今日はいい記事を見つけたので、ご紹介しましょうか。

「うつ病について、こう考えるとよさそう」っていう記事をご紹介してみます。

パニック障害から抜け出せるのか
うつとパニックは「なまけ病」ならぬ「なまけてはいけない病」

今日はこのお話を簡単にまとめて、お話してみましょうか。

 

うつは、人にとって重要な機能

例えばうつになったりすると、「なんでうつになんかなるんだろう」って、嫌な感じがしますよね。
うつになんて、なりたくないものです。

でも、実のところ、うつって人間にとっては重要な機能なんですよ。

例えば風邪だって、私たちはなりたくないですよね。
できれば、元気でいたいものです。

でも、体の中にウィルスが入っちゃったり、体調を崩したりしたら、それを治さなきゃいけないわけです。
すると、体は体温を上げて、体温が上がることで免疫力が活性化して、悪い菌を倒すわけですね。

そして食欲をなくすことで、血液中の栄養分を減らして、それによってまた免疫力が高まるわけです。
栄養分がいっぱいあったら、免疫は動けないんですよね。

そういう風に、体の反応というのは、理にかなった動きをするわけです。

 

頑張りすぎると体が壊れるから、体は頑張れないようにしている

うつも、それと同じですね。
うつは、心の風邪みたいなものです。

だいたい、うつっていうのは、真面目な人がなるものなんですよ。
「頑張らなきゃ」をずーっと続けていたら、うつになると。

頑張って頑張って、それでも体を無理して酷使していたら、いつか壊れちゃいますよね。
そのために、私たちの体は、自分たちを守るために、無理矢理にでも「頑張れない」ようにするわけです。

元気をなくして、やる気をなくして、「休みなさい!」と命令を下す……それが、うつですね。

だから、うつの症状っていうのは、風邪に対する症状と同じで、私たちを守ってくれている、大切な機能なんですよ。

 

「症状」だけを治そうとすると、いつか爆発する

で、上記の記事では、これを「ガス漏れ」と「ガスの警報機」にたとえて説明しています。

「ガス漏れ」っていうのは、私たちの考え方とか、毎日の生活の仕方ですね。
無理をしすぎている、そういう根本問題です。

一方で、「ガスの警報機」っていうのは、「症状」なわけですね。
「無理をしすぎていますよ!」と、体が警告を発して、元気をなくしているわけです。
これが、うつの症状になるわけです。

で、「うつになっちゃだめだ、元気がない状態はだめだ、元気を出さなきゃ」っていうのは、「ガスの警報機を憎んで、どうにかして警報機のブザーを止めようとしている」ということになると。

でも、大切なことを忘れてますよね。
そう、ガス漏れはそのままだ、ということです。

もし警報機だけを止めて、「うつの症状を止める」のであれば、これほど危険なことはないですよね。
いつか、大爆発を起こしますよと。

 

体の反応は、常に正しい

風邪だって同じですよね。
体温を上げるのは、免疫力を活性化させるためですから。
それで、体内に入り込んだウィルスを殺すわけです。

でも、そこで変に解熱剤とか使ってしまうと、免疫力が動き出せないわけです。
すると、一見「正常な体温」で「正常」に見えますが、体の中では恐ろしいことになっていると。

そうして風邪が長引いたり、場合によってはよりひどい症状になってしまうものなんですよね。

体の反応は、全て正しいわけです。

「症状」が問題なのではなくて、「症状を生み出している根本問題」を対処する必要がありますよ、ということですね。

 

うつの根本原因は、「頑張りすぎ」

じゃあ、うつの根本原因って何かというと、「頑張りすぎ」ですよね。
ストレスがかかりすぎていて休養が必要なのに、休まずに、無理に動いたりするから「もっと休め!」という症状が出るわけです。

なら、なぜ頑張りすぎるのか。

そこには、「頑張らないといけない」という思い込みがあるわけです。
「頑張らないと生きていけない」とか、「頑張らないと人から受け入れられない」という恐怖を抱いているから、頑張ってしまうわけです。

そういう「頑張りすぎる人」には、「これだけできればいい」っていう基準なんかないんですよ。
「100の作業量ができればOK」とかいう、絶対的な基準はありません。
そういう人は、今100できたら、「120できなきゃだめだ」と思いますし、120できるようになったら、「150できなきゃだめだ」と思うようになるわけです。

常に、「今、自分にできるだけの分量ではだめだ」という恐怖に支配されているわけですね。

 

「頑張りすぎ」は、幼い頃の母親の態度や言動が原因

この思考は、だいたいが幼い頃の、母親によって形成されるものです。

私の家庭もそうだったんですが、母親が子どものありのままを愛さなければ、子どもは「これができなければ、愛されない」と思うようになります

母親に愛されないというのは、子どもにとっては死を意味しますからね。
無理矢理にでも自分をねじ曲げてでも、それを優先させるわけです。

例えば私の母親の場合、明にも暗にも、「あんたら子どもがいるせいで、私は不幸だ」、「あんたら子どもを育てなきゃいけないから、私は苦しんでいる」というメッセージを発するような人でした。

そういうメッセージを受け続けると、子どもは次第に、「子どもでいてはいけない」と思うようになります。
そして完璧主義になって、何でもひとりでできるようにならなきゃいけない、そういう強迫観念を持つようになるんですよ。

そうして、常に「頑張らなきゃいけない」という人ができてしまうわけです。

 

私はこうやって、「頑張らなきゃいけない」から解放された

で、私もずっと、独立してしばらくするまでは「頑張らなきゃいけない」っていう思考法でした。

私がこの思考から解放されたのは、ひとつのことがきっかけだったんですよ。

それは、私はあるとき、過去の苦しみ(抑圧)を全て思い出して、精算したことがあったんですよ。
親に捨てられたことも、愛されなかったことも、「誕生日を祝って」と言っても祝ってもらえなかったことも、無実を信じてもらえなかったことも、ぜーんぶ書き出して、それまでの「泣けずに押し殺してしまった過去」を全て出して、泣きまくった時がありました。

そのときに、「ああ、今までの私は、過去の抑圧に操られていたんだ」と気がついたその瞬間、「頑張らなくてもいいんだ」と理解できたわけですね。
そして、「あ、私は自由なんだ」、「頑張らなくても、受け入れられるんだ」と分かったと。

それぐらい、私たちは、過去の抑圧によって、行動を支配されているわけです。

 

まとめ:うつは症状ではなくて、根本問題に目を向けるとよい

そんな風に、うつっていうのは、「元気がなくなる」という症状が問題ではないわけですね。

むしろ、その症状は、その人を助けてくれる、重要な機能なんですよね。

逆に、その人の生活習慣とか、その根本になっている考え方、「頑張らなきゃいけない」という思い込みにこそ、問題があるということです。

なので、まずはうつになったら、うつに身を任せなさいと。
思いっきり、元気をなくしなさいと(笑

すると、次第に元気が出てくるようになるんですよ。

これはがんも同じで、がんは免疫力が落ちることで、免疫ががん細胞を破壊できなくなるほど増殖するから起こることなんですよね。

病には理由がある、ということで、そういう風に考えてみると、より根本問題に気づけるんじゃないかなと思います。

 

ということで、今日はうつ病への考え方について、お話してみました。

最初に紹介した2つの記事もオススメなので、時間があれば是非どうぞ。

今日はここまで~。

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