとしましょう。すると、劣等感のない人は、いじめる側に加勢することもなく、いじめられる側に加勢することもなく、傍観者にもなりません。

その人は、二人の気持ちを理解してあげるのです。すると、その人に気持ちを分かってもらえると、その人と情緒的なつながりができるので、争っている二人は落ち着き、争うことをやめます。

その人は、どちらがいいとも悪いとも、評価を下しません。解決策がないので、「どうしよう、困ったな……」と、二人を前に、困り果てるでしょう。

一方で、ケンカをしている二人にとっては、気持ちを分かってくれる人を「この人は、味方だ」と思うようになるものです。「その人(ケンカを止めてくれた人)を困らせたくない」という理由で、必ずどちらかが引くのです。

これは、ケンカを止めた人の「徳」のように見えるでしょう。実際は、情緒的なつながりを作ることで、負の感情を解決してあげて、問題を解決しているのです。

 

「いじめはダメだ」、「ケンカをするな」と力尽くで命令をして引き離しても、根本的な問題は解決しません。それは互いの心にしこりを残し、近い未来により大きな紛争となって現れるものです。

「情緒的なつながり」を満たすことが、根本的な解決へと導くのです。

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詳しくは、新作本のリリースに詳しく書いていますので、お楽しみに。

ここに導くまでに、いろんな心理の説明をしています。

劣等感についてよく分かる、いい本に仕上がったと思います。

リリースは来週ぐらいになると思いますので、お楽しみに~。(*´д`)ノ

 

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