今日は、考え方のお話です。
行き詰まったときは、「どうしたらいいか」よりも「世の中はどうなっているのか」を考えてみよう、というお話です。
今日のお話は、今までとはちょっと違ったアプローチの話になります。
「お先真っ暗」な状況を、どう打開するか
「もうお先真っ暗だ」とか、「もうダメだ!」っていうピンチな状況って、よくありますよね。
どうあがいても売り上げが上げられなかったり、売り上げが先細りになっていったり、自分の才能に限界を感じたり、モチベーションがどんどん落ちていったり。
こういう場合、「どうしたらいいんだろう?」って、打開策を見つけようとするじゃないですか。
特にこのブログを見ている方は、自分を変えるタイプの人が多いので、「どうしたらいいんだろう?」と試行錯誤をする人が多いわけです。
私自身、ずっと「どうしたらいいんだろう?」と考えて、「試行錯誤するしかない」と思っていたんですよ。
このブログでも、「多くの矢を放って、当たったものに集中すればいい」とか説明してましたよね。
でも、そのアプローチを使ったとしても限界があって、打開できない状況は多かったんですよ。
というのも、新しい分野とか、今まで未経験だけど興味のある分野を、なかなかリストアップすることができないわけです。
すると、どうしても「今までやっていたことを、もっと頑張る」になってしまいやすいと。
じゃあ、そんな風に行き詰まったとき、どうすればいいのか。
それが、今日紹介する「どうしたらいいか」よりも「世の中はどうなっているのか」を考えてみよう、というお話です。
これは私がこの半年で得たものの中で、一番インパクトがあった内容になります。
そして、今まで提案していた方法論よりも、さらに効果のあるアプローチになるかと思います。
「どうしたらいいか」よりも、「なぜそうなるのか」
先日も触れましたが、私はこの半年、金融業界という新たなジャンルに参入していました。
そこでド素人の状態からいろいろ学んでいたんですが、とある方からこう教わったんですよ。
「金融相場では、『どうしたらいいか?』とは考えない方がいい。
それは思考しているように見えて、実は何も考えていない。
それで得られた手法を使ったとしても、確信を持って間違える。
そうではなくて、『なぜ、そうなるのか?』と相場の本質を知りなさい。
すると、答えは見えてくる」
この教えの意味を知ったことが、私にとって今年一番インパクトがあった内容でした。
「自分を変えなさい」という教えの限界
私も最初は、これが何を言っているのかさっぱり分からなかったんですよ。
世の中では、よくこう言いますよね。
「他人は変えられない。だけど自分は変えられる。だから、どうしたらいいかを考えなさい」みたいに。
それとか、「『どうしてこうなったんだ』と嘆いても、過去は変えられない。だから『この状況を変えるには、どうしたらいいか』と未来を考えなさい」みたいに。
だから、私も最初は「原因よりも、自分の行動とか対策の方が大切じゃないか」、「どうしたらいいかを考えるのが大切じゃないか」と思っていたわけです。
でも、こういう「自分を変えなさい」という教えには、限界があるんですよ。
というのも、「どうしたらいいだろう?」って考えている時点で、自分の中でとりうる方法は全て試しているからですね。
有効そうな方法があるのであれば、「どうしたらいいだろう?」なんて考えませんからね。
自分の中に有効な方法がないから悩んでいるのに、それなのに自分の中から解決策を導き出そうというのは、無理があって当然です。
そりゃ、「今までしていた(うまくいかない)手法をもっと頑張る」という、現状維持な方法に帰結して当然ですよね。
「世の中はどうなっているのか」を知る、ということ
そうではなくて、「なぜ、そうなるのか?」、すなわち「世の中はどうなっているのか」を知りましょうよ、ということです。
より正確に言うと、「世の中は、どういう仕組みで動いているのか」、その本質を知る、ということです。
これは、機械を修理することを考えると分かりやすいかと思います。
冷蔵庫でも洗濯機でもエアコンでも何でもいいので、家電が壊れて動かなくなって、修理屋さんを呼ぶこともできず、自分で修理しなければならなかったとしましょうか。
すると、ここでいきなり「どうしたらいいか?」を考えると、どうでしょう。
例えば冷蔵庫に問題が出た場合、自分の中に知識がないので、「たたいてみる」とか、「衝撃を与える」ぐらいしかできませんよね。
自分の中に答えがないので、どんなに考えてもダメなんですよ。
そうではなくて、「冷蔵庫はどういう仕組みで動いているのか」を考えるわけです。
すると、「コンプレッサーが空気を圧縮して送り出して、その圧縮した空気を冷却器で冷やして、モーターで冷気を回しているんだ」とか分かります。
なら、「これは動いているから、この辺が問題かな?」とか分かりますよね。
それは、冷蔵庫の本質を知ったから、新たな道が見えたわけです。
世の中のメカニズムを知ると、新たな道が見える
これと同じで、これを世の中のレベルで考えてみましょうよ、ということです。
私たちは、「お金持ちになりたい」とか「豊かになりたい」って思いますよね。
でも、世の中では不労所得を得て豊かにいるお金持ちもいれば、朝から晩まで働きづめでもお金がない人たちもいるわけじゃないですか。
年収300万円の人と、年収3000万の人、年収3億の人とがいたとして、年収3億の人が年収300万の人の100倍働いているかというと、そうではないですよね。
おそらく年収300万円の人が一番長時間単調作業をして、年収3億の人が一番知恵を使っていることでしょう。
なら、「世の中はどういう構造になっているのか?」、その本質を知ることです。
世の中の構造と本質が分かれば、お金はどう動いているのか、人はどう動いているのか、会社や社会はどう動いているのかが分かります。
すると、冷蔵庫の仕組みを知って対処するのと同じように、「あ、私はここに行けばいいんだ」、「これを学んで、これを実現できればよさそうだ」と分かります。
世の中の本質を知る、ということ
例えば収入を得る方法にしても、ほとんどの人が「雇われて給料を得る方法」しか知らないじゃないですか。
でも、雇われる側がいるなら、雇う側もいるわけです。
なら、「雇って収入を得る世界」もあるんですよね。
それとか、その上には「所有して収入を得る世界」もあります。
人間関係にしても、「生まれ育った家族間、地域、職業層での人間関係」しか知らないものなんですよね。
お金の使い方とか、あこがれるもの、生き方にしても、同じです。
私たちは、普段からとても小さな常識の中で縛られてしまっているわけです。
でも、その世の中の構造と本質に気づけば気づくほど、「ああ、今までの自分は、こういう常識に縛られていたんだ」と分かってきます。
「ここから出てもいいんだ」と理解できます。
すると、「こうやって生きてもいいんだ」と、打開策が見えてくるわけですね。
すなわち、新しい世界へと踏み出せると。
まとめ
そういうこともあって、行き詰まったときは「世の中はどうなっているのか」を考えてみることをおすすめします。
「どうしたらいいんだろう?」と悩んでも、なかなか新しい分野が見えないことがあるものです。
そんな場合、少し面倒でも「自分を取り巻く世の中は、どういうメカニズムで動いているんだろう?」と、その本質を見てみることをおすすめします。
すると、世の中が見えれば見えるほど、打開策が見えるんじゃないかなと思います。
この「世の中のメカニズム」についてはいろいろあるので、おいおい語ってゆければと思います。
ってことで今日は、行き詰まったときは、「どうしたらいいか」よりも「世の中はどうなっているのか」を考えてみよう、というお話でした。
今日はここまで~。