イベントがあるごとに、何か宗教のお話をしてるような気もしますが(笑

今回は新年ということで、神道についてお話ししてみましょうか。
宗教そのものから、神社での参拝について説明してみようかと。

 

まずは、ちょっと宗教の起こりから説明してみましょうか。

2013年の時事・世相ベスト10でもありますが、2013年は伊勢・出雲が人気でしたよね。

今は情報通信やらが発達してすっごい科学万歳な世の中になってきていますが、同時に今は、全世界で宗教が大人気なんですよ。
キリスト教もイスラムも増えてますし、仏教も数は分からないものの、書店に行くとお坊さんが書いた本が最近目立つところに多く置かれるようになったんですよね。
5年前とか10年前と比べても、明らかに増えている感じで。

というのも、2000年前後ぐらいでヒトゲノム解析はブームになり、そして「この技術がありとあらゆる人の病を克服するんだ!」とか言われていたんですよ。
でも、その実用はまだまだ当分先だと分かってしぼんで。

そしてその後に脳科学が流行りましたよね。
でも脳科学を研究して分かったのは、「脳は私たちが思っているほど単純ではなかった」ということで、これもしぼんじゃいましたよね。

結局、科学が人の悩みや不安を解決するには、まだまだ当分かかりそうだと。
そういう背景もあって、ここ最近の「宗教ブーム」みたいなのがあるんじゃないかと思います。

パワースポットとか、流行ってますしね。

フランスの学者であるジャック・アタリが言ってましたが、「これからの宗教はレゴのように、自分にとって必要なものだけを取ってきて、うまく組み合わせて使う」というのがあって、私もそういうスタイルがこれから流行りそうな気がします。

特に日本人は、外部からいいとこ取りをして、自分の文化に組み込むのが上手いので、そういう風になるかなと思います。
実際、クリスマスにはキリスト教になって、大晦日の除夜の鐘では道教と仏教になって、新年の初詣では神道になって……と、すごい適応能力ですし(笑

 

ちなみに宗教っていうのは、私は人間が知性を持って「時間の概念」を手に入れたことに端を発しているのかなと思っています。

鳥とかもっと知性の乏しい動物は、「今」だけを生きているんですよ。
でも人間は、「昨日の続きに今日がある」っていう風に、「時間が連続である」と認識できるようになったわけです。

すると必然的に、次の二つの問いかけが出てくるものなんですよ。

それは、「今よりもっと前、世界の最初はどうなっていたんだろう?」と、「自分が死んだ後はどうなるんだろう?」の二つですね。

だから宗教で最初に出てくるのが、だいたい「世界創造」と、「死後の世界」なんですよね。
どの神話とか宗教でも、まず最初に来るのがこの二つでしょ。

そういうのから端を発して、教義とかは後付けで追加されてきたものだと。

 

そういうこともあって、神道は「古事記」と「日本書紀」がその宗教性に当たるわけです。

ただ、神道の特殊なところは、「教えがない」ことなんですよね。
礼儀やしきたりはあったとしても、教義がないと。

例えばユダヤ教で言う十戒みたいに、「あれをしてはいけません」「これをしてはいけません」というのがないわけです。

二礼二拍手一礼とか、お手水とかは、あれは「神様に無礼がないように」という目的のために作られたもので、無礼さえなければ別に形式にとらわれることはないんですよ。
ちゃんとお清めしていたり、その神社にいる神様に敬意を表現できれば、何だっていいんですよ。

なので、神道の本質から言うと、初詣とかでも、神社ではあんまり形式に縛られる必要はなかったりします。
ただし、その社にいる神様への敬意だけは忘れずに、後は厄払いしてお参りしましょうと。

ああいうのは、形式を作ることで、初めての人でも気楽にできるようにという内容ですので。

 

そんな風に、神道は堅苦しくはないものなので、気軽に行って「去年も一年、ありがとうございました」とその土地を守っている神様に感謝を伝えておくのもいいかもしれません。

私たちが神道にしっかり触れられるのも、初詣ぐらいですしね。

ということで、宗教と神道について、軽く説明してみました。

今年もよい一年にしてゆきましょう!

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