「小説家になりたい」、「シナリオライターになりたい」、「お金持ちになりたい」などと言うが、「成功する」って、どういうことだろう?
たとえ夢を叶えて小説家になったところで、たとえお金持ちになったところで、不幸なままの人はいる。
ここで少し、「成功」の考え方を変えてみる、そういうひとつの考え方を紹介してみよう。
成功を、毎日の時間の中で、「楽しく幸せな状態」をどれだけ過ごせたか、と考えてみるのだ。
例えば、1日に平均して30分ほど、楽しく幸せな状態を得られていたとしよう。
それが、一年後には、1日平均1時間に増やすことができた。
これを「1日に30分ほど、成功を増やすことができた」としてみるのだ。
すると、「1日にどれだけ幸せな状態でいられたか、その割合を増やすこと」が成功になる。
1日に、朝から晩まで幸せな状態であれば、それは完全なる成功だと考えるのだ。
なぜ、私たちは「~~になりたい」と思うのか。
それは突き詰めて考えると、「楽しく幸せな状態」を、できるだけ長時間過ごしていたいからだろう。
「~~になる」が目的ではない。
「楽しく幸せな時間」をどれだけ過ごせたかが、本質なんだ。
1年前と今とで、その「楽しく幸せな時間」の割合はどれぐらい変わっただろうか?
もし全く変わっていないのであれば、その人は、間違った成功を追いかけているということだ。
「楽しく幸せな時間」を増やすのには、ちょっとした工夫でそれをできる。
目の前のことを楽しむ工夫をすること、考え方を変えること、ないものよりも、あるものを数えること。
そういうことで、「楽しく幸せな時間」を増やすこともできるんだ。
すなわち、そういう「成功する」方法もある、ということだ。
わざわざ、「~~になるのが夢です」などと言わなくても、努力したり頑張らなくても、苦しまなくても、「楽しく幸せな状態」を増やすことはできる。
やみくもに走っている場合、少し考えてみよう。
自分はいったい、何を求めているのかを。
すると、目が覚めることもあるだろう。