今日は、生き方のお話です。
ピークであえて少し落とすと、長期でぽんと上がる、という波の法則についてお話ししてみましょう。
最近の私は波でとらえることが好きなんですが、今日もそういう波のお話です。
頑張って続けるほど、急にできなくなる時期が来る
よく「これを続けたい」とか「これを習慣にしたい」みたいなこと、言っている人が多いじゃないですか。
「ブログを毎日続けるぞ!」とか、「読書を1日1冊、1年間続けるぞ!」みたいな。
でもそういうのって、頑張って続けるほど「急にできなくなる時期が来て、それで挫折して終わる」ということが多いものです。
そういえば、私はあまりそういう「続けるぞ!」というスタイルはしていなかったんですよね。
で、そうやって「続けるぞ!」と意気込まなくてもできる、別のスタイルがあるように思います。
それが、「一つの状態を続ける」ではなく、「変化に着目する」という方法です。
従来の「一つの状態を続ける」という発想
「一つの状態を続ける」というのは、状態に着目して、それを長く続けようとします。
「ブログを毎日続けるぞ!」とか「ずっとポジティブでいるぞ!」というのが、まさにその典型例です。
これは見た目で分かりやすいんですが、一つの状態を続けていると、少しずつ苦しくなりやすいんですよね。
だって、私たちも環境も、変化しているからです。
元気がある時は活動的になるけど、続けていれば疲れてきて、休みたくなるものです。
そういうのが短期、中期、長期と波のように重なり合っているので、変化する中で「同じ成果をコンスタントに出し続ける」、「同じ状態で居続ける」としようとすると、いろいろ無理が出やすくなります。
「変化に着目する」というスタイル
その場合、「変化に着目する」というのもいいように思います。
これは、変化に合わせてライフスタイルを作るわけです。
言うなれば、「元気になったら活動して、休みたくなったら寝る」という風に、波やリズムに合わせるスタイルですね。
例えばブログでも、「朝に元気がある時にブログを書いて、夕方に休みたくなったら休む。この波(リズム)に乗る」という風に、ライフスタイルを作るわけです。
すると、毎日元気な時期にブログを書けて、休みたい時に休めるので、「頑張るぞ! 続けるぞ!」と無理をせずとも続けられると。
こういう「変化に着目する」というのは、見た目では分かりにくいんですが、波をうまくとらえられると、とてもうまく調子に乗れます。
波の感覚が分かると、状態の予測ができる
そしてこういう波の感覚が分かると、状態の予測ができるので、未来に対する対策をしやすくなるんですよね。
特に、ピークに対する解釈が変わります。
変化に着目すると、ピークを「理想の状態」ではなく、「危険信号だ」と認識できます。
というのも、「そろそろピークだな」と分かると、「そろそろ下り坂に入る。対策しなきゃ」みたいに、いろんな事前準備ができますからね。
その場合、そういう予測を用いることで、「ピークでは、短期であえて少し落とすことで、長期でぽんと上がる」というテクニックを使えるようになります。
これは波の性質を利用して、うまく上昇を作る一つのコツになります。
「ピークであえて少し落とす」という発想
これは文字通り、何かをうまく行かせたい場合、「ピークが来たら、短期であえて落とす」ということです。
すると、少し落ちる波ができるので、しばらくするとその反動でぽんと上に飛び出す、というイメージです。
たとえて言うなら、「活動的になりたいなら、あえて少し、疲れる前に休んでみる」みたいなものです。
普通は、「ポジティブじゃなきゃ。活動しなきゃ。休んじゃダメ。休むと損しちゃう」ですよね。
それどころか、特にピークが来て絶好調の時ほど、「活動するほど利益が出る」という感覚になるものです。
他にもそういう感覚だと、もしそのまま衰退が始まった時期になると、「もっと頑張らなきゃ。少し前まではもっとできていたから、自分はもっとできるはずだ」と、焦りを覚えて頑張ろうとするものです。
そして、ピーク時や衰退が始まった時期でも、「ポジティブに走り続ける方がいい」と、全速力で走ろうとしてしまうんですが。
「ピークだから、少し休もう」というものの見方
でもそこで、あえてわざと休むわけです。
「ピークだから活動しよう」ではなくて、「ピークだから、衰退が始まっているから、少し休もう」というものの見方です。
これは「休む」だけでなく、「あえて損をしておく」、「ネガティブな部分も受け入れておく」、「無駄を受け入れる」みたいなこともありうるでしょう。
そしてそんな風に少し「落とす」と、早めに疲れが癒えて、元気が戻ったり、新たなアイデアや発想が出てくるんですよ。
なら、ピークから少し落ちただけで、その後にまたぽんと上がるサイクルができます。
こうして、波の性質を利用して、ふわっと上昇する感覚ですね。
状態を見るのではなく、変化をとらえることで、こういう芸当ができるようになると。
うまく波に乗ろう
これは自分の調子を整えるだけでなく、未来予測をしたり、世の中を把握したりと、いろんなことに応用できます。
例えばブームでも、多くの人がピークを「理想の状態だ」と判断して、ブーム時の値段が高い時に、膨大な借金をして投資をしてしまいます。
そしてブームやバブルが崩壊して、「後には膨大な借金が残ってしまった」ということが多いように感じます。
でもそこで、変化に着目すると、ピークを「危険信号だ」と認識できます。
すると、休む準備ができたり、余裕があるうちに撤退を始められます。
そういう予兆を得られるので、衰退する時の焦りもないし、うまく次の波に乗れるわけですね。
まとめ
なので、状態で見るのではなく、変化をとらえる感覚で生きてみるのもいいように思います。
「なかなかうまくいかない」というのは、波に乗れていないからですよね。
それは、波やリズムの感覚が狂っているからだと言えるかもしれません。
そこで、波でとらえて生きてみると。
そのために、私がよく言う「陰と陽」とか、「ポジティブばかりでなく、ネガティブも同じように受け入れる」という感覚を持つのもいいでしょう。
「あえて落とす」とか、「短期で落とす」というのも、効果的なことがあるわけです。
特に、「絶好調の時に、あえて落とす」、「ブームの絶頂期に撤退して、利益を確定する」みたいな普通では考えられないことも、結構できるようになります。
すると、ピークに対する解釈も変わります。
「いつも波に乗れない。むしろ落ちる波ばかりに乗って、上がることを渇望する」というマイナスのサイクルから抜け出せます。
こうすることで、うまく波やリズムに乗れるかもしれません。
ということで今日は、ピークであえて少し落とすと、長期でぽんと上がる、という波の法則についてお話ししてみました。
今日はここまで~。