今日も今日とて、精神的なお話です。
今日は、内向型の人は、「思いついたら即実行」の方がよさそう、というお話をしてみましょう。
内向型の「約束の日が近づくと、不安になる」という症状
興味深いツイートを見つけたので、ご紹介。
内向的な人によくある「約束の日が近づくと憂鬱になる症状」についてまとめてみた。 pic.twitter.com/jqvcNHyhUO
— 橋本ゆの (@riko3_) July 23, 2017
内向型のあるある
内容はというと、内向的な人が「約束日の前」になると、なんかやたら不安に襲われる、というものですね。
特に、約束の日の前夜とか、ものすごく不安になったり、リスクを考えてしまいますよね。
でも、当日になってその日を過ごすと、全然そんな不安やリスクは起きなくて、「あれだけ不安になったのは何だったんだ」みたいな(笑
これ、内向型の人にとっては、もうあるあるでしょ。
私も「まさに!」と、思わず笑っちゃったんですが(笑
「不安になりすぎる」という問題
実はこの「不安になりすぎる」という性質が、よく私たちの足を止めているように思います。
例えば、新しいことをしようとしても、ためらってしまうことがよくありますよね。
「あの店に入ってみたい」とか、「あれをやってみたい」、「あの人と話をしてみたい」とかあっても、なかなか勇気を出せずにためらってしまったりとか。
それとか、電話しなきゃいけないことでも、ついつい先送りにしてしまったり。
そして、ずっと「電話しなきゃ、電話しなきゃ……」と悩んで、何時間も物事に手がつかず、意を決して電話してみると、拍子抜けするほどすぐに終わった、みたいな(笑
そういう恐怖とかためらいが、私たちのワクワクをせき止めて、私たちを現状にとどめてしまっているように思います。
じゃあ、どうすれば、そういう「不安になりすぎる」という問題を解決できるのか。
それが、今日の本題でもある「内向型の人ほど、思いついたら即実行をしよう」という内容になります。
なぜ予定に対して、不安になりすぎるのか
まずは、なぜこんな現象が起きるのかを説明してみましょう。
それは、内向型の人ほど、リスクに対して敏感だからですね。
だから、「予定」にするほど、無駄に過剰なリスク対策をしてしまうわけです。
内向型と外向型の違いというのは、一言で言うと「刺激への感度」で決まります。
内向型の人は刺激に対して鋭いので、リスク対策に能力を発揮するんですが、ストレスに弱くなります。
だから、内向型の人ほど「これも用意しとかなきゃ、あれも持って行った方がいいかな」と準備しすぎる傾向にあります。
そして何かあれば、「対策していてよかった」と安心します。
でもその反面、「これ、対策するだけ無駄だったな……」という取り越し苦労が山ほどあると(笑
例えば高校時代でも、雨が降らないと分かっていても、なんか置き傘を学校に持って行きたくなったでしょ(笑
逆に外向型の人は、刺激に対してニブいので、ストレスには強くても、リスクを感じにくいわけです。
だから外向型の人は、「なんくるないさ」とやたらと楽観的で、でも当日になって「これがない!」と慌てるタイプになります(笑
高校時代でも、「お前、朝の時点で降りそうだったし、天気予報であれだけ『午後から雨になる』って言ってたやん!」と突っ込んでも、当の本人は天気予報すら見ていないと(笑
すると、「予定」というのは、内向的な人にとっては大きなストレスになると分かります。
だって、予定って、自分にはどうしようもない要素でいっぱいですからね。
だから、無駄にリスク対策能力を発揮してしまって、「あれが起きたらどうしよう、これが起きたらどうしよう」と不安になってしまうわけです。
クリエイティブなことは、予定を立てにくい
本来、内向型の人は、「予定」を持たない生き方をしていたんじゃないかな、と私は思っています。
内向型の人は、クリエイティブなことをするのに向いています。
独自の価値観を持って、「こっちに行きたい」と、今まで誰も踏み込んだことのないことをするのに向いていると。
そういう場合、「予定」なんて立てられません。
だいたい「予定」というのは、単調作業であるほど立てやすく、未確定要素が多くあるほど立てられなくなるものです。
で、クリエイティビティーを発揮しなければできないことって、基本的に未確定要素ばかりです。
しっかりとした予定を立てられるのは、単調作業ばかりで済ませられるだからですね。
例えばデザイナーでも、プロは「納期まで厳守が絶対」って言いますよね。
それは、クリエイティブなことをしているように見えて、実は単調作業の要素があるからそういう見積もりができるわけです。
「経験的にこれぐらいできると分かっていること」は、単調作業です。
「これをすれば、できそう」と、過去の経験を利用できるからですね。
クリエイティブなことが好きな人ほど、予定を嫌う
でも、本当にクリエイティブなことをしている人ほど、予定や目標日程を無意味だと感じます。
すなわち、クリエイティブなことが好きな人ほど、予定を嫌うわけです。
だって、どんな問題が起きるかすら分からないんですからね。
前人未踏で、地図すらない山に、「ここまでをこの日程で、ここまでをこの荷物で達成する」なんて、うまく見積もりできるはずがありません。
例えばエジソンが、「今の私には発想すらできていない電球について、1年後までにアイデアを思いついて、2年後までに発明完了する」なんて、できるわけがないと(笑
だから、予定や目標に時間を割くよりも、さっさと行動してフィードバックを得た方が効率的だと分かります。
で、予定に追われるのではなくて、「目標達成を追いかける」という発想になります。
誰も踏み込んだことがない場所を切り開くことになるので、「この方向に走ってきて、ようやくここまで来た」という感覚ですね。
だから、予定に「追われる」という他者からの圧迫よりも、自分から目標達成を「追いかける」という感覚です。
まとめ
そういうこともあって、内向的な人ほど、予定を入れずに、どんどん「思いついたら即実行」の方がいいように思います。
変に予定にしても、無駄にリスク対策をするだけですしね。
それに、そもそも前人未踏の場所や、全くの未経験の場所は、考えたって無駄ですからね。
さっさと足を踏み込んで、そこからフィードバックを得る方が、効率的ですし、不安も少なく、どんどん行動できるでしょう。
すると、楽しみながら、行動力もついて、新しいことを身につけてゆけるんじゃないかと思います。
ということで、今日は内向型の人は、「思いついたら即実行」の方がよさそう、というお話をしてみました。
今日はここまで~。