抑圧対策キャンペーン実施中ということで、今日は「無意識の決断」について、お話してみましょうか。

 

私たちには、現状に不満があったりするものですよね。

「今の会社勤めは嫌だから、プロの小説家になりたいなぁ」という夢もそうですし、「あれが欲しいな」、「これが欲しいな」、「あれは嫌だなぁ」という現状否定形の欲求や願望も、そうですよね。

不満があり、そして満たされない。

でも実は、それらは「私たちが自分で選んで、その状態になっている」んですよ。

今日はこのメカニズムについて、お話しましょう。

 

「無意識の決断」が、現状を決めている

私たちは、抑圧(満たされない幼児的願望)を抱えている場合、無意識にその抑圧に影響されるものです。

例えば、「貴方も一緒に、夏休みに海に行こうよ!」と誘われたとしましょうか。

でも、「私は愛されない」という抑圧(「愛して欲しい」という幼児的願望)を抱えている場合、いろんなことを思うんですよ。

それは、過去に「ありのままのお前ではダメだ」と、親から明にも暗にも言われた経験を思い出すかもしれません。

すると……

「私がいて、場を盛り下げちゃったらどうしよう」

「知らない人と長時間過ごすのは、苦手だなぁ」

「本当の私を知って、嫌われたらどうしよう」

みたいに、無意識のうちに思ってしまうわけです。

すると、自然と「私には合わない」と、断ってしまうわけですね。

 

実は私たちの行動は、そういう「無意識の判断」で多くのことを決めているわけです。

人によっては、現状は、「現状に不満がある」と思っている人がいるでしょう。

でも、実はその現状とは、「抑圧が無意識に決断して、導き出された最適解」なんですよ。

つまり、「抑圧を抱えている状態だと、現状が一番落ち着くから、現状を選んだ」ということです。

私たちは、「あえて」現状を選び、「あえて」この素敵な「不満のある現状」に居続けるわけです。

 

例えば「プロの小説家になりたい」という願望があったとしましょうか。

でも、「批判されたらどうしよう」、「知らない人と多く付き合うことになったら、どうしよう」、「持ち上げられた後に、たたき落とされたらどうしよう」、「出版社に持ち込んだら、断られて落ち込みそう」、「いま付き合ってる友人は、私が大成功して大金持ちになると、私を嫌って離れていきそう」とか、まあそういう不安も同時に持っているわけです。

すると、無意識のうちに、「プロの小説家を目指しているけど、批判もされずに、多くの人には作品を読んでもらわずに、数人だけに読んでもらって、自分だけで楽しむ、その現状」が最適だとしているわけです。

すなわち、「プロの状態」よりも、「プロを目指している状態」の方が、私にとっては安心で、安全だ。

そう思っているから、「批判されたり、知らない人と接する不安や、出版社から断られ、友人からも見捨てられる恐怖の毎日」よりも、現状の「批判もされずに、知っている人とだけの安心な状態で、断られる不安もなく、友人ともそこそこうまくやっていく、ダメで貧しくて売れない現状」の方が居心地がいいから、現状に居続けるわけです。

 

そんな風に、「現状」とは、「抑圧」がある状態にとって、最も居心地がいい状態なわけです。

そして、私たちは無意識に、現状を選んでいるわけです。

それはあたかも、目の前にふたつの分かれ道があって、右側の道と、左側の道があるのに、なぜかいつも左側の道を選ぶようなものなんですよ。

 

「無意識の決断」に気づくと、新たな可能性を得られる

なら、どうすれば現状の不満を解決できるのか。

そのひとつの方法が、「無意識の決断に気づく」ことですね。

「あ、これは抑圧が私にそうさせてたんだ」と気づくことです。

 

例えば、今まで左側の道をいつも選んでいたとしましょうか。

実はそれは、「遠い昔、右側の道で、犬に吠えられて怖い思いをした。だから、右側の道に行かなくなった」という原因があるものなんですよ。

その原因に気がつけば、「あ、私って、ここでいつも左側を無意識に選んでた。でも、私には右側を選ぶ自由があるんだ。もう大人になった今では、犬は怖くないんだ」って初めて気づいて、選べるようになるわけです。

すなわち、過去の原因(抑圧が起こった原因)に気づいたら、今まで意識しなかった道が見える、ということです。

この新たな道を、「可能性」と呼びます。

つまり、私たちは抑圧によって、可能性が見えない、盲目な状態になっているということですね。

抑圧が多くあればあるほど、私たちは、可能性に盲目になるということです。

 

世の中には無限の可能性があるのに、その可能性に気づかないのは、無意識に「そっちは怖い! 行っちゃだめ!」と、過去の記憶が私たちを操っているわけです。

なら、後は簡単ですよね。

「なんでそう思うようになったのか。なぜいつもこの道を選ぶようになったのか。ここに別の道があるのに、無意識でこっちを選んでいた」、これらをはっきりできれば、私たちは、未来への新たな可能性を手に入れるわけです。

 

なので、抑圧を解放するには、過去の抑圧のきっかけとなった出来事を探り当てることが大切なんですよね。

「そもそも、どうして、私はこんな不満を持つようになったんだろう」

この「そもそも」が重要なわけです。

それをずーっとたぐり寄せていくと、過去に「あ、この出来事が、私がそう思うようになった原因なのか」という象徴的な出来事があります。

それに気づいて、その幼児的願望を満たした瞬間に、未来の可能性は開ける、ということですね。

 

実はこの過去の出来事というのは、真実でなくとも構いません。

「前世療法」というように、全くの嘘っぱちの記憶だったとしても、効果はあります。

だって、いつも左側の道を選んでいたのに、右側の道を選ばなくなったきっかけは、「右側の道で犬に吠えられたから」でも、「右側の道で、こけて鼻血が出て止まらなくなったから」でも、「右側の道で、怖いおじさんに怒られたから」でも、何でもいいですよね。

過去の原因は、何だっていいんですよ。

究極、「前世、右側の道で、UFOに連れ去られて、人体改造をされて、ショッカーにされて、仮面ライダーに苦しめられて無残に死んだ。だから右側の道を選ばなくなったんだ」とか、そういうのでも(そうだと信じさえすれば)効果はあるわけです(笑

だって、「左側の道以外にも、右側にも道があったんだ! 今なら、右側に行ってもいいんだ!」と気づきさえすれば、可能性を得られるんですから。

「あ、以前のこういう出来事に、私は無意識のうちに操られていたんだ」と気づけば、新たな可能性を手に入れる、ということです。

 

だったら、「プロの小説家になる」ことでも、「大好きな田舎で、不労所得を毎月300万円ぐらい手にしながら、気楽に暮らす」でも、「ハワイでサーフィンをしながら、遊びながら暮らす」でも、何だって可能性は見えてくるものなんですよ。

抑圧がない人にとっては、それは自由にアクセスできる可能性なんですよ。

でも、抑圧があると、いろんな「恐怖」が、無意識のうちにその道を見せないようにするわけです。

 

まとめ

なので、私が最近、重点的に説明している「抑圧」や「劣等感」というのは、「幸せ」とか「豊かさ」、「願望実現」ということに直結してるんですよ。

このブログは、「夢を叶えよう!」とか「クリエイティブに生きよう!」とか、「幸せになろう!」とか、そういう内容ですが、全部つながっているわけです。

その根本が、「抑圧」とか「劣等感」なんですよね。

 

ま、そういうことで、今日も抑圧についてお話してみました。

今日はここまで!

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