私が「すご!小説家」のサイトを作る時に、似たようなサイトをいろいろ見て、参考にしたんですよ。
そのときに印象深かったのが、「できない理由を集める専門家」が多くいたことですね。

私はそういう「できない理由の専門家」を見ると、すぐに立ち去る人なんですが、中にはそういう人の言葉を真に受けてしまう人もいるようで。

 

「できない理由の専門家」に訊いても、返ってくるのは「できない理由」だけ

実際にあった話ですが、例えば、ある作家志望の人が、友人に「私、小説家になりたいんだ」と言いました。
すると、その友人は「君じゃなれないよ。そもそも、これこれこういう理由で……」ともっともらしいことを言って、作家志望の人は意気消沈してしまったと。

ここで大切なのは、「誰に助言を求めるのか」ということですね。

「できる方法を知らない人」に質問しても、「そんなことできないよ」と言うのは当然なわけです。
商売人にアーティストになる方法を訊いても、「そんなことせずに、地道に商売しな」と言われるのがオチでしょう。
サラリーマンに政治家になる方法を訊いても、「なに夢物語言ってるんだよ」と言われるのがオチです。

 

「できる理由の専門家」や、「夢を叶える専門家」に訊けば、「できる方法」に集中できる

ですが、実際にその道にいる人にその方法を訊けば、「こういう道があるよ」、「こういう方法もあるよ」と、その人が持ちうる知識を提供してくれるでしょう。
アーティストならその方法を、政治家ならその道順を知っているのですから。

そのサラリーマンの友人は、「君にはできないよ」と言ったんですが、それは正確な表現ではないんですよ。
「私はサラリーマンなので、小説家になる方法は知りません。だから、『私の思い込み』では、『世の中全ての人が、小説家になるのは不可能だ』と思っています」と言っている、ということですね。
もしくは、「私はサラリーマンで、夢はあきらめています。だから、夢を持っている友人がうらやましくて、嫉妬して、つい足を引っ張ってしまっているんです」ということです。

作家向けサイトで、「なぜ貴方にはできないのか」と言っている専門家がいますが、それは正確ではないと。
そのサイト管理人が「自分はプロになる道を知りません。だからできない理由をかき集めて、言い訳にしています」というのが正確な表現でしょう。

 

ライト兄弟もエジソンも、新しいことに挑戦した全ての人は、「できない」ことに挑んだ

世の中には二種類の人がいます。
一つは、できない理由を探して、自分の無力さを正当化する人。
もう一つは、新たに挑んで、自分の無力さを乗り越える人。

ライト兄弟やエジソンは、それまで「できない」と思われていたことを実現したわけです。
ヘンリー・フォードもアンドリュー・カーネギーも、ベンジャミン・フランクリンも、キュリー夫人も、偉人たちはみんな挑戦してきた人たちです。

それどころか、現在世界中で毎年20万件以上の特許が生み出されているんですよ。
しかも、学術論文の世界では、さらに多くの「新たに挑んだ結果」が発表されています。

 

世の中には、多くの「挑んでいる人たち」がいるもの

人々が苦しむ難病の新薬を開発しようとして、研究に没頭している医療機関の人たち。
アフリカで病をなくそうと、医療船で各国を巡り、病気を治そうと戦っている医者たち。
人々に笑顔や幸せを届けようと、楽しさをエンターテイメントとして作り、届けようとしている人たち。

彼らは全員、「できない」と言われていることに挑んでいる人たちです。
苦しみながらも、真剣に、自分の夢に向かって挑み続けている人たちです。

「できない」に挑んでいる人たちは、この世の中に、実は多くいます。
もし貴方が挑む側の人であれば、世界中にいる「挑戦している彼ら」は全員、貴方の味方であり、仲間です。

私たちは、一人で挑んでいるんじゃありません。
そう考えると、「自分も挑んでみよう」っていう気になりますよね。

 

今はまだ未熟でも、恥ずかしいことではない

そして、挑戦している人たちの間では、「今は力がない」ことは恥ずかしいことではありません
だってみんな「できない」ことを日々やっているのですから。
みんな、無力感を抱えながら、それでも前へ進んでいる人たちですから。

挑戦することをあきらめて、言い訳をしている人にとってのみ、「力がない」ことは恥ずかしいことだと思っているだけなのです。

だから、「挑戦することをあきらめた人たち」のグループから一歩抜け出すだけで、ずいぶん楽になれるでしょう。
だって、「力がない」ことは恥ずかしいことでも何でもないんですから。

必要なのは、「夢を持っているかどうか」だけです。

 

まとめ:夢を語る場合、「誰から助言を得るのか」を考えて語る

だから、まずは「誰から助言を得るか」を選ぶことを意識するといいでしょう。

「できる方法」を知らない人に質問しても、「そんなのできないよ」と言われるのがオチです。
ですが、「できる方法」を知っている人に質問すれば、その人の持ちうる「できる方法」を学ぶことができるでしょう。

特に夢を語る場合、私は慎重になった方がいいかと思います。
つまり、「夢の実現を手助けしてくれる人にだけ、夢を語る」、「夢を持って挑戦している人にだけ、夢を語る」ことをオススメします。

 

そして、自分自身も「できない理由の専門家」にならないことですね。
なるなら、「できる理由の専門家」になることです。

そうすると、夢がどんどん近づいてくるかなと思います。
そして、行動する勇気をも与えてくれるんじゃないかなと思います。

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