今日は、精神的なお話です。
「自分の内側にある、魂の叫びを聞こう」、というお話です。
ビジョンがない場合、ビジョンを調達してくればいい
昨日の記事で、「ビジョン次第でいろんなことができる時代になった」って触れましたよね。
でも、中には「私は何を作りたいのか、分からないんです」とか言う人もいるんじゃないかと思います。
もしくは、何かをしようとしても、なかなかモチベーションが上がらなかったり、すぐにやめちゃったり。
そういう場合、どうすればいいのか、というお話です。
まぁ、本当にビジョンがない場合、他の人のビジョンに乗っかればいいかと思います。
「全ての人がビジョンを持たなければならない」ということもありませんからね。
例えばビジョンを描いて指揮するリーダータイプもいれば、軍師のように、ビジョンを元に戦略を立てるのが向いている人もいるものです。
それとか、漫画家の場合、全ての漫画家が自分でストーリーやキャラクターを作る必要はないものです。
ストーリーが作れないならストーリーをもらってくればいいし、キャラクターが作れないなら二次創作でもいいと。
「なければ、他から調達してくればいい」、これぐらいシンプルなのがいいですよね。
ビジョンを描くのが得意な人もいる
世の中には、ビジョンを描くのが好きな人もいます。
実際に私とか、ビジョンを描くのが好きなので、もう「この人はこういうのをすればよくなるのに!」とか、よく思うんですよ。
例えば楽器の演奏がうまいのに、いまいち世界観を出せない演奏者がいたら、もう口を出したくてしょうがなくなると(笑
「違う、そこはこういう曲で統一して、もっとこういう時間単位で曲組みで構成して、その楽器ならこういう電子機器を採用して、こうパフォーマンスして、見る側にこう感じさせて、こう盛り上げるんだ!」みたいな。
そういう完成像が、見えるんですよね。
でもまぁ、それはある意味私好みの世界観で、その人の表現したい世界観とは違いますからね。
なので、変に口を出すのはアレなので、結局言わないで終わるんですが。
それでも、ビジョンが見える人というのは、結構いくらでも「こうすればいいのに!」というのが見えるものです。
そういう人を見つけて利用するのも、いいかもしれません。
「ビジョンがない」ではなくて、「ビジョンを聞けない」
でも、たいていの場合、そうやってアドバイスを得ても、「う~ん、なんか違う」と感じるものなんですよ。
そして、他者からのビジョンを得ても、モチベーションが上がらないし、何も変わらないと。
じゃあ、なぜそう感じるのか。
それが、「ビジョンがない」ではなくて、「自分の内側から起こるビジョンを聞けない」ということじゃないかと思います。
ビジョンがないのではなくて、内なる声を聞けないからなんだと。
そういう状態の人に共通するのが、「見た目や形、他者からの評価を気にしすぎる」、ということですね。
ある意味、「きれいなものを、きれいに仕上げなきゃいけない」と思っている、とも言えるかもしれません。
そうじゃなくて、私が提案するのは、「今はまだ価値のない醜いものを、きれいにスマートに仕上げよう」というイメージです。
その根底にある素材は、「理解されないもの」という、どちらかというとマイナスだったり、ネガティブのようにとらえられるものです。
「ゴミやクズを、美しく仕上げる」という興奮
ある意味、「ゴミやクズと呼ばれるものを拾ってきて、美しく仕上げましょうよ」ということです。
こういうのって、ある種の興奮があるんですよ。
例えば、「プロのスタイリストが、街にいる地味でさえない子を引っ張ってきて、見事な美しさに変身させる」みたいなのって、とても面白いですよね。
「あんな地味でさえない子が、こんなにも輝くなんて!」とか分かると、なんかもう世界が変わって、強烈なアハ体験とか、目からウロコ体験を得られるものです。
それを、自分の手でできるんですから。
物語の主人公なんてまさにそうで、最初はゴミやクズと呼ばれていたのが、願いを実現したり、英雄になったりするんですから。
だから、私とかは、原石を見つけることが大好きだったりするんですが。
誰でも原石を持っている
誰でも、そういう「ゴミやクズ」と呼ばれるような、原石を持っているように思います。
特に内向的な人ほど、個性が強いので、そういう「未だ評価されていないもの」を持っているものです。
実際、そういう人ほど、「魂の叫びが出る時」って、あると思うんですよ。
例えば、土砂降りの雨の中で、なぜか分からないけれども涙があふれてきて、声にならない声を叫びたくなったり。
夜、「どうしてこうなっちゃったんだろう」と布団に潜り込むと、なんだかよく分からない感情が胸からあふれ出してきて、泣き叫びたくなったり。
街では幸せな人たちが歩くのを見て、歯を食いしばって、何かを叫びたくなる感情を必死で抑えて、うつむいたり。
その声を聞こう、ということです。
それはゴミであり、クズの塊ですよね。
そして、「それを美しく仕上げることができる」とか分かると、なんかもう「信じられない」とか、「本当にこんなものが、きれいになるの?」って感じますよね。
でも、「信じられない」の裏側には、小さくともワクワクがあるものです。
だって、そこには「自分が知らない、自分の姿」があるんですから。
その小さなワクワクが、一番重要なモチベーションです。
その可能性を広げるのは、強烈に面白くて、自分にとって価値があることで、しかも自分が本当に欲する未来です。
そしてそこには、クリエイティビティーを発揮できる余地が山ほどありますからね。
工夫次第で、それを美しくできるわけです。
まとめ
まぁそんな風に、ビジョンがなければ、他から調達してくればいいでしょう。
で、調達してきても合わないのであれば、内なる声を聞いてみましょうと。
その内なる声というのは、光り輝くものというよりかは、むしろ混沌とした、ネガティブなものに見えるでしょう。
でも実際のところ、そういうダメなものを「こうすればよくなる」と分かる瞬間は、世界が変わる瞬間です。
それには、きれいなものを出すのではなくて、むしろ自分の中にあるゴミやクズを出す必要があります。
だって、きれいなものを着飾っても、「どうせ本当の自分じゃないし」と、モチベーションが上がらなくて当然ですからね。
そういう「一見では価値のないものを、誰もが振り向くような美しいものにする」というのが、クリエイティビティーなわけで。
で、それができたら、最高にスカッとします。
だって、誰にもできないことをするんですから、自尊心もすごいし、胸を張れますからね。
もう私とか、そういう「今まで価値がないものを美しく仕上げて、人を振り向かせる」とか、大好きですから(笑
そういう発想をすると、自分なりのビジョンが見えるんじゃないかと思います。
ということで今日は、「自分の内側にある、魂の叫びを聞こう」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。