今日は、「自信」についてお話ししてみましょうか。

自信があれば、どんどん行動を起こすことができますよね。
少々の失敗でも跳ね返す力があるので、次々と挑戦して、挑戦し続けていれば、結構「当たる」ものなんですよね。

でも、なかなか行動を起こせないこともあるものですよね。
今日はそんな人向けの、自信とは何か、そして自信を得るにはどうしたらよいのかというお話しをしてみましょう。

 

「私はできる!」という人は、自信がない人

「私はできるんだ!」と言う人がいますが、そういう人を見ると、「あぁ、この人は自信がないんだな」って思うんですよ。
だって、本当に自信がある人は、「私はできる!」なんて言いませんからね。

自転車に乗れる人が、「私は自転車に乗れるんだ!」なんて宣言したり、周囲に言ったりしないでしょ(笑
本当にできる人は、「私はこれができるんだ!」とか大声で宣言することはないわけです。

「自分は自転車に乗れない」という劣等感を持っているから、周囲に評価されたくて、「私は自転車に乗れるんだ!」と言う必要があるわけです。
本当に乗れるのなら、すいすいと乗ればいいんですから(笑

乗れるかどうか自信がなくて、それでも自分を評価して欲しいから、大声で言う必要があるわけです。
そういう人は、ちゃんと乗れていたとしても、「他の人はもっと速く乗れる」とか、「他の人はもっと美しいフォームで乗れる」みたいに比較してしまい、ずっと「私は乗れる!」と言い続けてしまうわけです。

アメリカの精神科医にジョージ・ウェインバーグという人がいますが、彼は心のメカニズムとして「行動はその背後にある動機を強化する」というものを説明しています。

簡単に言うと、劣等感から行動すると、その劣等感をますます強めてしまうということですね。
同じように、自信のなさから行動をすると、自信のなさをますます強めてしまうということです。

つまり、虚勢を張ったところで、自信なんか得られないということですね。
むしろそれは、どんどん自信を失ってしまうということです。

 

「俺は偉いんだ」という態度を取る人も、自信がない

同じように、「俺は偉いんだ」と威張ったり傲慢な態度を取って、お店の店員とかでもあごで使ったり、見下したような態度を取る人がいますよね。
そういう人も、自信がないんですよ。

というのも、自信がないから、「自分は他の人より上だ」と示さないといけないわけです。
本当に自信がある人は、丁寧にしてもらったら「ありがとうございます」ときちんとお礼できたり、相手を尊敬できますよね。

私が知っている人でも、立場的にはとても多くの人を指揮しているすごい人なのに、末端のスタッフさんにも「ありがとうございます」と笑顔で、そして丁寧に頭を下げるリーダーがいますからね。
居酒屋で給仕の人が料理や飲み物を運んできたら、その給仕の人にも必ずその都度「ありがとうございます」と言って受け取るわけです。

彼は自信がないのかというとそうではなくて、「頭を下げても自分の価値は失われない」という自信があるから頭を下げることができるわけですね。

だから、給仕の人やスタッフさんに好かれて、「あの人のためなら何でもしたい!」と言われる人になるわけです。

 

「弱くていい」と自分を許せると、自信が生まれる

本当に自信がある状態というのは、虚勢も張ることでもなく、傲慢に振る舞うことでも、見栄を張ることでもありませんよね。

じゃあ、どうすればそういう自信を得られるのか。

それは、自分の弱いところを受け入れられるかどうかだと思うんですよ。

自分が弱いことを、醜いことを、臆病であることを、受け入れることだと。
実のところ、それが一番恐ろしくて、難しいことなんですよね。
そして、それを受け入れる勇気が必要なわけです。

虚勢を張っている人や、傲慢な人は、自分の弱い点を直視する勇気がないわけです。
だから、「自分はすごいんだ」と周囲に知らしめるように振る舞ってしまうわけです。

「自分はすごいんだ」と示しても、実のところその先には本当の自信はないんですよ。
そうしている限り、永遠に自信は得られないと。

逆に、一つずつ、「私はこういう弱さを持っている」と知り、そして「それでいいんだ」と許すことですよね。
「弱くていいんだ」と許した瞬間、自信が生まれるわけです。

これは大切なことなのでもう一度言いますが、自分の弱い点、ダメな点を受け入れて、「それでいいんだ」と許した瞬間、自信が生まれます

 

「自信」とは、「周囲の価値観に左右されないこと」

例えば、自分と同い年なのに、自分よりできる人や活躍している人、年収がすごい人を見た時に、今までは「あんなのたいしたことない」と言っていたかもしれません。
でも、そこで「あの人は私よりすごいと思っている自分がいる。それで私は、自分はあの人よりも下だと思い、嫉妬している。劣等感も感じている。でも、弱くていいんだ。劣等感を感じていいんだ」と自分を許すわけですね。

すると、その価値基準に踊らされることがなく、自然体で生きることができるようになります。

だったら、周囲の人から見ると、「あの人は少々不利な立場でも動じない、自分の軸を持っている人だ」と見えるわけです。

すなわち、周囲の人々や社会の「これがすごい」「あれがすごい」という価値観に左右されずに、自分の価値観で物事を進めることができるわけです。
それは言い換えると、「自信がある」ですよね。

「私はできる!」とか、「私は素晴らしい!」といくら言っても、実のところ自信は生まれないんですよね。
だってそれは、周囲の価値観に踊らされているだけなんですから。
自分軸がないから、周囲に踊らされるわけです。

本当の自信は、自分を許すことから生まれると。
自分を許せば、周囲の価値観に左右されなくなります。
それはすなわち、自分に軸ができたということです。
言い換えると、「自信がある」ということです。

自分の意志で自分の生き方を選択できるようになると。

 

まとめ:自信を持ちたい場合は、自分を許すといい

ということで、自信を持ちたい場合は、自分を許していく、ということをオススメします。
「私はできる!」と無理に虚勢を張るよりも、効果があるかなと思います。

 

ということで、今日は「自信」についてお話ししてみました。

今日のお話はここまでっ。

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