元気ややる気、エネルギーを出したい場合、次のふたつが重要になる。

ひとつは、未来に希望を持つこと

もうひとつは、未来への希望を失わせるような、ニュースや情報を遠ざけること

 

希望は人に力を与え、絶望は人から力を奪う

エレン・ランガーという心理学者が、ラットを使った、このような実験を行った。

ラットを0℃の水に入れると、普通であれば、40~60時間ほど泳いで、そしておぼれ死ぬ。

しかしそのラットを水に入れる前に、人が手で捕まえると、ラットは最初の内はじたばたと抵抗して、逃げようとする。

そうしてしばらく捕まえ続けていると、ふっと、ラットは抵抗をあきらめる時が来る。

その、ラットが「何をやってもだめだ」とあきらめた瞬間に水に入れると、そのラットは、たった30分でおぼれ死んだ。

 

あきらめや絶望というのは、それほど強烈に、生命からエネルギーを奪う。

元気を出したい場合、まずは未来への希望を失わせるような、そんな不要なニュースや知らせを遠ざけよう。

自分の専門分野では悪いニュースは必要だが、それ以外の分野では、悪いニュースを遠ざけよう。

一番効果的なのは、テレビのニュースや討論番組を見ないことだ。

そこでは、「なぜ未来は悪くなるのか」を劇的に演出するばかりで、希望を持たせるような内容はほとんどない。

そのような、「お先真っ暗」な情報にいつも触れていたら、エネルギーが失われて当たり前だ。

40~60時間泳げるラットが30分でおぼれ死ぬように、私たちのやる気やエネルギーも、急速に失われてゆく。

 

一方で、希望はエネルギーの源になる。

私たちも、希望や可能性が見えた時に、元気になってやる気にあふれるのは、実体験があるものだろう。

大好きな人と初めてデートの約束をした時、身も心も若返り、やる気に満ちあふれ、未来が楽しみでしょうがないものだ。

実は、絶望も希望も、同じぐらい存在する。

ただ、テレビやニュース、週刊誌などで、絶望を「衝撃!」と演出する方がウケがいいので、それに触れる機会が多いだけなんだ。

それらの(専門分野以外の)悪いニュースを意図的に排除して、意図的によいニュースに囲まれるようにすれば、自然と希望は見えるようになる。

 

テレビを見ずに、よい本を読もう

誰が書いたのか分からないような記事を見ずに、信頼できる人の記事を読もう。

すると、エネルギーにあふれる状態になり、元気に楽しく、毎日を過ごせるようになるんだ。

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