今日は、心理のお話でもしてみましょうか。

ズバリ題して、「人間関係をよくする方法」です。

 

笑顔は伝染する、という実例

まずは、以下の動画をご覧ください。
以前もこの動画は紹介したことがありますし、まぁ別に見なくても、解説するので大丈夫です(笑

これは、とある化粧品会社のプロモーションで、月曜の朝、電車の停留所で、一人の仕掛け人にある行動を取ってもらうんですよ。
それは、「意味もなく、思い出し笑いをしたかのように笑い始めて、次第に大きく笑ってゆく」というものです。

周囲は普通の人なんですが、仕掛け人が笑い始めると、その笑いは次第に周囲に伝染していって、みんなが笑顔になる……というものです。

そして最後には、「貴方が世界に微笑めば、世界も貴方に微笑み返す」というメッセージで終わるわけですが。

実際に動画を見てみると分かるでしょうが、この動画を見ていたら、気がつくと自分まで笑ってますから(笑

 

人に好かれる、二つの心理メカニズム

これを示す人間の心理メカニズムとして、二つの働きがあります。

  • 他者の立場になって考えることができる働き
  • 他者に共感できる働き

上の動画では、「明らかに思い出し笑いをしている」という仕草をすることで、周囲の人は、仕掛け人の立場を考えることができます。
もし「注射器を持って、ヤクでも打ちながらウヒヒヒヒ……と笑っている」のであれば、誰も相手の立場になれないので、笑えなくなりますよね(笑

そして、周囲の人には共感能力があるので、笑いに共感してしまう……ということですね。
上記の動画を見ても、動画を見ながらつられて思わず笑顔になった人は、共感能力が高いということです。

で、この二つがあることで、人は人と打ち解けることができるわけです。
言い換えると、この二つができる人ほど、人に好かれる、ということです。

例えば、突然会った人が、「貴方の背後霊が、私に貴方と会わせるように言ったのです。今も貴方の背後霊は、こういうこう言っていて、しかも神がこう言っていて、私にこうしろと語りかけています」とか言ったら、もう怖いでしょ。

これは、全く共感できない上に、相手の立場をイメージできないから恐怖を感じるわけです。

でも、その直後にその人が、「……なーんて昨日言われたんですよ。もう怖くて怖くて、びっくりしちゃいましたよ」と、笑ったら、「ああ、よかった」とその人と共感できますよね。
だったら、好感度が上がるわけです。

 

漫画や登場キャラが、好かれる理由

漫画でも、よくありますよね。
最初はすっごい嫌な奴として登場するんですが、途中でそのキャラの過去が明かされて、そんな風に考えるようになった経緯が説明されるわけです。

すると、「あんなに辛い経験をしたら、こうなるのも当然だな」って感じて、そのキャラに好感を持てるようになりますよね。

これも、「相手の立場になって考えること」と、「共感できること」の二つが満たされたから、嫌な性格のキャラでも好感度が上がるわけです。

 

相手の立場や背後の事情をイメージできると、人を許せるようになる

そんな風に、人には「相手の立場になって考えること」と「共感できること」の二つのメカニズムが重要になるわけです。

なら、後は簡単ですよね。

人を許せるようになるには、「相手の立場やその背後にある事情をイメージできるようになること」です。
「あぁ、この人にはこういう過去があって、こんな風に嫌な性格になったんだな」と思うようになれば、漫画のキャラと同じように、人を許すことができます。

同時に、これは自分自身にも当てはまります
「こういう過去を経験していたら、こういう考え方をするようになって、当然だな」と、自分を許すことができるようになります。

「自分の過去を忘れるとか、そんなのあるの?」と思うかもしれませんが、実は、人には「抑圧」というメカニズムがあって、過去の本当に辛い出来事は忘れるようにできています

その抑圧を意識できないことで、無意識のうちにその抑圧に操られてしまって、「幸せになりたい」と思っていても、それを回避するようなことをしてしまうわけです。

だから、他人を許したければ、相手の立場になって考えると、許せるようになります。
同時に、自分を許したければ、自分の過去をひもといて、抑圧を許せると、自分を許せるようになります。

 

笑うと、周囲に幸せを与えることができる

もう一つの、「共感」についても説明してみましょうか。

これも簡単ですね。
私たちが不機嫌な顔をしていたら、周囲もそれに共感して、不機嫌になります。
逆に、私たちが笑顔を浮かべていたら、周囲も笑顔になります。

「運をよくする方法」でも触れましたが、「笑う門には福来たる」って言いますよね。
それは、福が来たから笑うわけではないんですよ。
笑うから、福が来るわけですね。

笑うのは、無意味でもいいんですよ。
実際にアメリカの実験であって、たとえ無意味でも、笑うだけでストレスへの耐性ができたという結果が出ているものです。

だから、むすっと不機嫌な人は、周囲に不幸をまき散らしている人なわけです。
そういう人の側にいたら、共感能力が高い人ほど、自分まで不幸になってしまうものです。

だから、不機嫌な人からは、可能な限り離れた方がいいんですよ。
それは物理的にも、TwitterやSNSみたいなコミュニティからも、距離を取る方がいいんですよね。

逆に、いつも幸せそうで、ニコニコしている人には、積極的に近づくといいでしょう。
すると、自然といつも、幸せな気分でいられますから。

 

まとめ:「相手の立場になって考えること」と「共感できること」で、人間関係がよくなる

なので、「相手の立場になって考えること」と「共感できること」ができるようになれれば、人間関係はぐっとよくなるものです。

好かれる人って、この二つの能力がとても高いですから。

実際にイメージすると分かると思いますが、自分のことを理解してくれて、共感してくれる人には、好きになるものですよね。

だから、それをできるようになると、人から好かれる……ということです。

 

ということで、今日は人間関係についてお話してみました。

今日はここまで~。

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