劣等感のある人を見分けるのは、簡単だ。
その一つの特徴として、「ごめん」と「ありがとう」を日常的に言えないことがある。
「ごめん」は自分の過ちを認めることになるので、劣等感のある人は、普段は絶対にこれは言えない。
「ありがとう」も同様に、相手に感謝することは、相手に頼り、自分の不完全さを認めることになるので、これも言えない。
逆を言うと、劣等感を克服してゆきたければ、この二つの言葉を積極的に使うようにするとよい。
自分が間違っていることを認めることは、勇気が必要だ。
相手に感謝することも、勇気が必要だ。
勇気がない人は、その両者から逃げて、言い訳を重ねて、自分を正当化するだけ。
そういう人は、同じ過ちを何度も繰り返す。
一方で勇気がある人は、間違ったことは受け入れて、すぐに修正してゆく。
劣等感がある人は、「間違ったことを認めると、自分の価値は下がる」と思っている。
しかし現実では、「間違ったことを受け入れると、その人への評価は上がる」のである。
特に、徳のある人たちには、これは効果がある。
最初は小さなことでいい。「ごめん」と「ありがとう」を、勇気を持って使ってみよう。
すると、すーっと肩の荷が下りて、次第に楽に生きられるようになるのだ。