今日は、未来についてお話してみましょうか。
これからしばらくの間、未来はどんな風になるのか、という私なりの予想ですね。
それを、つらつらと語ってみようかと思います。
「北極の氷がなくなる」という変化の予兆
こういう記事があったんですよ。
ここ五年とか十年とかで、温暖化でものすごい北極の氷が夏場には消えてしまっていると。
こういうのが、一つの変化の予兆になるわけですね。
というのも、一つの変化が、世界に大きなインパクトや変化を与えることになりうるんですよ。
例えば、もし北極海の氷が溶けたら、船で北極海を通れるようになるわけじゃないですか。
すると、北極海航路というものができて、今まではヨーロッパからアジアまで船で運ぼうとすると、通行料がアホ高いスエズ運河を通ってペルシャ湾を抜けるか、もしくは南アフリカ経由で輸送しないといけなかったわけです。
その上、そのルートは、例えばソマリア沖とかマレーシア沖で海賊が山ほどいるような、危険もはらんだルートなんですよね。
でも、もし北極海ルートが通れるようになれば、距離も短くてすみますし、しかも北極は天然の冷蔵庫なので、食品関係も運びやすくなるわけです。
さらには、船の大きさが「運河を通れるサイズ」という制限を気にせずに、大きな船で一度に輸送できるわけで。
だったら、輸送について、がらりと大きく変わるわけですね。
一つの変化が、国家間にも大きな影響を与える
だから、ロシアは二十年ぐらい前までは、北方領土四島は全部返還という方針だったんですよ。
広大な国土を持つロシアにとっては、北方領土なんて、別に重要でも何でもなかったわけです。
それぐらいなら、さっさと返して、日本といい関係を作った方がメリットがあったと。
でも、最近は「これからロシアで最も重要なのは、極東政策だ」みたいなことを言って、もう返す気なんてなくなりましたよね。
韓国はこれを見越して大型の港湾設備を作っていると言いますし。
他にも、カナダとデンマークは、ハンス島っていうグリーンランドの島を巡って、急に大きな領土問題を引き起こして対立するようになったりとか。
そういう風に、一つの変化が、世界中にいろんなインパクトを与えるようになるわけです。
エネルギーにおいても、ちょっとした要因で大きなインパクトがある
そして、これからの時代は、そういうインパクトが多く起きうる、不安定な時代になる、ということですね。
例えばエネルギーにしても、日本のエネルギー自給率は、4%とか6%とか、そういう程度なんですよ。
で、例えばペルシャ湾の下の方に、ホルムズ海峡っていう海峡があります。
ここは地図では広い通路のように見えますが、遠浅の海で、実際に通れるのはとても狭いんですよ。
で、今、アラブとアメリカが対立してるでしょ。
アラブ諸国(特にイランやイラクの北部勢力)が西洋諸国に打撃を与えたい場合、ここが戦略的にも重要な場所になるわけです。
もしここで紛争が起こって海路が封鎖されると、日本はアラブ諸国から石油を持って来られなくなるわけですね。
まぁ、スエズを通って地中海を抜けて、それで南アフリカを通ればいいでしょうが、そんなことをすると、エネルギー料がアホほど高くなるわけで。
で、石油の備蓄量も数ヶ月分しかないわけで、そうなると、一つの紛争が、日本のエネルギーの大部分を止めてしまう可能性もあるわけです。
もちろん、東北の震災後、LNG(液化天然ガス)とかをオーストラリアとかから買って火力発電でしのいでいるわけです。
でも、その火力発電所も稼働しまくりで、ぼろが出つつあって、数年後まで稼働できるかすら分からないと。
リスクが現実に起こっても、国家は助けてくれない
東北の大震災で、スーパーやコンビニから商品がなくなりましたよね。
最近でも三宅島の噴火だったか、ちょっとした災害みたいなきっかけで、同じように、たった一日とか二日で、スーパーから商品が消えちゃうんですよ。
そういうリスクが、常にあるということは、知っておくといいかなと思います。
そして、そういうリスクが起こったとしても、国家は国民を助けてくれませんよ、ということです。
国家は国家を存続させるためにあるもので、必要であれば、国民から簡単に奪うものですからね。
うちの近所でも、米軍基地関連でいろいろありますが、歴史的に見ても、国家が土地を二束三文で奪うとか、いとも簡単にやりますから。
それどころか、国民から財産を奪うとか、簡単にできるわけです。
「お金」の価値も、日本以外では大きく変わるのが常識
他にも、自然災害数とか、大災害とか、世界中でどんどん起こってますよね。
また、金融の世界でも、「お金に価値がなくなる」というのは、日本は安定していますが、世界を見てみれば、もう当たり前のように起こっているわけです。
日本でも、私たちの祖父の代で、一度既にそういうことは起きてますしね。
世界を見れば、お金がどんどん価値がなくなってゆくことなんて、当然のように起こるものなんですよ。
これからの時代、「お金の価値が一定である」と思い込んでいるのは、とても危険な考えなんですよね。
すると、「お金を持っていれば安心」というのも、これからの時代は幻想になりうるということです。
そういうこともあって、私たちは、自分の身は自分で守らなければならない、そういう時代が来つつある、ということです。
効率化を追い求めすぎると、「まさか」のクラッシュに弱くなる
これは、効率化を追い求めすぎた結果、こうなったと思うんですよ。
実際、効率化したければ、一番安くていいものに一本化すればいいですよね。
石油やエネルギーで言うと、一番安い国だけから買えばいいわけです。
でも、そうしたら、もしそこの国がクラッシュしたら、日本は一気にエネルギーが得られなくなるわけですね。
それが、エネルギーだけでなく、お金や経済、金融、食料、資源、情報などなど、今はいろんな分野で効率化が進んで、クラッシュに弱くなっているわけです。
すなわち、「まさか」の事態が起きた時のリスクが高まる、ということですね。
これから、どんな準備をすればよいのか
で、じゃあこれからの時代は、どういう準備をしておく必要があるのかを、説明しておこうかと思います。
これはクリエイターの高城剛氏が紹介していたものですが、それがよかったのでご紹介してみましょう。
これからの時代を生きるためには、次の四つと、私なりに必要だと思うもうひとつを加えて、少しずつでも考慮しておきましょうと。
1.食料と水の確保
畑であったり、水源であったり、農家との知り合いであったり、そういう「お金を仲介せずとも、直接食料を入手できるルート」を考えておきましょうということです。
2.エネルギーの確保
今は電気がないと何もできないので、ソーラー発電であったり、何かしらの電気を産むものを作っておきましょうと。
3.コミュニティの確保
信頼できるコミュニティを作っておきましょうと。
実際、一人でいるよりも、信頼できるコミュニティと共に生きる方が、生存率は高くなりますよ、ということです。
4.娯楽の確保
人は娯楽なしには苦しくなるので、災害があったり避難生活をするような状態でも楽しめるように、簡単な娯楽を用意しておきましょうと。
5.英語の能力を作る
日本がクラッシュしてしまったら、必然的に外の世界に目を向けないといけなくなるわけです。
すると、英語が使えるだけで、多くのアドバンテージになるでしょう。
外国に行かなくても、インターネットがあるので、だいぶ変わるかと思います。
これらの詳しくは、ここでもご覧ください。
「日本以外で稼ぐ」ことも、視野に入れる
で、幸いなことに、これからの時代はいろんな国に移動することもできるわけです。
ユダヤ人は歴史的にずっと迫害されて生きてきた人種だったりします。
彼らは世界中に散らばって、住んでいる国に何かあれば、すぐに鞄一つで他の国に移動できるような、そんな教育を代々しているっていうんですよ。
他にも、韓国で以前通貨危機が起こった時、韓国の人は自国では生きていけなくなったので、世界に出て稼ぐようになったと。
そういうことが、これから日本でも起きうるぐらい、不安定になりますよ、ということですね。
すると、国家がだめになったとしても、こうしよう、というような覚悟や、準備というものはあった方がいいかなと思います。
私はずっと英語の本を読んでいて、読めるようになっていますが、そういうのも時代に合わせた準備だということですね。
今はインターネットがあるので、最低限、ネットで海外からも稼ぐ、というのも考慮するといいかと思います。
まとめ:これからしばらくは、不安定な世界になる
そんな風に、これからの時代はちょっとした変化で、世界ががらりと大きく変わる、そしてそれが次々と連鎖的に起こるという、不安定な時代になるかと思います。
そういう意味でも、「安定」とか「常識」なんてものは、これからは通用しなくなる……というか、むしろ手放した方がいいかなとも思ったりもします。
すると、時代の変化に合わせることができて、柔軟に生きることができるかなと。
ということで、今日は時代についてお話してみました。
今日はここまで~。