今日は、タイトルのようなお話をしてみましょうか。

「ゴール(目標)を持つと、周囲に起こるやっかいごとの量を減らせる」というお話です。

 

劣等感のある人は、「現状」が最高の状態になってしまう

なぜ、ゴール(目標)を持つと、やっかいごとの量が減るのか。

それは、劣等感を持つ人を見てみると分かります。

 

劣等感を持っている人とそうでない人の違いの一つとして、「失敗したくない」という思いがあるんですよ。

これはよく言うので分かるかと思いますが、劣等感がある人は、「失敗」イコール「自分は劣っていることを証明すること」ですからね。

でも実際は、失敗を経ずにうまくいかせることなんて、ほとんどできませんよね。

自転車だって、何度もバランスを崩しながら乗れるようになるわけですし、赤ん坊だって、何度もこけて、それで立ち上がるんですから。

 

でも、失敗を恐れるようになると、自然と「挑戦できない理由」を探し始めてしまいます。

そしてなんだかんだと理由をつけて、自尊心を保つ最良の道、すなわち「失敗をしない道」を選ぶわけです。

ですが、それは裏を返すと「何もしないこと」、すなわち現状維持ですからね。

失敗を恐れる人にとって最高の状態とは、常に「現状」なんですよ。

 

そんな人は、「いつもやっかいごとばっかり起こる」と感じるものです。

それも当然で、「現状維持を脅かすものは全てやっかいごと」になってしまうんですよ。

サラリーマンの上司でも、そういう人いるでしょ。

新しい仕事を持ってこられるとやっかいごと、いつもと違う方法で連絡されるとやっかいごと、成績が落ちてもやっかいごと、昇進しても面倒が増えてやっかいごと……みたいに、ぜーんぶやっかいごとにしてしまうわけです。

最高なのは、「現状」ですから。

だから、その人の人生にはやっかいごとしか起こらないと感じるわけです。

全てがやっかいごとになってしまうと。

 

ゴール(目標)を持つ人は、やっかいごとの量が驚くほど減る

そんな人でも、やっかいごとの量を減らすことができます。

それが、「こうなりたい」というビジョン、すなわちゴール(目標)を持つことですね。

「私はこうして生きていきたい。だからこうする」という理想の姿を持つ、ということです。

 

ゴールを持つ人は、何か出来事があったとしても、「この出来事を、ゴール達成に生かせないだろうか」と考えることができます。

全てを「ゴールを達成するかどうか」で判断するようになるからですね。

だから、やっかいごとのように見えても、それをいい方向に転じることができるわけです。

新しい仕事は、ビジョンに合っていれば大歓迎、でも合っていなければ却下する、みたいにシンプルに判断できるわけです。

 

ゴールを持つから、周囲で起こる出来事に対して、一つの判断軸を持って対処できるわけです。

すなわち、ゴールがその人の軸を作るわけですね。

すると、現状維持のように「全てがやっかいごと」から、多くの部分を「使える出来事」に転化することができるようになります。

 

「好き嫌い」を表明すると、やっかいごとの量が劇的に減る

ここまでは自分の中、解釈レベルのお話でしたが、ゴールを持つことで、周囲からやって来る「やっかいごと」の量も劇的に減らすことができるんですよ。

そして、嬉しくなることが次々来るようにもできます。

 

それはどういうことかというと、「私はこういう価値観を持ってますよ」と周囲に伝えておくことですね。

周囲に「私はこういうのが好きです」、「こういうのは苦手です」と表明するわけです。

すると、「あの人はああいう人だから」ってことで、その人に合った内容だけが入ってくるようになります。

 

実際、好き嫌いがはっきりしている人の方が分かりやすいですし、付き合いやすいですよね。

その人に依頼しやすくなりますし、その人に合うものをその人に持って行こうとするようになると。

それに、喜ばれるものを持って行けるようになりますからね。

例えば誰かが旅行に行ってお土産で悩んでいたとしても、「あの人、チョコレートが大好き」って分かっていれば、「お土産はこれにしよう」ってすぐに決められるでしょ。

だから、好き嫌いをしっかりと表明している人の方が、大好きな仕事や物事をどんどん引き寄せるわけです。

 

逆に、価値観を周囲に明確にしていない人、すなわち「好き嫌いを言わない人(言えない人)」は、付き合いにくいんですよ。

何を持って行ったら喜ばれるか、分かりませんからね。

そういう場合って、お土産選びでも、すっごく悩むでしょ。

こうして、好きでもないお土産がどんどん届いてしまうわけです。

お土産だけでなく、人も、仕事も、ぜーんぶ、好きでも何でもないことを引き寄せてしまうと。

 

だから、好き嫌いは表明しておくことが大切なんですよ。

ただし、ゴールそのものを周囲に伝える必要はありません

だって、ゴールを周囲に教えても、周囲はわざわざ「この依頼は、あの人のゴールに適合するだろうか」なーんて判断できないんですから。

まあ体育会系の人なら別に表明してもいいんですが、邪魔する人も出てきたりするので、あんまりゴールそのものを表明するのはオススメしません。

周囲に伝える必要があるのは、価値観、すなわち「好き嫌い」です。

で、その好き嫌いというのは、ゴールから得られるわけですね。

 

まとめ

だから、やっかいごとを減らしたければ、ゴール(目標)を持つことですね。

そして、そのゴールから得られる価値観(好き嫌い)を、周囲にどんどん表明していくことです。

すると、自分の中で、プラスの方向に転化することができるようになります。

その上、周囲はその人にいい仕事や物事を持って行きやすくなったり、プレゼントとか喜ぶものをどんどん与えるようになります。

 

そういう風に考えると、いい出来事を引き寄せられるかなと思います。

 

で、適切なゴール設定とかいうお話もあるんですけどね。

それはまたいつか、お話しましょう。

 

ってことで、今日は「ゴール(目標)を持つと、周囲に起こるやっかいごとの量を減らせる」というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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