今日は精神的なお話です。
「自分には既にファンがいた」と気づくためのお話です。
「自分には既に、ファンがいたんだ」という気づき
とある漫画家志望の方とやりとりをしていて、そのお方が素晴らしいことを言っていたのでご紹介。
自分が中学生のときにノートに描いたマンガも、熱狂的なファンに
なってくれた子が一人だけいたのですが、他のみんなには酷評されて
「このままの自分ではマンガで成功できない・・・」と思い
その後は苦しみながら描いてしまっていました。今思えば、一人でもありのままの自分を認めてくれる人がいてくれたのは恵まれていました。
よく考えたら、自分はすでにマンガでファンを作ることに成功していたんですね。
これ、素晴らしい気づきですよね。
「自分には既に、ファンがいたんだ」という気づきですね。
「ファンが1人でもいるか」、それとも「ファンが1人もいないか」
多くの人が、「ファンがどれだけいるか」ということに注目するじゃないですか。
でも私の場合、次の2種類でしか区別していません。
それが、「ファンが1人でもいるか」、それとも「ファンが1人もいないか」です。
それ以外の違いは、些細なことでしかありません。
実は、メジャーな雑誌とか映画で成功してすごい売り上げを挙げていて、追っかけがあるような人でも、「ファンが1人もいない」という状態はあります。
これは正確に言うと、「自分にファンがいることに気づいていない」とも言えます。
それは劣等感から「ありのままの自分とは違う自分」を演じているので、「自分の本当の姿を見せたら、誰も自分を好きにならない」と思い込んでいるような人です。
そういう状態だと、どんなに成功しても、どんなにチヤホヤされたとしても、心が満たされることはありません。
なぜなら、「周囲は『演じている自分』を好きなんだ」と思うからですね。
そして、成功すればするほど「ありのままの自分」を出せなくなって、出しても受け入れられなくなって、どんどん孤独になっていきます。
成功が、その人を孤独にするわけです。
ファンを実感できれば、その数はどうでもよくなる
逆に、本当のファンが1人でもいれば、「世の中には、ありのままの自分を受け入れてくれる人がいる」と実感で分かります。
すると、「その人のために作ろう」と思えるようになるんですよね。
これは、ファンの数が1人だろうが100人だろうが、1万人だろうが、変わりません。
「この世の中には、ありのままの自分で喜んでくれる人がいる」
これが実感できれば、数なんてどうでもよくなります。
だから、ファンがいる人は、目の前の人を喜ばせることに集中できるわけですね。
ありのままの自分を受け入れてくれるファンだから、ファンを大切にしたくなると。
そんなときに、「自分のレベルがどうこう」とか、「権威者から認められたい」なんて、どうでもよくなります。
ただ必死に、今の自分にできることをするだけです。
逆に、ファンがいない人ほど、「もっとファンが欲しい」、「もっとフォロワー数が欲しい」、「もっと知名度が欲しい」、「もっと販売部数が欲しい」などと思うようになります。
そして、応援してくれるファンが見えなくなってしまうわけですね。
ほとんどの人に、既にファンがいる
で、実はほとんどの人に、既にファンがいます。
ただ、それに気づいていないだけです。
実は誰でも、今までちょっとしたことで人を助けていたりするんですよ。
それはあまりにも自分にとっては「当たり前にできること」なので、自分が特殊な力を持っているとは自覚がないんですよね。
時にそれは、自分にとって「これは欠点だ」と思い込んでいることになるかもしれません。
欠点を持つことが、誰かの救いになっていたりするんですよ。
例えば私は人に指示されるのが嫌で、集団行動ができない人です。
でも、そんな欠点を持っていても、「あやえもさんのように生きていいんだ」と分かれば、同じように集団行動ができないタイプの人でも救いになりますよね。
そういうのって、自分で気がついていないだけで、実は今まで多くの人を支えていたり、助けているものなんですよ。
本当のファンは、遠くから支える
そして、ファンはあこがれていればいるほど、最初は遠くからあこがれている人に接します。
これは恋と似たようなもので、恋をしたからすぐに「好きです! 私のためにこうして!」とは言わないですよね(笑
最初は相手を思いやって、相手の邪魔にならないように、でもこっそりと応援しているものです。
逆に、いきなり「好き好き愛してる!」みたいな人って、だいたい熱しやすくて冷めやすいタイプで、すぐに他に移っていくものですよね。
成功していなくても、有名でなくても、力がなくても、欠点ばかりでも、私たちにあこがれている人は必ずいます。
「自分には、持っていて当たり前だと思っている能力がある。だけどその能力を持っていない、自分よりも弱い人」というのは、どこにでもいるんですから。
そんな人にとっては、私たちのように力がある人は、あこがれの対象になり得るわけですね。
まとめ
なので、「ファンの数がどれぐらいいるか」なんて関係ありません。
重要なのは、「ファンが1人でもいるか」、それとも「ファンが1人もいないか」です。
その実感があるかどうかだけです。
権威者に認められようとしている状態の人ほど、「ファンが1人もいない」という傾向にあります。
逆に、分かち合う人ほど、ちゃんとファンが見えているように思います。
「今の自分でも、できることがあるんだ。喜んでもらえるんだ」と分かれば、その瞬間に「権威者から認められたい」なんてことはどうでもよくなります。
すると、目の前の人を喜ばせることができて、ファンがいることを実感できて、そこからいいサイクルに入れるかと思います。
ということで、今日は「自分には既にファンがいた」と気づくためのお話をしてみました。
今日はここまで~。