今日は、人間心理についてお話ししてみましょうか。
人は元々人見知りにできている、という結構しょーもないお話です(笑
挨拶をする地域、しない地域
「私は人見知りだから」とか、「人見知りを何とかしたい」みたいな人がいますよね。
逆に、「誰にでも開けっぴろげで付き合えるようになりたい」とか。
でも、別にそういう必要はないんじゃないかと思います。
今日はそんなお話をしてみましょう。
私はウォーキングが趣味なので、朝と夕方に歩いているんですよ。
同じところばかり歩いているのでは飽きるので、自転車のトレーニングも組み込んで少しまで遠くに出たりして、いろんな場所で歩いてます。
田舎なので、海沿いとか川沿いとか、気持ちのいい場所が多いんですよ。
で、いろんなところを歩いていると、挨拶をよくする地域と、そうでない地域があることが分かってきたんですよ。
歩いていて気持ちいい場所には、似たようにウォーキング仲間というか、近所の人らしき人が歩いているわけです。
どこでもそういう人はいるのに、挨拶をよくする地域と、そうでない地域と、さらには時間帯で、これは結構明快に分かれるんですよね
「何でこんな風に地域差、時間差で違いが出るんだろう?」と思っていたら、何となく分かってきました。
私の中では、「すれ違う人が10人以下で、かついつもの顔なじみ」の場合、挨拶が頻繁に起こっていたと。
でも、そうでない場合、挨拶はなくなるわけですね。
この予測は、結構当たってると思うんですよ。
実際、たくさんの見知らぬ人に挨拶するとか、面倒で嫌でしょ(笑
でも、少数の知っている人なら、挨拶をするようになると。
5~15人の「身近な人」が安心を生む
挨拶って、声の掛け合いですよね。
これはおそらく、その根底には「私たちは同類ですよ、安全ですよ」というコミュニケーションがあると思うんですよ。
というのも、「知らない人」は基本的に「怖い」という思いがあるからですね。
人間は500万年前にサルから分化して人間になりましたが、当時は5~15人ぐらいの小さなグループで村(というか集団)を作り、狩猟採集をして、各地を転々として生きていました。
だから、だいたい一集団に、子どもから大人まで含めて、男性3~7人、女性3~7人ぐらいだったんでしょう。
で、当時の人口は数百万人とかいう程度なので、人口密度も低いわけです。
山手線の内部で、上記の集団が2~3集団ぐらいしかいない程度の、そういう「ほとんど他の人間と出会わない」という世界で人間は生きていたんですよ。
より多くの集団で生きるようになったのは、農耕を始めたたったの1万年前からです。
なので、人間はほとんどの期間で、「他の人間グループと出会う」というのは、滅多にないことだったと。
その上、あんまりグループ間でのコミュニケーションも乏しかったようで。
まあ、それだけ人口密度が低いことと、言葉も文化も違うからかな、と思ったりもします。
だから、「知らない人」というのは基本的に警戒するようになっているんじゃないかと。
それで、歩いている地域でも、すれ違う人が10人以下の顔見知りだったら、自然と挨拶をするようになるんじゃないかと。
そんな風に、ちょうど「顔見知り」になれる条件があるわけですね。
でも、それ以上だと、「顔見知り」の領域から出て警戒するようになって、挨拶をしなくなるということです。
いや、これは私の推測でしかないんですが(笑
都会では全然挨拶しないというのも、田舎では挨拶が多いというのも、そういうメカニズムなのかな、と思ったり。
いや、登山者同士は挨拶をよくするとか、アメリカ人はやたらと、見知らぬ人でもフランクにHello!とか「コニーチャ!(konnitiwaの英語読み)」とか言うので、いまいち自信はありませんが(笑
まあ、ある程度理屈を通すなら、登山者にとっては「山」が脅威を含む環境なので、連帯感を作ろうとしているからかな、と思います。
アメリカ人は、元が移民ばかりで信頼できないからこそ、わざわざ挨拶をする文化を創ったのかな、とか。
共に心理学で言う「吊り橋効果」と同じですね。
まとめ
まあそんな風に、人は元々シャイにできているんじゃないかと思います。
それで、身近な人として5~15人ぐらいのグループで動くのが、一番心地よいと感じるのかな、とも思ったりもします。
シャイでいい、それが普通なんですよ、ということですね。
誰にも彼にもフレンドリーにする必要なんかなくて、警戒するぐらいで自然だということです。
むしろ、何十人にも挨拶をする、みたいなのは、やっぱり不自然なように思えます。
私も、知らない人が多いようなウォーキングルートでは、挨拶しませんからね。
逆に、見知った人で好きな人には、喜んで挨拶をしますし。
ま、そんなことをウォーキングをしながら感じたりしました。
ってことで、今日は「人間は元々人見知りにできている」というお話でした。
今日はここまで~。