今日は生き方のお話です。
下りの波が来たときにネガティブになるから、うまくいく、というお話をしてみましょう。
まぁ最近ことあるごとに触れている、「波」のお話です。
下りの波が来たときに、どうすればいいのか
普通は、「下りの波(不調期)が来たら、もっと頑張らなきゃいけない」、「ポジティブにならなきゃいけない」とか思いますよね。
下落の波に乗ると、もっと落ちてしまうものです。
なので、「ネガティブになっちゃいけない。なんとか対処して、元のいいペースに復帰しなきゃ」とか思ってしまうんですが。
でも最近の私は、そういう「下りの波が来たときに、調子をよくしようともがく」ことをやめました。
で、下りの波が来たときは、そのままネガティブになるようにしたと。
すると、そういう波に合わせる方が、変な無理をせずに生きられるようになったように思います。
下りの波に乗るのは、悪いことなのか
まぁよく言っていることですが、「下りの波が来たときに、その波に乗るのは悪いことなのか」ということです。
例えばブログ執筆をしていたとして、調子が悪くなってきて、ペースが上げられなくなったとしましょうか。
その場合、下りの波が来たら、「やりたくないな」とか「休みたいな」って思いますよね。
でもそういう場合、下りの波に乗って、ネガティブに対処することで、長期的にはいいペースを出せると分かります。
これは、春夏秋冬のような季節をイメージすると分かりやすいでしょう。
例えばブログ執筆なんて、「書く」ばかりが「ブログ執筆」ではありません。
- 「春」には、新しいことに触れて新鮮な感動を味わって。
- 「夏」には、春の感動を元に、「書きたい!」とエネルギーが出て、勢いよく書いて。
- 「秋」には、夏に書いたブログを見て、「いい仕上がりだ」と満足して、公開してファンに喜んでもらって、反響(実り)を得て。
- 「冬」には、「次はもっといいものを書ければいいな。でも疲れたから、ちょっと休もう」と、ぐっすりと眠ってエネルギーを蓄えると。
「波に乗る」という本質
すると、「夏ばかりがいい」と動いても、すぐに限界が来るのが分かるでしょう。
春がなければきっかけは来ないし、秋がなければ充実感がなく、冬がなければ休まることはないと。
「波に乗る」とは、上下をそれぞれうまく使うことで、うまく勢いを出してゆけるものです。
だから、下りの波(秋、冬の波)が来たときも同様に、その波に乗ればいいわけです。
例えば仕事を受注していたとして、いろんな雑用が発生してしまって、納期に間に合いそうになくなったとしましょう。
その場合、「どうしよう! このままじゃ信用を失う!」と、ネガティブに陥ってしまうものです。
「下落(ネガティブ)な波に乗る」とは
なら、その「信用を失う」方向の波に乗ればいいわけです。
そもそも根本問題は、「信用を失うこと」ではなく、「自分の力量を見誤っていること」です。
いろんな雑用とか、スケジュール制限が起きうる環境にいるのに、それなのに「自分はこれぐらいならできる」と思い込んで、力量以上の仕事を引き受けてしまっていると。
だから、「自分のペースではこなしきれない仕事が出てきてしまう」という、目先の小さな問題が起きてしまうわけです。
すると、「仕事量を減らそう」と根本対処できますよね。
そしてそれは、「私はこれぐらいの受注量ならできる」という信用を崩すことになります。
で、そうやって「夏」に相当する仕事量を減らすと、他の季節を増やせます。
なら、秋が増えれば充実感を味わえるようになったり、冬が増えればぐっすり休めたり、春が増えれば別の出会いがあって、新たな仕事を得たりすると。
「落ちてはいけない」という恐怖感
裏を返すと、「なぜ夏ばかりじゃないといけないと思い込んでいるの?」ということです。
確かに、「夏ばかりで頑張る方が、より進めて成果を出せる。評価される」というメリットがあるでしょう。
でも、その裏には、「落ちてはいけない」という恐怖感があるようにも思います。
「休んじゃいけない。頑張り続けなきゃいけない。この分野で成功しなきゃいけない」みたいな。
仕事を頑張りすぎる場合、「仕事をしなきゃ、食べていけないんです!」という恐怖もあるかもしれません。
でも、その因果関係が正しいとは限らないわけです。
「仕事をするから食べ物を得られるのか、食べ物を得るから仕事ができるのか」
「休むから頑張れるのか、頑張るから休めるのか」
特にサイクルで回ることほど、この因果関係が「どちらもありうるよな」と分かります。
だいたい「落ちてはいけない」なんて、ポジティブに見えるけど、強烈なネガティブですよね。
だって、「休んじゃいけない」って、見方を変えるととてつもなくネガティブなんですから。
言い換えると、「ポジティブじゃなきゃ」ということ自体が、別の側面から見ると、強烈なネガティブだということです。
ポジティブもネガティブも関係ない
なら、ポジティブとかネガティブとか、関係なくなります。
私がよく言う、「陰と陽」と同じです。
対極図(DuckDuckGo画像検索結果)を見たら分かるでしょうが、「陰の中には陽があって、陽の中にも陰がある。その両者が組み合って、サイクルのように変化して物事が成り立っている」ということです。
で、2つで区切れば「陰と陽」になるし、4つで区切れば「春夏秋冬」になる、というだけです。
「仕事を制限して、信用を落とす」ことは、ポジティブなのかネガティブなのか、分からないものです。
「上昇がいい、下落は嫌だ」と言っても、そもそも「上昇がいいことで、下落が悪いことなのか」も分かりません。
春に芽が出ることは、いいことなのか、悪いことなのか。
夏にすくすく育つのは、いいことなのか、悪いことなのか。
秋に実をつけるのは、いいことなのか、悪いことなのか。
冬に朽ちていくのは、いいことなのか、悪いことなのか。
生は、いいことなのか、悪いことなのか。
死は、いいことなのか、悪いことなのか。
すると、「いい、悪い」ではなく、「サイクルがあるだけだ」と分かります。
生命エネルギーが最高潮に発揮する方法
私たちの人生でも、同じです。
新たな波が来たときは、「新たなサイクルが来たのかも」ととらえるわけですね。
そして、その波を理解すると。
「ああ、これは仕事のしすぎということかな」、「もっと休めということかな」、「こういう季節が来ているのかな」みたいに理解すれば、波に合わせて変化できます。
すると、自分の中にある「自然のリズム」と調和するので、生命エネルギーが最高潮に発揮されるんですよ。
それは当然で、休みが必要な時には休めて、活動したい時には思い切り活動できますからね。
そうやって生命エネルギーを高めて、問題を乗り越えてゆく感覚です。
自分軸がない人ほど、ポジティブ一辺倒がいい
まぁ実のところ、自分軸がなくて、社会の歯車になる人ほど、そういう「ポジティブ一辺倒」の方がいいんですよ。
というのも、そういう人にとっては「社会の価値観」=「ポジティブ」ですからね。
だから言うなれば、自分軸がない人は、春夏秋冬という基準が「社会の中にある」と言えます。
一方で、自分軸がある人ほど、春夏秋冬という基準が「自分の中にある」と言えます。
これが分からずに、自分軸を持つ人が社会に合わせてしまうことで、不調が出てきてしまうように思います。
その典型例が、「自己肯定感」という概念だったり、躁鬱、依存症などでしょう。
まとめ
だから自分軸がある人ほど、「下りの波が来たときには、波に合わせてネガティブになろう」とするのもいいように思います。
「波に乗る」とは、上昇も下落もどちらも利用する、ということですね。
そして、波にも大小様々な次元があります。
人生レベルでの波もあれば、10~20年、数年、数ヶ月、数日の波もあるでしょう。
そこで大きな波から見ることで、小さな波に惑わされなくなります。
なので実現したいことがあったり、現状を打破したいのにうまくいかない場合、一度ネガティブ側に振ってみるのもいいでしょう。
言うなれば、サーフィンで下りの波に乗って勢いをつけると、その後の少しの上昇だけで、ぽーんと大きくジャンプできるようなものです。
すると、うまくサイクルを回せて、変化しやすくなるかもしれません。
ということで今日は、下りの波が来たときにネガティブになるから、うまくいく、というお話でした。
今日はここまで~。