今日は心理実験について、お話してみましょうか。
マシュマロ・テストっていう有名な実験があるんですよ。
これは、自制心を確かめる実験で、こんな内容です。
机と椅子以外に何もない部屋で、被験者の子どもを椅子に座らせて、机の上にマシュマロを一つ置きます。
で、「マシュマロは食べていいけど、15分食べるのを我慢したら、マシュマロをもう一つあげますよ」と言って、その子を部屋に一人にします。
すると、誘惑に負けて食べてしまう子と、誘惑に打ち勝って食べない子の2タイプが出ました。
そして、15年後ぐらいに追跡調査をすると、我慢した子の方が明らかに成績がよくて、しかも脳の機能は発達していたということです。
さらに30年後に追跡調査をすると、人生ずっと、そういう傾向があって、より満たされた生き方をしていたということです。
隠しカメラで見ていると、我慢できなかった子は、マシュマロに触れたりにおいをかいだりしていた傾向にあったようで。
一方で我慢した子は、顔を背けたり、窓の外を眺めたり、マシュマロを見ずにいた傾向にあったと。
食べた子と食べなかった子の比率は、2:1ぐらいで、誘惑に逆らえなかった子の方が多かったようです。(実験は中米で行われたようですが、これは国や土地柄で変化しそうです)
これは二つの意味で、参考になりますよね。
まずは、先を見通した行動をする方が、達成能力は高くなると。
で、「目先の安易な誘惑」からは、変に思考をそちらに向かわせずに、ぐっと目をそらす方がいいわけで。
目先の安定を求めると、後でツケを支払うことになるわけですね。
それが、「死ぬ時に後悔すること」で、「もっと楽しんでおけばよかった」みたいなことが代表格に出てくる原因になるんじゃないかなとも思ったりします。
もう一つの意味としては、「本当に欲しいものなら、積極的にその世界に触れる方がいい」ってことですね。
あこがれる生き方なら、それが本当に欲しいなら、どんどん触れなさいと。
すると、我慢できなくなって、飛びついちゃうわけですね。
「人生をダメにする誘惑」と、「人生を豊かにする誘惑」を区別して、ダメにする誘惑からは目をそらして、豊かにする誘惑を近くに置くと。
最近私は、不要なブックマークを全部削除したんですが、実際にすっきりしましたからね~。
「情報源がなくなる」と思っていたんですが、実は本を多く読むようになって、新たな情報源が生まれたんですよ。
つまり、一度捨てたから、新しくて良質な情報が入るようになったと。
ある人が、「両手にものを抱えたまま、新たなものを手に入れることはできない」って言っていましたが、まさにそれですね。
一度思い切って捨ててみると、望み通りの情報とかものがやってくるものなんですね。
いろいろと考えさせられる心理テストでしょ。
自分なりの解釈をしてみると、面白いかもしれません。
ってことで、今日はここまで~。