今日は、心理学っぽいお話です。
「自分なりの世界観」を考えると、長所と欠点が生かせる、というお話です。
自分独自の天職を見つけたい場合、「自分なりの世界観」を考えるのもよさそう
ちょっと前に、「よつばと!」っていう漫画を見たんですよ。
これがもう独自世界観の塊のような作品で、個性あふれる内容だったんですよね。
で、昨日の記事を書いた後で、ふとその個性あふれる作品を思い出したわけです。
そこで思ったんですが、自分独自の天職を見つけたい場合、「自分なりの世界観」を考えてみるのもいいかもしれません。
すると、自分の長所と欠点、特徴を全て生かせるので、潜在的な力を発揮できるように思います。
例えば、「○○の世界展」っていう展示会がありますよね。
よく百貨店とか美術館の特別展示で、開催されているものです。
それを自分の内容で開くとすれば、どういう展示にしたいのかを考えてみるといいでしょう。
別に今の姿でなくて、未来の姿でもかまいません。
ただし、それは栄光をたたえる場ではなくて、世界観を表現することに特化した、マニアックな展示会だとします。
そして、「こうしたら面白いな」という面白さを基準に展示会を作ります。
私が自分の展示会を作るなら、こうする
私の場合、「中村あやえもんの世界展」という催し物をするなら、どんな展示にしたら面白そうかを考えてみる、ということですね。
「中村あやえもんの世界展」なので、他の人と同じような世界を描いちゃダメですからね。
なら、今なら「メインプロットって、こんなに分かりやすくなって面白いんだよ!」とか、「心理メカニズムって、こうなんだよ!」とか、そういう内容を思いつきます。
それを一つのテーマでまとめるとすると、やっぱり「研究の世界」とか「探求の世界」というのが主軸になるんじゃないかな、と思います。
そして、私のお客(ファン)は、一般の人ではなくて、技術を必要とする人になると分かってきます。
だったら、クリエイターさんとか、「人生を、自分の望むような創造的に作りたい」というクリエイティブな方がお客になると。
すると、商品の内容とか、アプローチとかも見えてきますよね。
それが見えれば、今、自分がどういうアプローチで攻めればいいのかが見えてきます。
スタジオでもなく、サークルでもなく、「研究所」というポジショニングがよさそうだと。
だから、このサイトは「あやえも研究所」という名前にしているわけですね。
「自分の形」が分かれば、妥当な戦略を導き出せる
そういう風に、「自分の形」が分かれば、そういうポジショニングで、戦略を考えることができます。
可能性というのは、ある意味「自分の上手な扱い方」と言えます。
例えば武器だって、「これは特徴がよく分からない武器」とか言われると、扱い方に困りますよね。
でも、「これは弓で、遠距離に強くて、近距離には弱い」と明快になれば、扱い方が分かって戦術を決められるようになるわけです。
で、苦手な近距離に固執することなく、ばっさり切り捨てることができると。
武器の個性を知って、扱い方が分かれば分かるほど、狩りでもうまくできるようになります。
多くの人が、自分がどんな形をしているのか分からないから、扱ききれていないんですよ。
自分に能力が足りないのではなくて、自分の特徴や能力をもてあましているわけです。
それで、勝手に自信を失っているだけです。
自分の長所や欠点は、見えにくい
というのも、自分のことになると、イメージがしにくいものなんですよね。
ほら、よく言うでしょ、「自分の長所や欠点は見えにくい。でも、他人の長所や欠点は見えやすい」みたいなことを。
実際に、他の人から見たり、他の人を見ると、長所や欠点が見えやすいものです。
それはなぜかというと、「誰か特定の人に見せる自分」というのは、実はほとんどの場合、自分の一側面しか見せないものです。
私たちは時と状況に応じて、「この人には、こういう自分を見せる」という仮面をかぶり、「見せる自分」を無意識で切り替えています。
だから、「他の人から見た私」は、結構画一的な性格だったりします。
他の人には一側面(もしくはいくつかの側面)しか見せていないから、分かりやすいんですよね。
でも、自分で自分を見ると、そんなに単純ではないことが分かります。
自分の中には矛盾した感情がいくつもあって、だからこそ「私はこういう形だ」と明快には言い切れないものです。
というか、そもそも自分が無意識に仮面をかぶっていることすら気づいていないことも多いものです。
それが、「自分の形」が分かりにくい原因でもあるように思います。
みんな、「自分の扱い方」を知りたいだけ
自分の形が明快に分かれば、「自分の扱い方」が分かります。
なら、武器と同じで、戦略も立てられるわけです。
だからみんな、自分の扱い方を知りたいだけなんですよ。
ほら、よくツイッターでも、「診断メーカー」とか、「ここでこの言葉の予測変換をすると、それが貴方の性格」みたいなことをよくやっている人がいますよね。
あれは、周囲から「貴方はこういう性格の人です」と言われると、自分の形がつかめるからなんですよね。
それは別に真実でなくとも、診断メーカーのように見ず知らずの他人が適当に作ったようなものでもかまいません。
たとえ嘘でも、「貴方はこういう世界観を持っています」と指摘されると、自分が形作られて、自分の扱い方が分かります。
すなわち、可能性が見えて、心地よくなるわけです。
診断メーカーでも、予測変換診断でも、診断された人のコメントを見てみるといいでしょう。
そこではほぼ間違いなく、「そうか、ならこうすればいい」という「自分の形」や「自分の扱い方」をコメントしているものです。
ただ単純に、自分の形を知ることで、自分の扱い方(可能性)を知りたいだけなんですよね。
すると、妥当な戦略を導き出せるんですから。
たとえネガティブな反応だったとしても、「こういう社会では、こういう扱いが妥当な戦略」だと、妥当な判断をしていることが分かります。
まとめ
そういう意味でも、自分独自の天職を見つけたい場合、「自分なりの世界観」を考えてみるのもいいかと思います。
世界観を表現しようとすると、独自のものにしなきゃいけませんからね。
で、「こうしたら面白いな」という面白さを基準に考えれば、自分にぴったりと合った世界観を作ろうとするものです。
そこから「自分の形」と「自分の扱い方」が分かって、戦略も見えてくる、ということですね。
自分に合わないものは「合わないからやらない!」と拒絶できますし、無理をしたり、苦しみながら我慢して生きることもなくせます。
そこからフィードバックを重ねてゆけばいいだけです。
自分の特徴をどばっと列挙した後で、俯瞰的な視点からこれをイメージしてみると、天職が見えてくるかもしれません。
「自分は矛盾を持つ存在だ」ということも、シンプルに自分をとらえるためのコツだということですね。
これも、一つの方法論じゃないかな、と思います。
ということで、今日は「自分なりの世界観」を考えると、長所と欠点が生かせる、というお話をしてみました。
今日はここまで~。