今日は、心について少しお話ししてみましょう。

「自分を愛していないと、他人を愛せない」というお話です。

 

ある三歳児との会話の例

面白い記事を見つけたので、ご紹介してみましょうか。
マツダミヒロさんという講演家の人がいるんですが、この人と娘さんの話で、こういうやりとりがあったっていうんですよ。

以下、まるまる引用。

フウを保育園に送っていく時のことです。
「フウ、かわいいね~」
「フウ、愛しているよ~」
と、話しかけていたらフウから
「かわいいの?愛しているの?どっち??」
と質問されてしまいました。

そこで、
「フウはどっちが嬉しいの?」
と聞くと
「愛してるにきまっているでしょ!」と。
さらには、
「愛しているって言うのはね、
自分を愛してないと言えないのよ」と・・・

娘よ
あなたは、ホントに3歳ですか・・・?

――マツダミヒロ (娘の教え:愛するということ)

 

なんという三歳児(笑

でも、まさにこれですよね。

 

目の前に起こる出来事は、全て中立で、私たちが勝手に解釈をしているだけ

目の前で起こる出来事っていうのは、実は全てよくもないし、悪くもない出来事なんですよ。
全て中立の出来事なんですよね。

でも、私たちが勝手に、「これは嬉しいこと」、「これは腹が立つこと」とか、決めてるわけです。
すなわち、私たちは常に色眼鏡をかけていて、その色眼鏡を通すことで、「嬉しい」「哀しい」というのを勝手に解釈しているわけです。

例えば、リストラされたとしましょうか。

それを、「もうだめだー」ととらえるか、「独立するチャンスだ」ととらえるかは、色眼鏡次第ですよね。

「これはチャンスだ」っていう眼鏡を通せばチャンスになりますし、「これは悲劇だ」という眼鏡を通せば、何でも悲劇になると。

自分には両足がない、両手がない、そういうハンディキャップですら、よくも悪くもできると。

 

自分自身を見る時も、他人を見る時と同じ色眼鏡を使っている

そして実は、自分自身をも見る時も、同じ色眼鏡を使っているものなんですよ。

人を障害物だと思うような色眼鏡で見る人は、深層意識では「自分も障害物だ」と思うわけです。

人を嫌う人は、自分を嫌っている人ですね。
人によく怒る人は、自分に対して怒りを持っている人で。
人を見下す人は、自分を見下している人なんですよ。

そして、人を愛せる人は、自分を愛せる人なんだと。

 

色眼鏡の存在に気づけば、色眼鏡を外すことができる

だったら、その色眼鏡に気づきましょうよ、というお話です。

私たちは、そういう色眼鏡をいくつもかけてるんですよ。
ですが、「あ、こういう色眼鏡をかけてるんだ」と気づけば、それを外すことができます
そして、新しい行動を起こせるようになるわけです。

それに気づくには、「こうしなきゃいけない」という思い込みに気づくといいかと思います。
これに気づけば、大きな思い込みを外せて、自由になれるかと思います。

 

「こうしなきゃいけない」から解放された、私自身の体験例

例えば私の場合、昔は「小学校からの付き合いがある友人とは、ずっと大切に付き合わなければならない」っていう思い込みがあったんですよ。

その人たちは、劣等感が強くて、生きる目的も、夢も希望も持たないような人たちだったんですよね。
そして無為に時間をつぶして、ただただダラダラと人生を費やしていると。

私はそういう人たちと一緒にいるのが耐えられなかったんですよ。
そういう時は、実際に私はイライラしたり、見下されるのにおびえたりしていたわけです。
また、同時に、人に対してイライラしたり、見下す感情を持っていたんですよね。

 

「こうしなきゃいけない」という色眼鏡を捨てたら、自由になれた

でも、あるときに「あ、嫌なら別に付き合わなきゃいいんだ」って気がついた瞬間、自由になれたんですよ。
「こうしなきゃいけない」から自由になったと。

実際、冷静に考えたら、友人なんて年齢ごとに新しくできるもので、感性もどんどん変わるものですよね。
このときに私は、「嫌な人でも、うまく付き合い続けなければならない」という、色眼鏡を捨てたわけです。

だったら、夢を持つような仲間とか、新しい人々に囲まれることができるようになって、ストレスもなくなって、一気に幸福感が上がったわけです。

同時に、自分に対しても人に対しても、イライラしたり、見下したり見下すことも、すーっと消えていったわけです。
以前は「夢を持たないなんて、許せない」という感情が、「別に夢なんか持たなくても、そういう生き方もあるよね。生きてるだけで、丸儲けだし」と許せるようになったと。

 

まとめ:自分を愛せば、他人から愛される

なので、目の前に起こっていることは、全部自分の色眼鏡が解釈しているということです。

そして、他人に対する感情は、そのまま自分自身に対して抱えている感情でもあるということです。
同時にそれは、自分に対する感情を、他人にも見ているということですね。

そう考えると、人を見下してばかりいると、自分を見下すことなんだ……と分かりますよね。
で、人の幸せを喜べると、自分の幸せを味わえるようになると。

つまり、「自分を愛していないと、他人を愛せない」、「自分を愛せば、他人から愛される」ってことです。

そうして、豊かさや幸せ度を上げていくっていう方法があるかと思います。

 

ということで、今日は「自分を愛していないと、他人を愛せない」というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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