自信があると、大胆に行動できて、失敗にもへこたれずに、忍耐強く挑戦し続けることができる。
なら、「自信」はどうやってつければよいのだろう?
実は、自信なんてものは、根拠のない思い込みでしかない。
「自分はできる奴だ」、「自分はダメな奴だ」、どちらにしても、根拠などなく、勝手に自分がそう思い込んでいるだけなのだ。
過去に親や誰かから「あんたはすごい人だね」と言われたか、「あんたはダメな奴だね」と言われたか、その程度でしかない。
実際にすごい人かダメな人かなんて、観点や評価軸でがらりと変わるものだ。
「すごい」の評価軸を変えれば、二十年健康に生きただけでも、それは「すごい」ことだ。
さらに「すごい」の評価軸を変えれば、キリストや釈迦ですら、欠点があって非難される人になる。
一つ言えるのは、人は、「自分はこういう人だ」と思い込んでいる根拠を、自然と見つけ出すようになる、ということだ。
「自分はすごい奴だ」と根拠もなしに思い込んでいれば、次々と過去の「すごいことを成し遂げたこと」を見つけ出す。
そして、自信を持ち、未来にも可能性を見いだしてゆく。
一方で、「自分はダメな奴だ」と思い込んでいれば、次々と過去の「ダメな自分」を見つけ出す。
そして自信を失い、挑戦できなくなり、不平不満で言い逃れをして、他人の操り人形になる人生を送るようになる。
実際のところ、過去をどう過ごそうが、未来には何の関係もない。
今、どう考えて、今、どう過ごすのかが、未来に影響を与えるのだ。
そして、「自信」などというものは、根拠がないものなんだ。
だから、積極的に行動をしてゆきたい場合、根拠がなくてもいい、「自分はすごい奴だ」と、勝手に思い込もう。
すると、次第に過去の「すごいこと」ばかりに焦点がゆき、自信が生まれるだろう。
それが、未来を変えてゆく原動力になるんだ。