今日は、他人を変える方法についてお話ししてみましょうか。

まぁ私のことなので、「他人は変えられませんよ、自分を変えるのが先ですよ」というのが基本スタンスなんですが、その上で人を言葉で変えるには、どういう考え方をしたらよいのか、というのを説明してみましょうか。

ほら、例えば、「あの人、こうすればいいのに」ってよく思いますよね。

で、「こうすればいいよ」とアドバイスをしたとしても、ほぼ間違いなくその人は変わりませんよね。
よっぽど困っていたらそのアイデアに感謝して取り入れるでしょうけど、大抵は変わらないわけです。

なら、なぜ変わらないのか、どうすれば学ぶ(変わる)のか、その辺りを説明してみましょう。

 

「学び」とは「気づく」こと

結論から言うと、「学び」というのは、「気づき」のことなんですよ。

本人が、「あ、これってこういうことなのか」と気づけば、それが学びになるということです。

逆を言うと、そういう「気づき」がなければ、どんなに情報や知識を与えても、その人はその情報を使えないわけです。

なので、ただ単純に「こうすればいいよ」と人に情報を与えたとしても、相手がそれでどのようになるのか、自分にとってどう実際に役立つのか、それに「気づ」かない限り、変わらないわけです。

これが、ただ単純に「こうすればいいよ」と言っても、人が変わらない理由ですね。

じゃあ、人を言葉で変えるなら、「気づき」を誘発するように、言い方なり言葉なりを変える必要があるわけです。

 

言い方を変えると、人は変わる

言い方レベルで言うと、相手が自分を「こいつは敵だ」とみなしたら、アドバイスなんか受け入れませんよね。

戦いで、「死ねぇ!」と叫んで敵に斬りかかっても、敵は「アドバイスありがとう! 死にます!」って言う人なんかいないわけです(笑
考えてみると、全くもって無意味でしょ、敵に「死ねぇ!」って叫ぶのは(笑

それと同じで、言い方にとげがあったり、「あんたはそうだけど、でもね」という風に逆説の接続詞を使ったり、「だからあんたはダメなのよ」みたいに、相手に敵対するような態度だと、相手は意見を取り入れないと。

相手の立場になって、「そうだね。そしたら~」みたいに順接の接続詞を使って、「それがいいところでもあるよね」と、相手の味方になる態度が必要になるわけです。

 

言葉を換えると、人は変わる

そして、言葉レベルで言うと、ただ単純に答えを与えるよりも、相手に「答えさせる」方が、より気づきを誘発しやすいですよね。

そのために、「問いかけ」というのをするといいかと思います。

「こういう場合は、どうなるかな?」とか、「こうしたら、どうなるかな?」みたいに、相手に答えさせると。
すると、相手は自分で答えを導き出すことになるので、より「気づき」が得られやすいわけです。

そんな風に、言葉レベルでも、どういうアプローチで相手に気づきを起こすのか、工夫することで、人を変えられるようになります。

 

「詰め込み」も、即効性はないが、将来の役に立つこともある

ちなみに、「知識だけを与える」というのも、学習では無意味ではないんですよ。

特に小さい子には、詰め込み教育はそれなりに役立ちます。

例えば昔は、小さい頃に、意味が分からなくても、論語を暗唱させたわけです。
すると、大人になって、「あ、あれはああいうことだったのか」と、ことに触れて気づきが誘発されるわけですね。

特にそういう処世術の教えは、昔は詰め込みでまずは入れておくと、成長に従って「ああ、そうか」と理解してゆくわけです。
だから、詰め込みはそれなりにアリなわけですね。

ただ、これは、すぐにその教えは使えませんよ、ということです。
使えるようになるまでは、しばらくかかるということで、割り切る必要があるでしょう。

まぁ、本当は、「気づき」を与えるのが最高なんですが。

 

まとめ:人を変えたい場合、「気づかせる」というアプローチを用いるとよい

そういうことで、人を変えたい場合は、「気づかせる」というアプローチで考えてみるといいかと思います。

ただ単純に「こうしなさい」だけでは、人は変わりませんよ、と。

もっといいテクニックがあるでしょうと。
そのテクニックを身につけられれば、どんどん影響を与えてゆくことができるということです。

それは直接的なアドバイスでも、ブログや本のような媒体でも、役に立つかと思います。

そういうテクニックを磨いて、是非ともいい影響力を持ってくださればと思います。

 

今日のお話はここまで~。

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