今日は、「個性」についていい言葉を知ったので、ご紹介しましょうか。
それは、こんな言葉です。
個性とは、確実でないことに賭けること。
――河合隼雄(臨床心理医)
私たちは、学校で「答えがある問題」ばかりを繰り返し答えさせられて、訓練されますよね。
それで、世の中には「答え」があるように思えてしまうわけです。
だから、何をするにしても「正しい選択」があるんじゃないかと条件反射のように思ってしまうわけです。
でも、現実での「人の生き方」とか、「目の前の問題にどう決断するか」なんて、答えがないことがほとんどなんですよね。
で、「私はこれに賭ける」という行動が、「個性」なんだと。
そしてその賭けがうまくいくかどうかが、人生でも一番面白いところなのだと。
例えば私の場合、「会社勤めをやめて独立する」なんて、それで未来が開けるとか、幸せな状態になれるとか、そんな保証や確証は全くないわけです。
「この道を選ぶ」、「この生き方を選ぶ」と選んでも、実は答えなんか分かりませんし、合ってるかどうかも分からないんですよね。
でも、そこで「私はこの道に賭ける」ということで、独立したり、ゲームやアニメ、FPSゲーム、本を作ってきたと。
そしたら「あ、こっちは合ってそう」、「ん? なんかこれは違うぞ?」っていうのが次第に分かってくるんですよ。
すると、アニメやFPSゲームは切り捨てたり、「もうこれはいいな」と、旧チームを休止したりと、自分なりの道筋ができてくるわけですね。
そういう、「私はこれに賭ける」という領域こそが、「個性」なんだと。
個性のある人とは、そういう「私はこれに賭ける」という行動を、何度も行動している人、と言えるわけですね。
そうして行動していると、うまくいく時とうまくいかない時があるので、それで行動の「精度」を上げていけるわけです。
実際、それができるのは自分しかいないわけですよね。
他の人は、何かしら前提条件が違っていたり、環境とか、今までの生き方や持っている抑圧が違っていたりして、自分とは同じではないわけです。
すると、「答え」とか「正解」なんて、ほとんどないわけです。
逆を言うと、万人に共通する「答え」や「正解」ばかりで生きている人には、「個性」なんてありえないと。
確証がなくてもいいんですよ。
自信がなくてもいいわけです。
「私はこれに賭ける!」と、自分の人生の一部分を掛け金として出して、決断する。
それが、「自分」を作ってゆくわけですね。
最後に、どこかで聞いた、いい言葉を紹介しましょう。
自分が納得して行動したことは、後悔することはない。
「これに賭ける!」と自分で納得して行動していれば、状態が悪くなったとしても、受け入れられて、すがすがしく生きることができると。
私は大胆な賭けを結構やってますが、確かに受け入れることができるんですよね。
で、失敗した時は落ち込みますが、トータルで見ると、やっぱり楽しいものなんですよね。
そういう考え方もあるということで、紹介してみました。