今日は、生き方のお話です。

「ストレスはないが、満足が得にくい環境」ほど、実は感謝を持ちやすくなるのかも、というお話です。

 

小さな小屋で、アラスカの冬を過ごす動画

ちょっとした興味深い動画があったので、ご紹介。(英語のみ、日本語字幕もなし)

 

内容はというと、「アラスカに建てた小屋で、冬を暮らそう」という、キャンプ動画に近いものです。

この方は女性ですが、キャンプとかが好きで、夫婦でそういうキャンプやら旅をしているようで。

で、上記の動画では、女性と飼い犬1匹で、厳しいアラスカの冬を過ごしている風景が味わえます。

 

いろんな生き方がある

こういうのを見ると、「いろんな生き方があるんだな」と実感したりします。

だって、普通は「便利で、ものがたくさんあるほど豊かだ」というのが常識でしょ。

 

でもこの女性の場合、「不便で簡素でも、自然に生きるほど豊かだ」という感覚なんですよね。

だから、普通の人からすると「落ちぶれている状態」が、この女性にとっては「豊かな状態」だと言えるでしょう。

 

実際にキャンプ活動なんて、一般的な価値観からすると、「なんで家じゃなくて、みすぼらしいテントで寝るのがいいの?」って感覚でしょ。

「鉄筋コンクリートで守られた頑丈な家で、柔らかくて大きなベッドで寝るのがいいんじゃない」みたいな。

だけど、そこには確かに「自然に触れられる」とか、「自由でいられる」、「工夫ができる」みたいな楽しみがあるわけで。

 

人間関係と物質、どちらにストレス耐性を持つのか

ある意味、「人間関係と物質、どちらにストレス耐性を持つのか」で、生き方が変わるように思います。

 

その場合、「人間関係へのストレス耐性が強く、物質的なストレス耐性に弱い人」ほど、都会の生活が合うように思います。

それは都会ほど、人間関係のストレスを抱えやすいけど、物は多くあるので、物質的なストレスは感じにくくなるからですね。

 

一方で、「人間関係のストレスに弱いけど、自由が好きで、工夫も好き。ものが少ないのも、さして気にならない」というタイプの人ほど、こういう簡素な生活の方が合いそうに思います。

こういうキャンプ的な生活や、自由な田舎暮らしの場合、「物質的な豊かさは少ないけど、自由にできる」という状態です。

つまりこういう生活ほど、物質的なストレスを抱えやすいけど、人間関係のストレスは感じにくいと。

簡単に言うと、「のびのびと、自分の良さを発揮して生きられる」ということです。

 

比較がない環境だから、感謝ができる

その上、こういう簡素な生活だと、感謝ができるんですよ。

実際に上記の動画でも、食事を食べる前に、女性は「この食事を与えてくれてありがとう」と神に祈るわけです。

しかも簡素なサンドイッチだけでも、十分においしく味わえると。

それはきっと、アラスカの冬という厳しい環境で、満足にものが得られないからこそ、「食べ物がある」ということに感謝できるんだろうと思います。

 

逆に都会の場合、ものがたくさんあるからこそ、周囲と比較してしまうんですよね。

「どうして自分には簡素なサンドイッチしかなくて、周囲は豪勢なレストランで食べられるんだ」みたいに感じてしまうんですよ。

実際にそういう場で「感謝しなさい」と言われても、自分だけが理不尽に不遇な状況に置かれている場合、なかなか感謝できないものです。

 

ある意味、「不平等感」というのは、一種の人間関係のストレスだということですね。

そしてそれは、「感謝」よりも影響度が強いのかもしれません。

 

まとめ

なら、そういう人間関係のストレスに弱い場合、そこから距離を取る生き方もいいんじゃないかと思ったりもします。

都会でゴージャスに、ものや人々の羨望に包まれて生きるのがすべてではないと。

人間関係のストレスから距離を取って、のびのびと不便な環境で生きることもできるんですよね。

 

もちろん不便なので、自分でいろんな細々とした作業をしなきゃいけないかもしれません。

上記の動画でも、薪割りとか、火起こしとか、自炊とか、掃除とか、小物作りとか、いろいろ日常で「生きるための活動」が必要になります。

 

だけどそういう細々とした作業も、工夫も、キャンプのような生き方では面白いものです。

だって、それは自分の生活に必要だし、それをすればダイレクトに自分の生活がよくなるからで。

 

それに、感謝ができるんですよね。

簡素な食事でも、小さな小屋でも、逆に「与えてくれてありがとう」と感謝ができると。

それは周囲に人間関係のストレスがないから、理不尽を感じずにすんで、感謝の気持ちがわき起こるのかもしれません。

 

そういう「感謝を味わう生き方もある」と分かると、より自分に合う生き方を選べるかもしれません。

 

ということで今日は、「ストレスはないが、満足が得にくい環境」ほど、実は感謝を持ちやすくなるのかも、というお話でした。

今日はここまで~。

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