今日は、生き方のお話です。

「嫌なことをせずに生きる戦略」を、本気で考えてみることにしましょう。

 

「静けさがある場所で生きたい」という欲求

とあるところで、こんな感じのツイートを見つけたんですよ。

その人は会社の忙殺されるような毎日に疲れ切っていて、もうこれ以上、自分を殺し続けるような、嫌なことをしたくなかったと。

それで、こう思うわけです。

 

「田舎でいい。いや、田舎がいい。古くても狭くてもいいから、こぢんまりした家と、ちょっとしたお庭があって。

家の裏は林とか森があって、鳥が来られるようにえさ場を作ってあげて。

庭の畑では、自分が食べられるぐらいの野菜を育てて、にわとりも飼って、卵をもらって。

そんな静けさがある場所で、好きな制作作業をしながら、穏やかに生きたい」

……みたいな。

 

「質素でいいから、自分を殺すことをなくしたい」という欲求

こういう欲求を持っている人って、多いと思うんですよ。

豪華でなくてもいいから、質素でいいから、それよりも嫌なことをなくしたい、自分を殺すようなことをなくしたい、みたいな。

 

実際にこのブログを見ている人でも、別に豪遊しなくても満足できる人って多いと思います。

大好きな作品制作とか、何かの研究とか、そういうもので十分に満足できて。

大金持ちとかになれなくてもいいから、むしろ静かにひっそりと、自由に好きなことをして生きたい。

人づきあいとか、知り合いとのやりとりがすっごくしんどくて、ほとんど自分を知る人がおらず、近所におばあちゃんだけがいるような少し人里離れた場所で、ゆったりと暮らしたい。

それで、1年のうちに何回かちょっとした旅行ができればいいし、1ヶ月のうちに何回か、気心の知れた友人や仲間たちとお茶でも楽しめたらいい、みたいな。

 

本気で「嫌なことをせずに生きる戦略」を考えよう

ただ、多くの人が、これをメルヘンで終わらせてしまうんですよ。

でもこれを本気で考えて、実現しましょうよ、というのが私のスタンスです(笑

 

で、実際に考えてみると、これはそれほど非現実的なものではないと分かります

むしろ、「年収1億円欲しい」とか、「億万長者になりたい」という方が非現実的だと分かります。

じゃあ今日は、そんな「嫌なことをせずに生きる戦略」を本気で考えてみることにしましょう。

 

「十分なお金」に対する2つの戦略

嫌なことをせずに生きるには、やはり「十分なお金」に対するとらえ方が重要になってきます

お金は基本的に「嫌なことをせずに済ませるための道具」なので、やっぱりお金があればあるほど便利にできるものです。

でも、ほとんどの場合、そのための「十分なお金がない!」という問題があります。

だから、「もっとお金があればなぁ」と感じて、嫌な仕事を続けてしまうわけなんですが。

 

実は、「十分なお金」に対する戦略は2つあります

一つ目のプランA(最初に考える戦略)は、「お金をたくさん稼げるようになることで、たくさんのお金を得る」ということです。

これは言うまでもなく分かるでしょうが、たくさんお金があれば、それだけ自由にできますからね。

 

でも実は、これっていろいろ問題があるんですよ。

だいたい、そもそもその「お金を稼ぐこと」自体が難易度が高く、しんどいことがほとんどです。

我慢して周囲の競争社会で勝てればお金は入ってくるんですが、私たちはそんな競争が嫌で、しかも悔しいことに勝てないわけです。

その我慢と競争の社会が嫌で「静かに生きたい」と思っているのに、さらにそれに飛び込むとか、本末転倒ですよね。

 

さらには、いくらお金が必要なのかも分からなくなります。

ストレスをためて稼げば稼ぐほど、気晴らしをしないとやっていけなくなります。

すると支出も増えて、嫌なことをせずに生きていくためには、実際にどれだけの額があればいいのか見えなくなっていきます。

結果として、「途中でお金がなくなったらどうしよう」と恐怖を感じて、いつまで経っても嫌な仕事から離れられず、「十分なお金」が得られなくなってしまうと。

 

プランB:「お金をかけずに、満足するスタイルを作る」

じゃあ、そのプランAを手放してみましょうよ、ということです。

そして二つ目のプランBが、「できるだけお金をかけずに、それでも満足して生きられるスタイルを作る」ということです。

で、このプランBを見ると、かなり現実として実現できると分かります

 

今、「自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ」という本を読んでいるんですが、これがなかなか私にとって好みの発想で、面白いんですよ。

作者は男性の方なんですが、安いけれども適度な場所の土地を買って、そこに自作の小屋を建てます。

そうして、結果として100万円程度の先行投資と、月々2万円程度の生活費で、ネットも使えて、好きなことができて、(本人にとっての)不自由なく自由に生きられるような環境を作ったと。

だから、先行投資は必要としても、それを一度済ませれば、後は彼にとっては「月2万円程度の収入」を実現できればいいわけです。

 

なら、たとえ嫌な仕事をしたとしても、1~2ヶ月も働けば、その収益だけで残り10~11ヶ月は自由に生きられます。

もし好きなことでそれだけの収益を上げられれば、完全に自由です。

すると、こういうプランB「できるだけお金をかけずに、それでも満足して生きられるスタイルを作る」なら、かなり現実的だと分かります。

それは、毎月の維持費を低く抑えられるからですね。

 

人にとっては不便な点、「だからこそいい」という発想

まぁ上記の例は、これは男性にしかできない上に、しかも家を自作するとかで、結構極端なことではあるんですが。

でも、例えば少し値段や条件を増やしてでも、古民家にするのもいいんじゃないかと思います。

すると、女性でも比較的収益が少ない人でも、可能性が見えてくると分かります。

 

このスタイルのいいところは、普通は「ダメな点」になるのが、静けさを求めるクリエイターにとっては「いい点」になることです。

普通の人にとっては、田舎で山と川ばかりの不便な場所で、大型スーパーや駅前商店街まで自転車で20分もかかる。

でも、引きこもって制作をするのが好きな人にとっては、「だからこそ、いい」ですよね。

普通の人は100メートル以内にコンビニとかスーパーを求めるんですが、そんな場所は人通りが多くて、「庭でくつろぐ」なんて絶対にできませんからね。

人がいないから、最高なんですから。

 

その上、自転車20分程度でスーパーや商店街にアクセスできるなら、十分だと分かります。

24時間の自由があれば、片道20分程度なんて、ちょっとした運動とか気晴らしのついでにできますし。

 

それで、近所づきあいもほとんど必要ないような、独立した家で。

山や川があって、周囲からは少し隔絶された場所で。

周囲に人が住んでいたとしても、農家のおばあちゃんがゆったりと暮らしているような、へんぴな場所で。

これも、「だからこそ、いい」ですよね。

「人の目を気にせずに自由にできる」ってのは、やりたいことを好き放題できて、最高でしょ。

 

少ない額で、満足できる環境を作れる

すると、実はいくらかの先行投資と、毎月6~8万円の生活費ぐらいで、クリエイター気質の人にとってはかなり満足ができる環境を作れると分かります。

とりあえず、先行投資は古民家と土地を確保して(撤退戦略を考えると賃貸の方がいい)、ついでにトイレだけは(できれば風呂も)便利で新しいものにして。

台所とか、少々不便でも、流しがあれば問題ありませんからね。

普通のコンセントで使える100VのIHクッキングヒーターなら1万円ぐらいで入手できますし、十分に調理できます。

そういうのは魚焼きグリルがありませんが、何かを焼きたい場合は七輪とかを使うこともできますしね。

 

後は、縁側のガラス戸の立て付けが悪いとか、畳が古いとか、歩くとギシギシ音が鳴るとか、別に問題ありませんよね。

雨漏りがしないとか、瓦が割れてないとかいう基礎的な耐久性を満たしていれば、十分に使えると分かります。

 

なら、どうでしょう。

「不便だけど、それを工夫で補っていく」というスタイルなら、むしろクリエイターにとっては結構ワクワクする状態じゃないでしょうか。

言うなれば、「普通の人にとっての不便さ」を「自分にとっての豊かさ」に変換できるんですから。

これって、とてもクリエイティブですよね。

 

こういうのを「貧しい人の負け惜しみ」と言うのは、たいていが「誰もが評価する価値」しか価値だと思えないような、クリエイティビティーのない人です。

そういう人は、「自分の実質的豊かさ」よりも、「他人からどう見られるか」が重要なので、見栄を張ります。

だから、そういう人は死ぬまで好きなことができずに、見栄で人生を終わらせてしまうんですが。

そもそもプランAがうまくいかないから他の策を考えているのに、次の策が「プランAに固執する」としてしまうと、それはただの無策でしかありませんからね。

 

クリエイターにとって「楽しい不便な生き方」もある

この辺が分かると、クリエイターにとっては、「楽しい不便な生き方」もあると分かります。

狭くても古くても、静かで安心できる土地と家があって。

庭もあって、好きに使えて。

少し時間はかかっても、自転車で出ればスーパーとか一通りそろえられて。

スーパーで手に入らないものは、通販で買えばよくて。

 

で、静かな場所で、無駄なエネルギーを浪費せずに、必要最小限で構成しつつも、満足して生きるわけですね。

だいたい料理とか掃除とか、自分のためなら結構楽しくできるでしょ。

そして当然、好きなことでより高い収益を上げられるように、知恵を絞って新しいことに挑戦していきます。

もちろん、「うぎゃあ゛あ゛、このカップリング最高じゃあ゛あ゛あ゛」と叫びながら、情熱的に作ることもできます(笑

それで、一日を終えてゆったりとお風呂に入って、暖かい布団で眠れることができたら、最高じゃないでしょうか。

 

そういう観点で、都会を見るとどうでしょう。

「競争に勝て! 勝つまで努力を怠るな! 絶対に負けを認めるな! 努力をしない奴は、転落して当然だ!」

「目標を達成するまで、気を抜くな! 競合は常にお前のポジションを狙っているぞ!」

なんだかうんざりするほど、「自分には合っていない場所だな」と感じるんじゃないでしょうか。

でも、多くの人が、プランAの「お金持ちになれれば、自由になれる」だけが全てだと思って、そっちに向かっているように思います。

 

まとめ

そんな風に、お金持ちになるんじゃなくて、プランB「できるだけお金をかけずに、それでも満足して生きられるスタイルを作る」という戦略もあります。

競争が苦手なクリエイターにとっては、こういうスタイルの方が、むしろ現実的ではないでしょうか。

 

すると、現実的な初期費用と、月々に必要な費用が見えてきます。

少し高度になりますが、不労所得みたいな自動収益システムを作れる場合、それで月々の収入をカバーできるとなおさらいいですよね。

もちろん田舎に限る必要はなくて、都会が好きな人は、より都会に近い場所で実現するのもいいでしょう。

多少は額が上がるでしょうが、考え方や基本スタイルは同じです。

 

特にこれは、5年後ぐらいから本格的にチャンスが出てきます

いつか話しますが、不動産業界は結構予測ができて、5年後(東京オリンピックの後)ぐらいから一気に不動産価格が落ちていきます。

すると、どんどん投げ売りや、賃貸への転換が起こるでしょう。

そしてその中から、「普通の人には不便で誰も買おうとしないけど、自分にとっては最高の場所」が出てくるかと思います。

実は今でも、「タダでも投げ売りたい物件」は多くあって、それを賃貸にしてもらうとかすれば、チャンスは多くあるかと思います。

 

そういうタイミングに合わせられるように、今からライフスタイルを準備していくのもいいでしょう。

すなわち、今から「できるだけお金をかけずに、それでも満足して生きられるスタイルを作る」ということを意識するわけですね。

なら、チャンスの到来に合わせて、うまくいい場所を見つけられるんじゃないかと思います。

 

もちろん、リスク対策は必須です。

特にこういう投資では撤退戦略(うまくいかずにその場所から撤退する時の計画)が大切なんですが、そういうのも今後説明していこうかと思います。

 

ということで、今日は「嫌なことをせずに生きる戦略」を本気で考えてみる、ということでお話ししてみました。

今日はここまで~。

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