今日は、人間心理についてお話ししてみましょうか。

なぜ男の子は「努力することは格好悪い」と思うのか、というお話です。

 

なぜ男の子は、努力を隠したがるのか

男の子って、努力を隠したがりますよね。

男の子が中学生とか高校生ぐらいになると、同世代への男の子に対して「なに必死になってやってるんだよ」っていう言葉をかけるようになるものです。

それは、相手を見下す言葉として使われるものです。

すると、「馬鹿にされるぐらいなら、最初から努力しない」みたいな男の子も出てきてしまうんですが。

じゃあ、なぜこんな風になるのか、そのメカニズムをお話ししてみましょう。

 

これは、とても単純な原理です。

男の子って、基本的に社会的な賞賛を求める生き物です。

簡単に言うと、「すごい」と言われたい生き物だということですね(笑

 

男の子は幼い頃から強さにはあこがれるものですよね。

で、12歳ぐらいから二次性徴が始まってくると、次第に「社会的な男性性」が出てきます。

その時期ぐらいから、次第に「社会において、力を発揮してゆきたい」と思うようになるわけですね。

それまでは、親とか社会から守られる側だったのが、次第に「守る側になりたい」と思うようになると。

 

「自分を強く見せたい」が起こす行動

で、社会性を持つということは、必ず他の個体(男性)と「比較」がされることになります。

なら、実力が似通っている者同士の間では、「できるだけ、自分を強く見せたい」という欲求が働きます

強く見せるほど、いいポジションを確保できますからね。

 

となると、男性社会の同世代間では、「努力せずにできる」というのが、一番賞賛されることになるんですよ。

一番能力があるように見えますよね。

次が、「努力してできる」になると。

最悪なのが、「努力してもできない」ですね(笑

 

なら、場合分けをすると、こうなっちゃうわけです。

「努力せずにできる」>「努力してできる」>「努力せずにできない」>「努力してもできない」

男の子にとっては、「努力してもできない」というのは、一番無能だとされて、ダメージが大きいわけです。

だから、「できずに馬鹿にされるぐらいなら、最初からしない」という、あきらめる道を選んでしまうと。

 

女性と異世代の男性が絡むと、事情が変わる

ただ、これは同年代における、男性社会での話なんですよ。

女性や異世代の男性が絡んでくると、少し事情は変わります

 

まずは女性から見てみましょうか。

女性側から見ると、男性的な「強く見せるための駆け引き」なんてものは関係ないわけです。

すると、結構事情が変わってしまいます。

女性から男性を見ると、実はこういう尺度しかないんですよ。

「努力している人」>「努力しない人」

シンプルでしょ(笑

 

ほら、少女漫画とかでも、よくあるでしょ。

主人公として少女がいて、恋人役として、同じクラスの青年がいたとしましょうか。

すると、主人公はその青年が一人で努力している場面に出会うんですよ。

朝に一人でランニングをしていたりだとか、部活後の体育館で、一人でバスケの練習をしていたりだとか、放課後の美術室で、一人で絵に向き合っていたりだとか。

そういうのを見て、「すごいな」と、ドキンとしてしまう場面って、純粋な恋愛物語の冒頭でよくあるでしょ(笑

恋人役の青年がだらけていて、主人公が「怠けてるねー」と言ってドキンと胸が高まるような少女漫画は、ないわけです(笑

 

それはやっぱり、女性側からすると、単純に「努力している方が、信頼できる」になるからでしょう。

「努力せずにできる」というのは、女性から長期的な視点で見ると、リスクが高いんですよね。

もしその能力が通用しなくなったら、終わりですからね。

いわば、「努力をしない男」ってのは、女性からモテないわけです。

「努力をする」というのは、女性ウケはいいんですよ(笑

 

また、異世代の男性が絡むことでも、事情は変わります。

というのも、異世代の男性とつるむと、どうしても圧倒的な力の差があるんですよね。

すると、「この人に比べると、自分はできないのが当たり前だ」となるから、同世代間のような「自分を大きく見せよう」という力が働かなくなるんですよ。

だから、男の子は年上の実力ある男性からは、素直に学べて、「あの人のように、自分もできるようになりたい」と、努力を求めるようになるわけです。

 

実際、そういう「実力ある年上の男性」に触れたら、男の子って目を輝かせるものなんですよ。

そして、自発的に「手伝いたい」とか、「自分もああなりたい」と思うようになります。

すなわち、あこがれというか、目標を持てるわけですね。

 

まとめ

そんな風に、男性社会の同世代間だけで見ると、確かに「最初から努力しない」は戦略としてはアリなんですよ。

ただ、女性社会からも見ると、答えはがらりと変わってきます。

さらには、男性社会でも、異世代で力のある男性が絡むと、もっと変わってきます。

 

すなわち、「馬鹿にされるぐらいなら、最初から努力しない」という男の子は、男の子同士だけでつるんで、しかも同世代の男の子としか接触がないから、そうなってしまう、ということです。

だから、女性的な価値観を教えてあげることと、異世代の男性(特に、圧倒的な力を持つ男性)と接触させることで、自然と強がりを捨てて、「自分もできるようになりたい」と感じるようになるでしょう。

 

そう考えると、男の子の逃げ癖は対処できるかな、と思います。

 

ということで今日は、なぜ男の子は「努力することは格好悪い」と思うのか、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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